楕円と円 By I.SATO

人生も自転車も下りが最高!
気の向くままに日常と趣味の自転車旅を綴ります。

田植え完了!

2020年05月30日 | 日記

 

「お陰様でT農場の春の戦争が終わりました!」

午後の休憩の時にTさんが陽に焼けた顔をほころばせた。

4月13日から近所のT農場に飛び飛びで作業支援に行っていた20haの田植え(補助)が5月29日に無事完了した。

農場ではこの時期、5haのビートの植え付けもあり、将に戦場なのだ。残るは5haの大豆播種とのこと。今日(5/29)は種の消毒作業もした。

育苗プレート作りに2日間、苗運び・機械積み込みなどの田植え補助に5日間、育苗ハウスのビニール剥がしに2ヵ日間、山の中で育ったので生まれて初めての体験だった。

“汽車”通学していた高校は田んぼの真ん中に建っていた。春になると苗籠を腰に付けて手で田植えする姿を見ていたので機械化は労力軽減と効率アップの大発明だとつくづく思う。

綺麗に水洗いされた8条播種機の構造を後継者の息子さんに説明して貰って長年の疑問だったメカニズムも解けた。

苗プレートの底をピンが突いて、飛び出した苗を掴んで、回転ベルトに落として、最後は回転するアームが植え付ける。この機械を作った人の試行錯誤する姿が浮かぶ。

ほんの一部の作業を手伝っただけど、田んぼに愛着が湧いた。Tさんに出来秋に玄米1俵を買う約束をして別れた。

苗を貰ったり、野菜、山菜を戴いたり、いろいろ有り難うございました。

 

 《帰り道、小雨の中をカモがのんびり泳ぐ 2020.5.25》

   《庭のハナミズキも今が満開  2020.5.30》


安倍政治にさようなら

2020年05月27日 | 日記

農作業支援の人材登録をしているJAからマスク5枚が送られてきた。2月から5月に従事した人が対象のようだ。順次、配布先を拡大してゆくことだろう。これまでのところ田植え作業だったのでマスクは着用はしていないが配慮が嬉しい。

“アベのマスク”がまだ届かないうちに「緊急事態宣言」が解除された。世帯10万円給付も事業者給付も大幅に遅れてタイムリーさに欠けている。まさしく“間抜け”である。

 

 

田植えの手伝いをしていて爆音で飛行機を見上げる。減便で静かな空に政府専用機が何故かよく飛んでいる。

近くの新千歳空港を管理基地にしているので訓練のためにこの辺りの上空を周回しているのだろう。偶然か、暫くすると自衛隊の戦闘機が飛来する。こちらは護衛訓練なのだろうか。

あの飛行機に次ぎに乗る人物は誰なのだろうか。内閣支持率と自民党支持率の合計が50パーセントを切ると政権交代という政界法則によれば、安倍政権は危険水域に近づいている。6月のアメリカでのG7に活路を求めるのだろう。そのための日の丸飛行機の訓練か。

 

 

しかし、「次ぎ」の話が出てこない。新型コロナウイルス対策が喫緊の課題となっており、メディアもまだ様子を見るということか。お行儀良くしていると悪政が続く。

緊急事態宣言の解除により「自粛要請」が緩和されても国民の不安は大きいのが今の実態だ。安倍政権の経済復興を優先させた見切り発車が目論見どおり進まず、一方で新型コロナウイルス感染が再び拡大傾向に転じた時、政権選択が可能となるよう受け皿が示されていなければならない。

現実的には与野党連立の救国政権だ。今の政界で仕掛けられるのは小沢一郎しかいない。アレルギーはあっても安倍政治を変えて民主主義を守るという一点で纏まらなくてはならないのではないか。政治家として最後の戦場に立って欲しいと期待している。

 

 

 

 

 

 


旧北海道議会庁舎を訪ねて

2020年05月26日 | 日記

 

