楕円と円 By I.SATO

人生も自転車も下りが最高!
気の向くままに日常と趣味の自転車旅を綴ります。

今年出会った印象深い旅人 -7月 霧多布岬 -

2019年12月30日 | 円 -bicycle-

60才から北海道沿岸一周自転車旅を始めた。函館をスタートし、昔の仕事の初任地の江差から、今金、国縫へ駆け抜けるコースが第一歩だった。

仕事の合間に少しずつ続け、完全退職の65才から本格的に取り組んで10年目の今年、完成した。

距離にして3,000Km、日本列島の長さに近い。1ヶ月で走破しようと頑張っている若者にも何度が出会った。

今年7月下旬に最後に残っていた羅臼から標津~納沙布岬~霧多布岬~厚岸~釧路を走った。

 

 

記録的な猛暑のニュースを聞きながら涼しい霧の道東を抜けて、7日目に快晴の浜中町・霧多布岬のキャンプ場に着いた。

良く手入れされた芝のキャンプサイトからすぐ前に嶮暮帰島が見えた。温泉も併設された素晴らしい施設だった。隣に中年の外国人女性カップルがいた。

聞くと二人とも65才のオランダ人。噂に違わず背が高い。

アフリカ北部を4ヶ月かけて回って韓国に3ヶ月滞在。そこまでの経過は英語の語学力が無くて分からなかったが、日本へは大阪から入り、テント旅で北上してきていた。女性二人! 65才! 自転車野宿旅! 

日本では大学サイクリング部は別にして、自転車ツーリングは男女に限らず単独が多いと思う。外国人は老若に拘わらず男女カップルで回っているのは珍しくないが、女性どおしに出会ったのは初めてのことだった。

流石に慣れていて、大きめのコッヘルひとつでシチューなどを手早く作っているところに話しかけた。

「これが私達の家なのよ。」と自転車のハンドル部の野草の鉢を指さし、「温泉が大好きなので、通りかがりで見つけたら直ぐに入れるようにバッグから出してあるの。」と前輪泥よけフレームの上の石けん箱を指さし、日焼けした顔でニッコリ微笑んだ。

「70才です。」と言うと、「私達はベビーね。」と何回も笑った。人生の後半にこのような自由なパワフルな生き方をする文化は衝撃だった。「もう使わないから。」と抽選で当たった温泉無料入浴券をプレゼントしてくれた。

翌日の別れ際に「自転車旅は“Small Road”に限る。排気ガスが無く、混雑が無く、安全で景色が良い。」と言いながら渡してくれたカードには運河に浮かんだ小綺麗な住宅船がプリントされていた。

「私達の家です。」と指さした。二人の生き方が凝縮されているようだった。

Good luck !! 「You too!」納沙布岬へ向かった。

当方は浜中から厚岸まで海岸淵の“Small Road”を走って道に迷い、駆け込んだ漁師の家で花咲カニをご馳走になった。やはり“Small Road”に限る。

 

 

 


2019 自転車旅ハイライト -4 月 対馬 -

2019年12月27日 | 『私の自転車旅物語』
5 月1 日の改元を控えて世の中が賑やかな頃、対馬、釜山への自転車旅に出た。大陸との交流地点に興味がある。
 
 
 
4月6日 新千歳空港から福岡まで飛行機輪行。国内線はJet Star以外は輪行袋に入れれば無料で運んでくれる。
 
 
 
昼に福岡空港で息子と食事をして、22:00のフェリーで博多港を出発した。途中、2015年に一周している壱岐島に寄港し、それから船が揺れ始め時々目が覚めた。対馬暖流は流れが速いのか。
 
 
 
翌5:00に対馬南部の厳原港に到着。予約していた港の近くの民宿に直行した。今は韓国からの観光客が激減しているが、道を尋ねると韓国人ばかりだった。宿にも5人ほどがいた。港の周辺は大陸からの風が強いらしく、家々の囲いは堅牢だ。
 
 
 
その夜は美味しい地魚料理で鋭気を養い、対馬北部の比田勝港までの800Kmの自転車旅に備えた。土木工事で長期滞在している長崎の若者に出会った。日曜日には岸壁で釣りをするそうで、この夜のお汁は釣果だった。
 
 
 
