楕円と円 By I.SATO

人生も自転車も下りが最高!
気の向くままに日常と趣味の自転車旅を綴ります。

今年の沢庵

2023年11月30日 | 日記

2023.11.28

 

何故か我が家の冬の漬物は私が作ることになっている。

と言ってもニシン漬けと沢庵漬けだけだが。

両方とも私が好きだからである。

妻はあまり食べない。

 

ニシン漬けは身欠きニシンを米の研ぎ汁で戻し、大根、キャベツ、ニンジン、生姜、唐辛子と一緒に糀と塩でつけ込む。

これに比べて、沢庵はヌカと塩だけで実にシンプルだ。

北国の越冬用としてよく考えられている。

 

母親が漬け込む姿の記憶をよりもどし、どちらも10月下旬に漬ける。

今年は秋が長く暖かかったので天気の様子を見ている間にニシン漬けのタイミングを逸してしまい沢庵漬けだけになった。

 

発酵食品はその年の天候に左右される生き物だ。

さて今年はどうか、と樽を開ける楽しみも格別だ。

 

いつもどおりに10月半ばに大根15本を干して10月28日に漬けた。

一ヶ月が経ったので食べてみた。

酸っぱ~い!!

 

塩分を少なくしているがそればかりではなさそうだ。

11月に入っても気温が下がらず、発酵が進み過ぎたのかもしれない。

これから積雪なのに、季節は飛んで3月頃の味だ。

 

発酵食品は本当に微妙なものである。

日本酒の仕込みが始まる季節になった。

今年の春のNHKの朝ドラで、主人公の実家の蔵元で看板酒の「峰の月」を樽ごと腐らして全滅してしまったことを想い出した。

さて今年はどんな冬になるか。

 


総理に相応しい人はいない

2023年11月28日 | 日記

 

参院予算委員会でスマホを手に答弁席に立つ河野太郎 2023.11.27

 

次の総理にふさわしいのは〝小石河〟なのだという。

小泉進次郎、石破茂、河野太郎がこの手のアンケートでよく出てくる。

 

いつも思う。

「いない」という選択肢は無いのだろうかと。

あっても公表しないのか。

 

政治の貧困によって日々何か大事なものが失われていて、それが積み上がっていることを端的に表す数字のはずだ。

予野党を問わず、政治家(屋)はその数字と対峙し、真面目に働いて欲しい。

 

いつものように岸田総理の抽象的で不誠実な答弁によって何一つ論戦は深まらず補正予算は明日(11/29)、成立する。

 

 

 

 

 


ベレンコ事件

2023年11月25日 | 日記

数日前、新聞が元・ソ連空軍ベレンコ中尉の死去を報じていた。

1976年9月、米ソ冷戦時代にウラジオストクから飛び立ったソ連空軍のパイロットが訓練空域を離れて自衛隊のレーダーをかいくぐり超低空飛行で函館空港に強行着陸した。

防備がこんなに簡単に破られるのかと世間はあっけにとられた。

そのベレンコ中尉は3日後にはアメリカに亡命し、当時最新鋭のミグ25戦闘機は米軍の数ヶ月に亘る調査の後にソ連に返還された。

 

当時、函館から車で1時間半ほどの日本海沿岸の江差町に仕事で住んでいて、カメラが趣味の職場の同僚のO君がニュース報道されるや否や休暇を取って函館に向かったことが蘇る。

望遠レンズが函館空港の外れに捉えた画素の粗い白黒写真が職場を廻ったが、興味は「これがソ連の最新鋭戦闘機か。」ということに集中し、不思議なくらい緊迫感は無かった。

 

世情が落ち着いていたのは行動が亡命目的であることを防衛当局がいち早くにキャッチしていたことと、ソ連が日本に突如攻め入る必然性は何も無いと国民が確信していたからではなかったか。