道議会庁舎の引っ越しが始まっている。その直前に札幌に出る用事があったので旧庁舎の中を見物してきた。

現職の時以来だから10年振りになる。議会事務局の方が点けてくれた照明の下に懐かしい本会議場が現れた。

耐震性が弱く、何度も新築の話が持ち上がっては財政事情から見送りということが繰り返された。25年ほど前にほぼ決定さた時も当時の中川義雄議長の「財政難の時にやるわけにいかない。」というひと言で道警新庁舎を優先着手して以来だと思う。

演壇、机と椅子、絨毯、壁・・・随分古くなっていた。ドアの磨り硝子の一部に丸く透き通った部分がある。回廊から中を覗いて進行状況を見ていたことが想い出される。

 

 

戦後、民選知事の初代となった田中敏文氏は労組の支援を受けて林務部の係長から当時の職階で7段飛びで知事になった。社会党と自民党の応酬は国会並みと言われ、深夜議会、紛糾空転は当たり前だったという。

その伝統?が色濃く残っている時代に、堂垣内氏から横路氏への政権交代を経験した。横路知事が初演説で何を言うか、議場も傍聴席も職員で満員になっていた光景が浮かんだ。

某党は本会議で再々質問するのは常であり、回廊に控えている事務方が想定問答の中からハサミとホッチキスでつなぎ合わせて議場内の課長に送り込み、部長、副知事とチェックされて知事が答弁するという緊張感があった。

「世界食の祭典」の90億円の赤字は全職員が毎月の給料から償還、新長期計画汚職(不起訴)、道営競馬の290億円の累積赤字問題のような辛い思い出もあるが、農政に関しては酪農負債整理対策、生産者団体による生産調整、独自の水田転作対策など、道が実施し、国の制度化に結びつけた積極道政を経験出来たのは幸運だった。

今は「道議会庁舎の喫煙」など、レベルの低いことしか新聞記事に載ることがなくなったように感じる。

いろいろ物議があった議会新庁舎である。昔と財政事情も異なるが、先ずは鈴木知事から“お国”意識を捨てて、北海道の発展展望を示し、道民の夢をかき立て活力を引き出して欲しい。

 

《 赤れんが庁舎前のハナミズキが綺麗に咲いていた。2020.5.18》

 


2020農作業支援 -いっぷく-続編

2020年05月24日 | 日記

 

田んぼの畦道に初めてカモの巣を見た。羽毛に包まれるように6個の卵があった。鶏の卵と同じくらいの大きさだ。

一緒に農作業支援に来ていた80才を過ぎている爺さんが見つけた。10時の“いっぷく”の時に農家の奥さんが「踏まれないように」と目印の旗を立てたら、旦那さんが「カラスに見つけられやすくなるから。」と直ちに撤去。

ラジオでカモの子育てのことを聴いたことがある。

カモの雛は卵が約1ヶ月かかって孵化して生まれた時には全身が羽毛に覆われていて、目も見え、歩くことも餌の捕食も出来るそうだ。直ぐにも巣立ち出来るように育って生まれてくるということで、多くの野鳥のように丸裸でだた口を開けて餌を待っているのとは大違いだ。人間もこの類いか。。。

子育ては雌が担当する。「羽の色が派手なのが雄」の種類の野鳥は皆、雌が子育てをし、雄はどこかへ行っているとか。人間もこの類いか。。。因みに雄、雌で羽毛の色の違いの無い野鳥は共同で子育てするという。最近の人間社会も変わりつつある。

カモは年1回の繁殖であり、外敵に補食されるリスクを回避するため卵は10個前後と多いが、ツバメのように年2~3回の繁殖をする野鳥は餌を運ぶのも大変なので卵の数は少なく、親離れ・子離れの期間も当然短い。

大型のタンチョウツルは1~2羽を10ヶ月近くかけてゆっくり育てるという。確かに昨年の夏の道東自転車旅で風蓮湖を通りかかった時に、親鳥が茶色の羽毛の子供に飛び方を教えているようなシーンを見かけた。

ヒトもところどころ野鳥に似ているところが面白い。地球上の同じ生き物ということだ。

 

2020.5.21

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


2020農作業支援 -いっぷく-

2020年05月23日 | 日記

「いっぷくしませんか。」農作業の手伝いで10:00 と15:00に15分ずつの休憩時間がある。飲み物やお菓子を食べながら農家の人と世間話をする。 “いっぷくは煙草の一服が語源だろう。