 対馬はリアス式海岸が美しい島だが、元寇の防波堤となり、秀吉の朝鮮出兵基地となり、日露戦争ではロシア艦隊の防衛線となるなど、常に日本が外敵の脅威にさらされる時に最前列にあってこの国を守る役割を果たした。それらの遺跡、痕跡を探し、巡りながら北上を続けた。
 
 
 
 
 
そして忘れてならないのが大陸の文化や政治制度、仏教を持ち帰った遣隋使、遣唐使の中継地であったこと。その名も「西漕手ニシノコイデ」という小さな入江だった。
 
 
 
遣唐使、遣隋使は九州北部から壱岐島を経て対馬中央の東にある三浦湾に面した「小船越」から船とともに丘を越えて西側の浅茅湾の「西漕手」から中国を目指した。
彼らは文人であるとともに命懸けの"探検家"だったのだと思う。
 
厳原を4月7日にスタートして3日目の4月10日の11:00に無事、島の北端の比田勝港に到着。この日だけ小雨が降っていた。手前に「日本最西北端の碑」(桿崎公演)があった。これで突端は稚内岬、納沙布岬、立待岬、大間岬、野母岬に続いて6箇所目となった。
 
夕方にフェリーで亘る韓国・釜山は濃い霧の中だった。
 
 
 比田勝港から釜山へはジエットフェリーで50分だ。出港する夕方まで港の近くの温泉に浸かった。釜山は自転車無しの2泊のプチ観光だし、博多への帰路は比田勝からフェリーなので気分的にのんびりした。
 
 
 
釜山はソウルに次ぐ韓国第二の都会だが、市街地から一歩露地に入ると昔ながらの商店が軒を連ねていた。日本語の通じる市街地のビジネスホテルを取ったが、食事は屋台で済ませた。2017年の台湾一周もそうだったが、旅では地元の生活に触れるのが好きだ。たまに利用するパックツァーではこうは行かない。
 
比田勝港の通関は簡単だった。
 
 
 
 
 
 
韓国の皆さんは親切だった。大きな地下鉄駅では日本語の出来るガイドさんが行きたい観光ポイントまでの道順をメモにしてくれた。それを通行人に見せると指さして道案内をしてくれた。繰り返しているうちに目的地に着くことが出来た。
 
中・日・韓、戦争もあったけれど古の昔から日本は大陸と交流し発展してきた長い歴史がある。ほんの一時期の一片の外交文書を盾に定規で線を引くようなことを繰り返しても蟠りは融けない気がしている。人間同士の付き合いはやはり『心』の積み重ねしかないのでは。 
 
 
 
 
 
 

今年もハムスター

2019年12月24日 | 日記

 冬の相棒。

25年前に競技を始めた時に千歳の専門店で組み立てて貰った。店主はオリンピック選手も輩出した「ミヤタレーシング」の元メカニシャン。

父親の体調不良から急遽、家業を継ぐことになった。扱う商品は一般車だが「作るのが楽しい。」とパーツを取り寄せて部品代だけで格安に仕立ててくれた。

15年前にレースを卒業してMTBにしたので、今は使っていないが冬の室内トレーニング用に活躍している。

朝食前に1時間ほど、ヘッドオンでラジオを聴きながら一日を始める。雪が融けた時にスムーズにロードに出ることが出来る。

さて、来シーズンはどこへ出掛けようか。あれこれ考えるのも冬の楽しみだ。

 

 

 

 

 


次の選挙まで忘れない -桜を見る会-

2019年12月24日 | 日記

新聞も何故かあまり取り上げない重大な証言が出てきた。安倍首相の選挙区である山口県4区に含まれる下関市の田辺よし子議員(無所属)が野党追及本部のヒアリング(2019.12.19)で『桜を見る会』について自身の調査から証言した。

SNSの動画で模様を見た限りでは次のようなことだった。

〇『桜を見る会』の前夜祭に下関から800人くらいが参加し、聞かれたら「行ってない。」「資料は何も持っていない。」と答えるようにと箝口令がしかれていて参加者が不思議に思っている。

〇調査によると、中には《領収書はもらっていない。》、《5,000円の会費を払っていない。》という人がいる。選出国会議員の推薦による参加者は「枠」の人数以内なので、殆どは安倍事務所関係ということになる。

