楕円と円 By I.SATO

人生も自転車も下りが最高!
気の向くままに日常と趣味の自転車旅を綴ります。

立憲は挑発ではなく政権構想を発信せよ

2024年04月29日 | 日記

時事通信


衆院3補選は予想通り自民が全敗した。政権交代の弾みになって欲しい。
しかし、自民に大逆風が吹いた結果であり、立憲民主党の政策が支持されたわけでないことは世間の大方の見方だろう。


それは投票率が軒並み過去最低であることにも現れている。
島根1区  54.62%(過去最低;2014年 57.94%) マイナス3.32ポイント
東京15区 40.70%(過去最低;2017年 55.59%) マイナス14.89ポイント
長崎3区  35.45%(過去最低;2014年51.58%)  マイナス16.13ポイント

自民党候補のいなかったところは一定程度下がるとは思っていたが、下がり具合がかなり大きい。与野党に限らず政治に対する期待感の無さ、不信感は相当強いということだ。

それにしても大差がついたのは自民、無党派から立憲に票が流れたということだろう。どう繋ぎとめるか。


岸田首相は裏金問題の自身の責任を問われ、「国民が判断する。」と大見えを切ったが、さてどうするのか。どうあがいても総裁ではいられないのだから任期いっぱいしがみ付くだろう。

その間、立憲民主党は連合に気を遣わずに共産党との上手な連携、消費税減税、軍事費見直しなどの生活防衛政策といかさま子供・子育て政策の見直しについて積極的に発信しなければならない。

自民党トップのすげ替え、政治改革方針の転換によって簡単に流れをひっくり返される。泉健太代表は〝まぐれ勝ち〟であることを肝に銘じて欲しいものだ。


花見ジンギスカンは北国の文化

2024年04月27日 | 日記


屋外のジンギスカンはこれ迄の人生の節目のような時期に想い出を刻んでくれている。小学校に入る前に江部乙(滝川市)のリンゴ園に父に連れられて行ったのが生まれて初めてのことだった。父の職場の行事だったと思う。

「ニンニク」、「ニンニク」と周りの大人が言うものだから、焼いているのがニンニクという「肉」だと思い聞くとリンゴがなった木の下に大爆笑が起きた。父も江部乙のリンゴ園も父の勤めていた職場も今は無い。遠い想い出だ。


大学のラグビー部のは凄ましいものがあった。近くを流れる小さな「売買川」の畔で、新入部員の前に焼酎の一升瓶が立てられ、回ってきた先輩が減り具合を見て寮の食堂のでかい丼に注いで行く。

全員がダウンして終了。農場のトレーラーにマグロのように並べられて寮に運ばれ、新聞紙を敷いたベッドに素っ裸で寝せられていることに朝方になって気がついた。
半年くらいジンギスカンと聞いただけで吐き気がした。今は道内の各大学ともこのような危険なことは禁止しているが不思議に重大な事故は無かった。


就職して地方勤務の時に山間の酪農家の庭の桜の木の下でジンギスカンをすることになって、入植した頃のアルバムや苦労話、経営の将来計画、子供さん達のことで時間も忘れて話し込み、そのまま泊ったことがある。古き良き時代だった。

30才の時に札幌勤務になって、仕事を終えた夜の9時頃に急に係長、係員で円山公園に夜桜見物に出掛けたことがあった。古新聞と竹輪、缶ビールを携えて地下鉄に乗った。

「今度、休日の昼にジンギスカンをやろう。」ということになった。居酒屋の飲み会とはまた違った日常の様々なことも話題になる愉快なコミュニケーションの場になり、OBになってからもコロナ前まで年中行事で続いていた。


長い冬が明けて桜の木の下で季節の開放感を味わいながらソウルフードのジンギスカンで酒を飲むというのは北国北海道の文化だと思う。

ジンギスカンはかつて牧羊場であった旧・道立滝川畜産試験場(現・花野菜技術センター)の人たちが炭火の上に石炭ストーブのロストル(燃焼室の中仕切り)を置いて老廃羊の肉を焼いて食べたのがルーツであると職場の先輩から聞いたことがある。

やがて、同じ滝川市の「松尾ジンギスカン」が商品化した。オーストラリアからの輸入羊肉を特産のリンゴと玉ねぎを使ったタレに漬け込んで、独特の鍋で焼くというスタイルが定着した。


