ま、いいか

日々の徒然を思いつくままに。

「インフェルノ」

2014-03-13 20:30:30 | 
「インフェルノ 上・下」 ダン・ブラウン 角川書店 2013.11.28

 目覚めたらフィレンツェだった。窓からヴェッキオ宮殿が見える。
 いったい、イタリアで何をしているんだ?
 当惑するハーヴァード大学宗教象徴学教授・ラングドンに、意思はシエナと名乗った。
 「ここはICU。あなたの頭の傷は、銃弾によるものです」
 直後、病院に現れた暗殺者に襲われ、ほうほうの体で病院を逃げ出した二人だが、
 ラングドンの上着のポケットには、見知らぬ金属製の円筒が。
 "生物学的有害物質(バイオハザード)"
 指紋認証で開封すると、ボッティチェリの〈地獄の見取り図〉が現れた。
 ダンテの〈地獄篇〉の影響を受け描かれた絵には、暗号が隠されているのか?
 追っ手を逃れヴェッキオ宮殿に向かった二人を次々と危機が襲う。

 シエナとともに、ヴェッキオ宮殿に向かったラングドンは、監視カメラにダンテのデスマスクを
 盗み出す自分の姿を見いだし、驚愕する。昨夜自分はいったい、何をしでかしたのだ?
 マスクの所有者であるスイスの大富豪ベルトラン・ゾブリストには、壮大な野望があった。
 生殖細胞操作の分野を一から築いたゾブリストは、人類が人口爆発のせいで滅亡するという説を唱え、
 黒死病に着想を得た過激な方程式を提唱し、危険視されていた。
 デスマスクに残されたメッセージ、仕組まれた世界の破滅。

 はじめに 事実 として

 この小説に登場する芸術作品、文学、科学、歴史に関する記述は、すべて現実のものである。

 "大機構"は七つの国にオフィスを構える民間の組織である。
 "地獄(インフェルノ)"とは、ダンテ・アリギエーリの叙事詩『神曲』に述べられた地下世界であり、

 『神曲』ではそこを、"影"--生と死の狭間にとらわれた肉体なき魂--が集まる複雑な構造の世界として描いている。

 と、あった。

外国には、数回しか行ったことがない。
行ってみたいところは数々あるが、一番行きたい場所はかなりマニアック(^^;

でも、これを読んでいてフィレンツェやヴェネツィアに行きたくなった。
かつて行ったことがあるイスタンブールにも行きたい。
アヤソフィアのすぐ近くにあるという地下宮殿に。

それにしても、一冊書き上げるのための考証は、膨大だろう。
相当数のスタッフがいるだろうが、たいしたものだ。
コメント
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