この死語になりつつあるような言葉を聞くと、地べたに座って、煙管の煙をくゆらせ、ふーっと息をする馬車追いの姿が浮かぶ。

育った炭鉱には運搬使役用の馬がいた。夏は大型の大八車を曳いて筵や樽などの荷物を積み、冬は橇に積んだ暖房用の石炭を家々に運んでいた。

「馬車追い」は、夏は手ぬぐいでねじり鉢巻き、冬は黒い目出し帽を被り、悪ガキどもには結構〝おっかない〟オヤジ達だった。通学の時に橇の後ろに掴まって乗ろうものなら石炭を投げられ、言うことを聞かないと長い皮の鞭が飛んできた。

そんな馬車追いのオヤジ達が優しい眼差しを見せる時があった。道端で“いっぷく”している時だった。仕事の段取りのこと、家族のこと、人生のこと・・・、今にして思えば考えていることが煙となって風にゆらゆら登っていたのかもしれない。

久し振りに“いっぷく”という言葉を聴いて、ほのぼのした気遣いと温もりを感じる。この週末はひと息入れて来週は田植え完成だ。

 

《イネの苗ハウスにいたトノサマ?蛙   保護色になっている。 2020.5.22》
 

 


黒川氏の転落

2020年05月22日 | 日記

週刊文春の記事には黒川東京高検検事長が麻雀が終わって深夜にマンションに帰宅する姿、産経記者が近くのコンビニで夜食らしきものを買って会場の自宅マンションに戻る写真などが載っている。

定年と検事最高ポストを目前にして「何故こんなことを?」と思っていたら7~8年ほど前に黒川氏を乗せていたという元ハイヤー運転手にも取材している。かなり以前から続いていたのだろう。

想い出すことがあった。1998年に起きた当時の大蔵省を舞台とした汚職事件である。銀行から破廉恥な接待を受け、逮捕・起訴された官僚7人の執行猶予付きの有罪判決が確定した。

この責任を取り三塚博大蔵大臣と松下康雄日本銀行総裁が引責辞任し、財金分離と大蔵省解体の一つの要因となった。 

忘れてしまったが、当時、「中央の超エリート官僚は小さいときから東大、大蔵省を目指して脇目も振らずの日々であったため、ある時、これくらいのことはやってもいいと、羽目を外すことによって人生のバランスを取ろうとするところがある。」という見方を示した評論家がいた。

擁護する気は全く無いが、黒川氏は“官邸陳情”を受けすぎたのか。産経記者との長い付き合いで精神的バランスを取ろうとしていたのか。時期も時期、ましてや賭博。断り切れず、逆に断ることの怖さを感じていたのか。推測である。

昨今の忖度政治は公務員の世界に利害関係者との歪な関係を呼び込む危険性があることを改めて示した。

刑法違反の疑いがある。罪を問う検察官の処分にしては「訓告」は軽いし、事実関係が明らかになってから処分すべきだった。

 

 

 

 


2020農作業支援 -田植補助-

2020年05月19日 | 日記

今日(5/18)から4日間、人生初の田植え-補助-だ。4月初めに苗作りに出掛けたT農場で田植えが始まった。集まったのは3人。

ひと月が経って、丈夫そうな苗が15Cmほどに育っていた。ハウスから小型トラックで圃場まで運び、田植機に乗せる作業が主だ。

コーナーの補植も経験したが田んぼ用の長靴でないため脚が取られる。まねごとだけさせて貰ってすぐに止めた。

田植え機は耐用年数経過で6条植えから更新した8条植えの新品。午前中は機械の調整をしながらの作業だったが、午後からは順調に進んだ。

20ヘクタールあるので、1週間から10日間ほどを要する見込み。

さぁ、ひとまづ3日間頑張るぞ~。

 

 《新品の操作説明》

 《欠株の状況を見て機械調整が続く》

 

《午後からは快調に田植えが進む》
 

 