札幌市は今年から円山公園でのジンギスカン花見を禁止することに決めたと新聞が報じた。

静かに桜を愛でたいのに折角の香りがジンギスカンの煙でかき消される、酔っぱらいの喧騒、ゴミの不始末などが理由という。
コロナ禍が明けて1年は期間限定で許可していたが、これからはもう出来なくなる。


さすがに我が家の昔タイプのジンギスカン鍋はもう何年も使われていないので錆だらけである。昔の鍋は炭の遠赤外線が肉に届き、脂も適度に炭火に落ちるように鍋に切り込みがある。

〝煙もうもう〟になるので野外か焼肉店でしか食べられない料理だが、今の鍋は切り込みは無く、匂いはさておき煙はさほどでもないように改良されている。


新聞記事のアンケート調査では6割が禁止に賛成、反対は1/4と劣勢だ。「文化が消える思い。」というご意見があった。同感である。

冬を控えて職場グループなどで紅葉を見に温泉などに出掛ける「観楓会」も死語になりつつある。

近年、地域社会を形作ってきた「お祭り」が消えかかっているように思う。
野外のジンギスカンは花見に限らず地域の人が集う「お祭り」ではないか。
人の集りが疎遠になるのは地域社会の繋がりの衰退も招き寂しいことだ。


ジンギスカン花見もいきなり〝永久禁止〟にするのではなく、楽しみにしている人達にも配慮が必要だったのではないか。

こんなことを言うと怒られそうだが、ゴミ箱が少なくはなかったか、今の若い人の飲み方はお行儀も良さそうだし、広い神宮境内には桜の香りを楽しめるエリアもあったように思う。勿論、看板等によるマナーの徹底は必要である。


人の繋がりが希薄な社会は深刻なことであるが、〝円山ジンギスカン花見〟という道産子の文化、風物詩が静かに消えてゆくのを待っても良かったのではないか、新聞記事を読んでそう思った。


    


河川敷道路のエゾヤマサクラと辛夷   2024.4.27






九州交響楽団のトップ、史上最年少で大抜擢

2024年04月25日 | 日記
九州交響楽団の音楽監督を10年間勤めた小泉和裕氏が楽団創立70年(2023年)
を節目に今年4月に勇退し、30歳で太田弦氏が九響史上最年少で首席指揮者に就任した。地元TVがユニークな紹介をしていた。

                           九州朝日放送TV 『アサデス』2024.4.24 6:00〜


太田氏は札幌市出身。これで九響の70数名のうち北海道出身者(道産子)は10名を越えるらしい。息子も在籍しているのでいつか南北交流演奏会があったらいいなぁと思う。


◆NHK福岡放送局のインタビューより抜粋
「福岡だけじゃなくてもう少し広い九州全体に九響をなじみのオーケストラとして思ってもらえるようなそんな活動をすることが一番かなと思っていますね。(九州交響楽団という)名前に即したオーケストラとして、まさに九州に根を張ったオーケストラにしたいです。」


斬新なアイディアに期待している。福岡に聴きに行く前に5月に近くの江別市で札響を振るので楽しみだ。




庭の葡萄に水が上がってきた。2024.4.20


リスクに敏感な「横並び」報道

2024年04月23日 | 日記

週刊誌が報じていても大手新聞社は殆ど取り上げないことが多い。

小池百合子都知事の学歴詐称疑惑もそうだ。

4前の都知事選の時に『週刊文春』がカイロ大は卒業していないのではないかと疑惑を取り上げてからずっと燻っているが大手新聞は音無しだ。


最近、元側近の弁護士が日本記者クラブで「私は学歴詐称工作に加担してしまった。」と告白し、小池知事とカイロ時代に同居していた女性が実名で信ぴょう性の高い証言をした。

それでもメディアは4年前に小池都知事が示したカイロ大学長の声明文(なぜか、駐日エジプト大使館のフェイスブックに掲載)と卒業証明書といわれる書類の真偽を確かめようともしない。

自民党の裏金づくりは永田町の常識であったが、「しんぶん赤旗」がスクープ記事にし、大学教授が丹念に調べて検察に告発してから大手報道機関が一斉に報じ始めた。


それは何故か。
最近読んだことだが、今のマスコミ界は失敗やリスクに極めて敏感で、他社が報じていない事項の報道には及び腰なのだという。一社単独より、全社「横並び」の報道の方が安全だからという。