あの時代には絶対に戦争をしちゃいけないという圧倒的な国民感情があり、外交が機能しているうちは軍事行動は起きないという平和憲法を礎とする専守防衛の心柱があったように思う。

 

後になって、ソ連がパイロットと機体を奪還するために軍事行動を起こすのでは無いかと日米両軍が函館周辺に集結していたことを知った。

ソ連が追撃しなかったのか、自衛隊が撃墜出来なかったのか、しなかったのか、真相は分からないが、無用な社会不安を招かないよう情報管理も相当慎重に行われたのだろう。

 

ベレンコ事件は日本の防衛論議の流れに変化が生じるきっかけとなった事件である。

氏の死去報道はこの国の安全保障体制の激変を突きつける。

 

今や専守防衛を逸脱し、敵基地攻撃まで想定している。

防衛力の限界を知り、所詮その程度のものだからと開き直り、だから絶対に戦争を起こしてはならないという賢い外交姿勢、努力の積み重ねが大切だが岸田首相にその熱意を感じない。

 

危機感だけを煽り、〝ショックドクトリン〟宜しくアメリカの言いなりに防衛装備の強化に血道を上げる岸田政権の危険さがあらためて心配になるベレンコ氏死去の報道だった。

奇しくも1976年は三木武夫内閣が防衛費の上限をGNP比1パーセント以内とする方針を決定した年だった。

 


炬燵でぬくぬく政権

2023年11月23日 | 日記

国会の予算委員会で高市早苗と河野太郎はいつも足元を毛布?のような布で保温している。

他の参集者には見当たらない。

論戦がいつものようにかみ合わず、つまらないのでつまらないところに目がゆく。

 

国会の委員会室は暖房が弱くて寒いのか。

はたまた冷房の効きすぎで寒いのか。

 

しょっちゅう答弁に立つ場合はこんなことは出来ないだろうな。

目指す総理席に座るようになっても貫くのかな。

 

今日は(も)質問は無いし、長丁場、夕方まで暖かかく過ごそうとでも思っているのだろうか。

議論のやり取りに耳を傾けるわけでもなく、終始下を向いて書類を読んでいる。

 

炬燵に入って暖まっている図に見えて、最近の国会の如く緊張感が無い。

それとも「野党の皆さん、今日もつまらない質問をするのですか?」と見下しているのか。

そうだとしたら国民も随分となめられたものだ。

 

つまらないというか、イヤらしい質問が国民民主の玉木代表から出た。

ガソリン価格のトリガー条項凍結を解除するなら補正予算に賛成するという。

出来レースだろう。

 

岸田首相はまたもや遅まきながら支持率欲しさに〝検討〟するという。

法律改正が必要だし、連動する地方税の減収をどうするかもある。

第一、原油元売り価格は下がってきているというし、モノもだぶついているらしい。

あちこちから言われてまたまた尻切れトンボに違いない。

 

支持率最低クラスの内閣でも代わる人材が与野党ともにいない。

今国会も決まった答弁の繰り返しによる一方通行のつまらない議論の中で、炬燵でぬくぬくの自公政権がつづく。

 

 

 


コロナになった

2023年11月21日 | 日記

 

今月は随分と忙しい。

月初めに妻とツァー旅行で立山・黒部を訪ねている時に微熱と咳。

 

市販の咳止めで何とか凌いで帰宅してから念のため検査をするとコロナ。

7回もワクチンを打ったのに・・・。

対症療法の薬を処方して貰って間もなく陰性。

 

倦怠感が残る状態で中旬に大学卒業50年のクラス会で福岡、阿蘇へ。

馬刺しと焼酎で鋭気を養って倦怠感はほぼ改善。

布団に入るとまだ咳が出るが元の状態に戻ってやれやれだ。

 

阿蘇の噴火口

 

 

 

これから月末に義母の一周忌で松戸へ行くのが残っている。

若い頃は出張が続いても何とも思わなかったが、寄る年波には勝てないことを痛感する。

自転車で半月くらい放浪旅しても堪えないのに不思議なものだ。

 