《立派な苗》
 

キノコ栽培に挑戦

2020年05月18日 | 日記

大昔、椎茸ほだ木づくり講習会で菌を植えて、首を長くして待ったが結局音沙汰無いまま朽ちたことがあった。以来、ほだ木は買ったことがなかった。

友人から「ソーシャルディスタンスはバッチリだから。」と誘われて椎茸ほだ木づくりに参加した。

メールに書かれた“〇△農場”に着いた。集まった6人は昔の職場のOBばかり。聞くと、3人が25年前に共同で雑種地を買って、大きいのは直径30Cmはあろうというナラ、シラカバの原野をコツコツ拓いては畑にしてきたという。

その木に椎茸、ナメコの菌を植えて楽しみ、やってみたい人にも楽しみを提供してきたのが“〇△農場”だった。

 

 

ナラの原木で椎茸3本、ナメコ3本のほだ木を作った。専用ハンマーで穴を空け、菌の浸みた木柱を打ち込む。

 

「今年の9月までは日陰に横にして置き、以降は下部を10Cmくらい地中に埋め込んで立てておくと来年の秋にはニョキニョキと(笑)出るから。」と春採りした直径10Cmほどの椎茸を見せてくれた。

小口周辺に白い輪が出来ると菌が回った証拠。7~8年収穫可能とか。

 

 

今度は大丈夫だろうと決め込んでウキウキして帰路についた。バター風味のステーキが美味だった。2020.5.16

 

 


あとは良識ある国会議員の行動あるのみ

2020年05月17日 | 日記

5月15日の衆院内閣委員会をネット中継で見た。答弁内容は別にして、一問一答の緊張感があり簡潔だ。予算委員会がいかに安倍首相の不誠実な答弁で時間の浪費に終わっているかがよく分かる。

やっと出席した森法務大臣に質問していた後藤裕一議員がヤジでうるさくなった議場を「皆さんご静粛に。」と制した後、「大臣、この声が聞こえますか。これが国民の声です。」と問うた。

国会の外での〝検察庁法改正反対〟の何らかの行動の声が微かに委員会室に流れ込んできたのだった。

後で知ったことだが、衆院内閣委員会室は国会正面辺りにあって、この日はコロナウイルス対策で窓が開け放たれていたという。

このことはニュースになっていないが、国民の声を一顧だにしない安倍政権に国会委員会の場で声が届いた初のケースだったのではないか。

検察庁法改正反対の声が様々な形で上がっている。

一人の女性のツィートに瞬時に100万の賛同が集まった。声を上げれば周りは反応すると思ったからだという。専門家の分析で機械的に増やした形跡は無いという。

ロッキード事件時代の検事総長ら元検事が改正案の取り下げを国会に申し入れした。開闢以来のことではないか。

500人もの弁護士が「桜前夜祭」の政治資金規正法違反等容疑で安倍首相を刑事告発することを決めた。

どんなに抗議されても、野党が国会戦術を駆使して裁決を遅らせても安倍首相はこれまで通り、再思考するという人間の知性を失ったまま突き進むとしたら法治国家の崩壊だ。

歴代首相、良識ある現職与党議員など、国会議員の行動は無いのか。

 

 

 

 

 

 

 

 


ハナミズキが咲いた

2020年05月15日 | 日記

                       《2020.5.14》

北海道ではなかなか咲かないと言われるハナミズキ。似ているヤマボウシはよく見かける。

道庁赤れんが庁舎前庭にアメリカの都市から贈られたという大きな木が植えられているが、勤めていた35年間で咲いているのを観たことはやはり無かった。

苗木を買った植木屋によると、気温、陽当たり、風の流れ等ちょっとした加減で咲いたり、咲かなかったりするデリケートな花木とのことだった。

我が家のハナミズキが夜が明けたら突然白く咲いていてビックリしたのは2015年のことだった。植えてから20年が経っていた。

妻が2階のベランダで大声を出した。咲かないものと、あまり注意して観ていなかったのだと思う。

以来、毎年、花は多かったり少なかったりするが桜の次ぎに楽しませてくれている。

今年はピンク色が濃いように思う。何か良いことがあるようにと毎朝眺めている。間もなくライラックが咲いて初夏、サイクリングの時期になる。