現場の記者が正義感で真実を伝えようとしてもデスクで握り潰されるという実態が大学の調査でも明らかになっているというから根が深い。
政・官・業にメディアが加わる先陣はNHKが切ったのではないかと思っている。


衆院議員の3つの補選が後半戦に入った。大いなるカン違いの連合会長が野党戦線の足を引っ張るようなことを言っているが、報道では野党共闘が功を奏している。

選挙報道は政治的公平性が求められるが、それは放送時間などの「量」を各候補者に同じにすることではなく、重要なのは「質」の公平性なのだという。

「政策の内容、問題点、候補者の資質への疑問など有権者の選択に必要な情報をどの政党、どの候補者についても取材で知り得た事実を偏りなく報道し、明確な論拠に基づき評論する姿勢こそが求められる。」(BPO放送倫理・番組向上機構 2017年2月)


補選は政権交代に繋がる重要選挙である。大手メディアが自らの取材による事実と論拠に基づく評論を避けて、リスク回避の〝当たり障りのない横並び〟にならないかどうか、注目している。

一斉に当確を打てば良いというものではない。






待ちきれず

2024年04月21日 | 日記
昨日、今日と最高気温が10℃未満、寒さがぶり返している。
春よ早く来い♪

朝の自転車散歩の河川敷コースに咲く桜の木から枝を失敬してきた。
桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿か・・・。




2024.4.19



2024.4.20




2024.4.21

2階の窓際の小枝が開花した !





連合芳野友子会長は単なる共産党嫌いではないのか

2024年04月19日 | 日記



それを言うなら「自民党に接近することは容認できない。」と申し上げたい。
自分が若い頃と違って考え方が多様化する現代社会で、労働組合の組織率は2割程度と言われ、連合がどの程度の集票力があるのか疑っている。

お気に入りの国民民主党がいち早く政府与党予算案に賛意を示し、自民党に擦り寄ったところで体よく袖に振られているのによくもまぁ言うもんだ。


社会党系の総評と民社党系の同盟が統一して出来た連合は共産党とは一線を画したが、組織原則は、「反自民・非共産」のはずなのに、このお方は〝与党とは是々非々でやる〟と明言し、自民党のボスとの会食に余念がない。

「反共産・非自民」では政権交代を目指して市民レベルで野党が纏まり頑張ろうとしているのに障害でしかない。政権交代を目指さないのならお引き取り願いたい。








川勝平太氏の辞職に伴う静岡県知事選も与野党一騎打ちになった。
自民党は元副知事の大村慎一氏(60)、立憲民主党は前浜松市長の鈴木康友氏(66)の推薦方針を決定し、連合静岡、国民民主党県連、県議会会派「ふじのくに県民クラブ」が足並みを揃えた。

今月28日投開票の衆院3補選と5月26日の静岡県知事選は政権交代の実現に向けて選挙区の皆さんの賢明な投票を期待したい。

今年初めてのファイターズビレッジ

2024年04月18日 | 日記



今年初めてファイターズビレッジに出掛けた。
ファンクラブ会員の歴史はヒルマン監督の時からなので古くなった。

昨夜(17日)は恵庭市民応援イベントの抽選に当たり、ソフトバンク戦だった。
そして今日(18日)は試合がないので練習を期待して出掛けてみた。


ソフトバンク戦は9回で2-2。10回に入って田中正義が登場する場面を横目で見ながら退場した。雨が降っていて、傘の長い列で帰りの連絡バスを待つのがどうもイヤだ。

その後北広島駅までのバスでラジオを聴いていたら11回表に2-4のビハインドになり、すぐ裏に何とマルティネスの2ランで追いつき4-4の激闘で引き分けで終わった。

先発は高卒の育成上がりでプロ初登板・初先発の福島がマリーンズの佐々木朗希のような細身の長身からスピードのある直球を投げ込み、5回2失点で踏ん張った。今後が期待される。





ホークス 山川 

延長戦に入るまでは淡々とした投手戦だったが試合には必ず山があるのでえてして球場を後にしてからそれが来たりする。




2024.4.18 14:00

今日は残念ながら練習は無かった。
野球は試合より練習を見るのが好きだ。特にプロのスナップの効いたスローイングと打球はアマとの大きな違いがあって見応えがある。

インフォメーションで聞くと、練習に関する情報は入ってこないとのことで、通常は午前9時頃から午前中に行っているという。

午後14:00に到着していたので今日は休養日だったのだろう。
グランド整備の人が芝に目土を撒いていた。
明日からのマリーンズ3連戦を勝ち越して再び貯金を作って欲しい。