黒4ダム

 

黒部ダムは予想より凄しい地形、自然の中に北アルプスの清冽な水を静かに湛えていた。

 

息子の家で早速『高熱隧道』(吉村昭)を読んだ。

165℃の高熱岩盤の発破作業が体調不良を忘れさせてくれた。

 

博多もつ鍋

 

 


庭に初冠雪

2023年11月15日 | 日記

車のタイヤを冬用に交換したら、今朝、家の周りに初冠雪があった。

淡いので直ぐに消えたが冬間近だ。

 

 

 2023.11.14

 

隣のオバチャンから苗で貰った南蛮の赤色が鮮烈だ。

部屋に吊るして乾燥すれば〝鷹の爪〟になるという。

蕎麦に合いそうだ。

 

シイタケのほだ木をよくよく見たら数個が出ている。

秋に寒暖差の大きな日が続いたので季節を間違っているのかもしれない。

 

道東の海ではフグやハマチが獲れている。

ヒトも自然界の生き物、気候の変動から知らず知らずに影響を受けているだろう。

地球号のことを考えたら戦争などやっている場合ではない。

 


お粗末の一席

2023年11月10日 | 日記

岸田首相が保身のために唐突にぶち上げた「所得税と住民税の減税」には原資が無いことが明らかになった。

8日の財政金融委員会で鈴木財務大臣が明らかにした。

 

100兆円超の予算を組むのに税財源は60兆円~70兆円で残りは国債で賄っている国なのに、過去の税収増加分から減税の財源に今更持ってこれるのだろうかと疑問の声が上がっていた。

地方自治体では税収の上振れ分や予算の執行残は財政調整基金に〝貯金〟することもあるが、果たして国はどのように捻出するのだろうかと注目していたら案の定である。

 

官邸の首相側近には財務省出身者がいるので岸田首相が減税を言い始めた時にレクチャーしたはずである。

知っていて政策を出したとするなら国民を騙したことになり重大問題だ。

 

では側近が嘘の入れ知恵をして、岸田首相は鵜呑みにしたのか。

これも役所のモラル低下と政府の統治能力の欠如として重大だ。

 

それにしても財政金融委員会に先立つ予算委員会の質疑で明らかとなっていないのは国会の能力低下の現れであり、これも深刻だ。

メディアは岸田首相がいつ解散するかの予測にご執心だが、本来は岸田首相退陣要求ではないのか。

野党もしっかりして欲しい。

 


300年前と変わらず

2023年11月07日 | 日記

ガリバーと言えばロープで仰向けに縛られて、その周りを小人が囲んでいる絵本の挿絵が思い出される。

300年前にイギリスの作家スイフトが書いた『ガリバー旅行記』は4部作になっていて、人間の愚かさ加減を風刺的に描いた作品であることを最近知った。

小人の国から巨人の国を旅して第4部に理性の国である「馬の国」が描かれているらしい。

 

その国で「何故、戦争が起きるのか」と主人に問われたガリバーが答える。

*君主が野心家で統治する土地や人民がいくらあっても足りないと考える場合

*腐敗した大臣達が悪政に対する臣民の抗議を押さえつけるか矛先をそらそうと君主をそそのかす場合

*意見の相違が起きた場合。それが些末であればあるほど戦争は激しく、血生臭く、長引く。

*自分の国に無いものを相手国から奪う場合。逆に奪われそうになるか・・・双方で決着がつくまで続く。

*隣接した友好国であってもその要衝を手に入れれば自分の国土が十全になる場合。

*国が侵略されそうになり、支援を求めた場合。首尾良く防衛した後に支援を求めた国に駆逐される場合もある。

 

毎日、毎日、戦争の惨状を見聞きするにつけ、この300年、人間は何にも進歩していないことを知る。

こんなことが続いてよいはずが無い。

 

黒部第4ダム     2023.11.1