どのような方法の調査かは分からないが、20年以上市議会議員という公職にある人の公的な場での証言は報道機関としても掘り下げる必要があるのではないか。

事実とすれば、このことだけで公職選挙法で禁じている地元有権者への供応接待に当たるのではないか。他にも前夜祭を巡っては政治資金規正法違反の疑いもあるなど、疑惑がてんこ盛りだが、安倍首相本人も政府も隠蔽したまま塹壕で嵐が過ぎるのを待っている。

勇気を持って証言する人が出てきた。「野党が野党が」と第三者的な書きぶり、言いぶりに変質してしまった報道機関だが、この件に至ってはそれも無い。

霞ヶ関の崩壊も無惨だが、権力の不正と対峙する“記者魂”は何処へ行ったのだろうか。次の選挙まで政権疑惑に国民を繋ぎ止めるのは報道機関しかない。

 

 


私人・安倍昭恵夫人

2019年12月21日 | 日記

“ファーストレディ”という言葉を聞かなくなった。国際会議で女性首脳が当たり前になったし、懸案事項についての討論とは別に、夫人の交流を深めたり、華やかなレセプションを開くような暢気な時代でなくなったからだろう。

かねがね安倍昭恵総理夫人は海外でどのような「総理大臣公務補助」を担っているのだろうと思っていたら、立憲民主党の有田議員が最近、国内での活動について質問主意書を提出していた。

12月17日付けの政府答弁書(所謂、閣議決定)によれば、夫人が出席する行事は「宮中晩餐会、園遊会等」で、「交通費、日当、飲食費の支出額」については「範囲が明らかでないのでお答えすることは困難。」とのことだ。

その後、質問者はどのように対処しているのか分からないが、これで引き下がっちゃいけない。

何故なら総理大臣公務を支援する職員は「国家公務員等旅費規程」が適用されるのだから経費支出が行われているのであれば、根拠書類が必ず必要だからだ。5人もの秘書役が付いていて事務処理が出来ないということはあり得ない。

事実、2017年3月の参院予算委員会での山本太郎議員(当時)の質問に対して、経費は総額で約145万円と答弁がされている。今、政府が答えようとしない不思議さ。

公私そのものが分からないのではないかと思われる総理夫人。海外での活動にも度を外れた内容が含まれているのではないかと勘ぐらざるを得ない。

モリカケ事件があっても「桜を見る会」での夫人の公私混同が続いていたわけで、安倍首相の政治家としての責任があると思う。

 正面が堅い時は側面から。


ティンパニー破れる。

2019年12月19日 | 日記

凄いね、ティンパニーが破れることもあるのだ。

12月18日の『読売日本交響楽団第九特別演奏会』(サントリーホール 19:00)でのこと。

即座に別の楽器で演奏を続けたとのこと。予備が置かれているのだろうか。

先日札響でマーラー10番を聴いていた時に、奏者の満身の力でティンパニー、太鼓が破れはしないかと思ったことがあったが実際に起こるとは。

それにしても破れた瞬間、どんな音がしたのだろう。

 

 

 

昨晩は大学Rugby部OBの忘年会だった。廉価で簡素な?イタリアンで3時間の長丁場にも拘わらず皆さんシャンとして解散となった。

雀百までとは行かないまでも平均健康寿命の73才までは昔話で愉しく集まりたいものだ。

 

《電車を降りて。19.12.18 》

 

 


農家の皆さんと慰労会

2019年12月17日 | 日記

 

先日、今年の夏に始めた農作業支援のご苦労さん会があった。生産者30名、登録者50名、事務局の道央農協のスタッフ10名ほどが丸テーブルで思い思いに飲みながら出来秋をを祝い、シーズンを振り返った。

 

作業着を脱ぎ、帽子を取り、女性はお化粧をしているので皆さん畑で見るのと大違いの若さと溌剌さがあった。出来秋は明るい。テーブルの隣は一度一緒になったベテランさん、向かいも一度行ったことのある農家だった。

何と言っても30℃を超える炎天下での大豆・馬鈴薯の雑草取り、イモ拾いに「あれはキツかった!」と話題が集中した。イモ拾いは地面の照り返しもあり、フラフラした。

学生時代に土方、深夜労働も経験していたが、中腰、膝の屈伸、身体を捻る等の筋肉の使い方が多く、作業の単調さも疲れを呼ぶ。お陰で生来のものぐささがすこしばかり改善されたかもしれない。

