楕円と円 By I.SATO

人生も自転車も下りが最高!
気の向くままに日常と趣味の自転車旅を綴ります。

オーケストラの危機

2020年04月23日 | 日記

コロナウイルス感染拡大防止でプロオーケストラ(日本オーケストラ連盟 正会員25団体)が2月下旬から演奏会を中止、延期している。これまで1団体平均で1億円の収入減と言われている。

各オーケストラのホームページを見ると、通常の寄付募集とは別に小口にするなどして“緊急支援お願い寄附金”の受付を始めている団体は次のとおりになっている。(2020.4.23現在)

 

札幌交響楽団

新日本フィルハーモニー交響楽団

東京シティフィルハーモニー交響楽団

日本フィルハーモニー交響楽団

神奈川フィルハーモニー管弦楽団

東京交響楽団

関西フィルハーモニー管弦楽団

九州交響楽団

★楽団をクリックすると寄付ページに飛びます。

 

オーケストラは公益財団法人であるため、「収支相償」の会計原則があり、利益を内部留保出来ない。コロナウイルス感染のような経済環境の大きな変化があると対応出来ず、存続に直結する危機に直面する。

オーケストラは70人程度のプロフェッショナル演奏家の集まり。会場規模、料金設定、年間演奏回数に自ずと制約があり、国内外とも演奏会収入の他に国等の補助金、企業からの協賛金、有志からの寄附金がなければ運営は立ちゆかない構造になっている。

コロナウイルス感染の収束見通しが全く立たない状況にあって、今後、さらに寄附支援を必要とするオーケストラが増加すると思われるが、主力の公演企業の体力そのものが弱って行く。

オーケストラに限らず劇団などの団体も同じ状況のはずであり、コロナウイルスによって芸術文化の担い手までが姿を消さないよう、国には緊急に文化政策の見直し強化が必要な事態だ。