ホークスの応援団は元気が良い。

水原通訳の事件に思うこと

2024年04月17日 | 日記
大谷翔平選手の元通訳水谷一平氏が大谷選手に成りすまして銀行を欺き、大谷選手の口座から24億円以上を盗んで違法なスポーツ賭博の借金返済に充てていたことが明るみになった。まさかあの人が、というショッキングな事件である。

24億円を1,000億円で割ると2.4パーセント。財布の1万円から240円無くなっていても気が付かないと思うが、水原氏は賭けの回数、動いた金銭、負債が巨大になって把握する感覚そのものがが失われてしまったということか。

生活に紐着いたお金で暮らしている身にとって、気付きが及ばない現実味の無い仮想空間の出来事のように思える。


この度の事件で若いころに読んだ吉田十四夫氏の小説『人間の土地』を思い出した。明治期に十勝の荒れ地を開墾して大地主になった主人公が、地平線まで延びた夕暮れの農地を眺めていて、ふと〝人間の土地〟とは何だろうと自身に問いかける。
心と手が届く範囲がそれなのではないかと作者は暗示する。
戦後、農地解放により地主制は廃止された。


考えようによっては30才の若者が10年間で1,000億円を稼ぐということは異常なことではある。それ以上の金を生むと〝踏んだ〟ドジャースが10年間に考えられるリスクを考慮した上での金額提示のはずだからスポーツビジネス自体が大きなギャンブルの世界だ。地平の彼方が見えないほどに広い。

まさか一番信頼していただろう水原氏にこのような形で裏切られるとは大谷翔平は思ってもみなかったことだろう。


これからも塗り替えられ、永遠に残される偉大な記録に常に忌まわしい出来事が付きまとうと考えると、大谷選手に責任は無いが、社会の構造のどこかが歪んでいることの証のような事件である。

アメリカの司法やギャンブル依存症のことより、昨今の極端なお金の偏りを人類社会はこれからどう是正すべきなのか、大きな課題がある。



今年の自転車安全祈願

2024年04月15日 | 日記

2024.3.15

朝のポタリング二日目、コースにある小さな神社に今年の自転車の安全を祈願した。

今年も恒例の徒歩&ランで初詣でしたが氏子さんが誰も居なくなっていて、話を楽しみにしていたので寂しい思いがした。

ここにも高齢化の波が来ているのかもしれない。





正面遠くにまだ冠雪している恵庭岳が見える。




ポタリングから帰ってきて、庭のクロッカス、色も形もいろいろあることに感心。


春到来 

2024年04月14日 | 日記



2024.3.14


家の周りから雪が消えて、12日に朝の自転車散歩を始めた。
去年は3日だったので10日ほど始動が遅い。
朝起きが眠たい。

出発が6:30と遅かったがいつもの河川敷道路で昔の職場のA先輩と遭遇することが出来た。お互い元気で何よりだ。

遠く恵庭岳は冠雪していて風はまだ冷たいが、春一番の福寿草とクロッカスを眺めていると正月や年度替わりとはまた違った「今年も始まった。」を実感する。


8年前の今日(14日)、熊本で大地震に遭遇した。
自転車旅で鹿児島からトカラ列島の中之島へ行き、戻って天草を回り、熊本に入った夜のことだった。

泊っていた会館の廊下のスプリンクラーが誤作動して雨降り状態。
避難出来ずに地鳴りとともに数十回の大きな揺れの中で布団をかぶっていた。部屋の天井の落下の恐怖があり、「俺もこれまでか。」と思ったものだった。


パソコン用のスピーカーが古くなったので替えた。
同じBoseの製品でAmazonで12,000円、音がクリアになった感じがする。
古いBOSEは巡回の古物屋さんに800円で売れた。笑
確か15,000円くらいで買ったのかな・・・。


ショスタコービッチを聴いていた。
残念だけど井上道義さんは今年の暮れに自分で自分の幕を降ろす


ショスタコーヴィチ:ジャズ組曲第2番より
井上道義/新日本フィル/2021年7月3日/サントリーホール