どの作業も生まれて初めてのこと。丁寧に教えてくれる農家もあれば、作業効率ばかりを追求する厳しい農家もあった。机上で農業政策の事務作業してきた身としては現場の苦労を肌身に染みて分かった半年だった。

作業支援を要望している農家は100戸、農協への支援登録者は115名。定年退職者なので実働は一日平均50名ほどとの説明があった。なかなか農家の要望に沿えないようで、「誰か連れてきて下さい!」と事務局から呼びかけがあった。

登録者の都合や疲れないペースで引き受け出来るシステムは気楽で良い。来年も自転車旅の合間に出掛けようと思う。

 

《抽選会でお米をゲット 19.12.11》


野党は何をしているの?

2019年12月16日 | 日記

報道各社の内閣支持率調査が出ている。あれ程見え透いた嘘を平然とつく安倍首相とその内閣であってもまだ4割の支持があることに正直、驚く。「桜を観る会」の説明に7割の国民が納得していないにも拘わらず。

内閣支持率が落ち、珍しく自民党支持率も連動して下がっているのに野党の支持率は一向に上がらない。政治不信か機能不全か。

 これまでも支持率が下がると、芸能界スキャンダル、嫌韓、国民栄誉賞、改元行事など、国民の目をそらす話題で切り抜け成功することを学習してきた。その復元力にも驚く。 さて、この年末年始で官邸はどのような次なる秘策を練るのだろうか。

臨時国会で「桜を見る会」の疑惑追求が厳しくされている頃、「首相動静」(2019.12.1付け)を見たら、〝元大リーガーのイチロー氏がオリックスの役員と公邸で首相と食事〟とあった。さては・・・と思ったが今のところは何も無い。風聞では再び断ったとか。

この後、何を繰り出してくるか。野党のやることはひとつ。「5%への消費減税。将来的に廃止。」でまとまること。そのための政権構想をこの年末年始に作ってもらいたい。

そのためには自国通貨建ての国債は破綻しない。」というMMT(現代貨幣理論)を採り入れることが有効ではないか。政治家では山本太郎氏が積極的だ。

ぼやぼやしていると官邸は財務省も忖度官僚で染め上げ、MMTで緊縮財政からの大転換を打ち出すような気がしてならない。

消費が予想以上に冷え込んでいる。空疎な総理はマッチポンプ式の脈絡の無い矛盾した政策を乱発するのはこちらが学習した。

 


今年も漬けた。-鮭飯寿司-

2019年12月15日 | 日記

 

今年も鮭の飯寿司を漬け込んだ。これがないと正月気分にならない。家で麹漬けを食べるのは自分だけなので〝自分でばんばん〟の世界だ。

仕上がりにひと月ほどを要するので、いつもは12月に入って直ぐに取りかかっていたが、今年は暖かく、8日になった。

作り方は母親の姿から自己流で〝想像復元〟したものだが、レシピは無く、全て“塩梅”。


作り方

1.塩鮭の切り身を厚い場合は半分くらいの厚さにして水に一晩晒しておく。

2.大根、人参、キャベツは千切り。

3.大きいボウル等に「2」と適量のご飯、麹、塩、生姜、鷹の爪を入れてかき混ぜる。

4.鮭を適当な大きさに切って、「3」と一緒に桶樽に漬け込み重しをかける。

5.3週間くらいしたら重しを取り、桶を逆さにして1週間ほど水を切れば出来上がり。

桶を逆さまにする時は、ちよっとしたコツがある。蓋を手で押さえながら逆さにし、桶の下に置いた重しの上に蓋が落ちないように置く。

 

分量は鮭1/4に、大根1/2、人参1、キャベツ1/2、麹1袋、ご飯1膳が目安。塩は軽めに。

2019.12.8

 

 

 

 


goo blog の不具合

2019年12月14日 | 日記

昨日(12/13)から、「新規投稿」をクリックすると、記事作成画面に「セキュリティを強化してください。」とのトレンド・マイクロのメッセージ画面が出て、邪魔になって文字入力が出来ません。

スタッフブログを見ると、以前にも同じ現象があり、解決済みとされているのですが。

どなたか解決策をご存じの方がおりましたら教えていただきたいのですが。この文章もメッセージ部分の無いところで打ち込んで書いています。

宜しくお願いします。