ま、いいか

日々の徒然を思いつくままに。

「ゆらやみ」「再会ーーあくじゃれ瓢六」

2018-11-28 23:25:24 | 

 

少し前に再読した二冊。

 

「ゆらやみ」 あさのあつこ 新潮社 2015.6.20

 

情念でねっとりとしつつ、

どこかサラッとした風が吹いてる。

 

幕末の石見銀山で出逢った山の神に愛された若き女郎・お登枝と

銀を掘る少年・伊夫(いお)。

 

客をとらねばならなくなった前夜、

お登枝は堪えきれず伊夫の許へと逃げるが、男に後をつけられていたーー

 

 

「再会ーーあくじゃれ瓢六」 諸田玲子 文藝春秋 2013.7.10

 

瓢六シリーズ4作目。

 

天保の改革で、

戯作者、洋学者、不良御家人への締め付けが厳しくなってくる。

衝撃的な災難に遭っていらい自堕落な生活を送っていた

瓢六のもとに、昔の相棒・堅物同心の篠崎弥左衛門が訪ねてくる。

今度の敵は "妖怪" だ。

 

 

とまあ、何とか切り抜けて

次の5作目をリクエスト中。

 

 

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携帯小説にハマってしまった、ヤバい!

2018-11-27 23:00:24 | 

 

携帯小説「レジェンド」を、ずいぶん長いこと読み続けているが、

1日1話だから、時間をとられることはない。

 

ところが、今度は別な作品にハマってしまった。

最初からだから、かなりの分量だ。

超お気軽なファンタジーで、677話とある。

これで完結しているかどうかは、敢えて確認していない。

読み始めてから今日で3日目……100話まで進んだ。

借りている十数冊も気になるけど、

どうにも止まらない  (^^;

 

どこで区切りをつけようか……


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冬到来の乳頭温泉郷

2018-11-25 17:50:05 | 旅行

 

山の芋鍋を目指してミニトリップ。

 

田沢湖高原の辺りの道路は除雪された雪が路肩にあった。

鶴の湯への脇道は、雪がうっすら残っている。

何台か、途中で引き返す県外ナンバーの車がいた。

そらく夏タイヤだったのだろう……。

 

手前の別館で山の芋鍋を味わってから、チラッと本館に。

 

 

今回、鶴の湯はパスして蟹場(ガニバ)温泉に向かった。

乳頭温泉郷の奥の方に位置し、木の風呂、岩風呂、露天風呂がある。

 

女性専用の露天風呂が、貸し切り状態だった。

 

 

誰が作ったのか、小さな雪だるまやウサギが可愛い。

青空も出てきて、のんびりまったり♪

 

一通り入ってから、混浴の露天風呂に行ってみた。

建物から50mほどほど離れていて、完全に雪道だった。

 

 

  

 

突き当たりの建物のところに露天風呂がある。

男性数人の姿が見えたので、やはり断念 (^^;

 

この時期の日暮れは早い。

更に遠くに行くはずだった予定を止めて、田沢湖畔でブラブラした。

 

秋田犬見学所には大勢の人がいた。

今は、ちょっとしたブームなんだね。

ザギトワとマサルの写真もあった。

 

青空が広がって湖畔のドライバが快適だ。

 

 

「路線バスの旅」で放映されたことがあるという『潟の学校』に行ってみた。

昭和49年3月に廃校となった分校だ。

平成16年に「思い出の潟分校」として公開され、イベントが行われたりしているらしい。

開校時間の4時ギリギリだったけど、快く受け付けてくれた。

 

  

 

複式学級で教室は3つ。

ドラム缶のような大きな薪ストーブと、足踏みオルガンがある。

私の世代には懐かしい感じだ。

 

この日は水面が低く、辰子の像にも行けた。

行かなかったけど (笑)

 

 

スキー場が白く際立っている。

本格的な冬がもうすぐだ。

 

 

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「平城京」

2018-11-24 23:19:12 | 

 

「平城京」 安部龍太郎 KADOKAWA 2018.5.31

 

遣唐使船の船長だった阿倍船人は、

白村江の戦いで捕虜になっていた者たちを連れ帰ろうとして、朝廷の命に背いた。

それにより処罰を受けて逼塞していたが、兄・宿奈麻呂から新都造営の手助けをして欲しいとの打診が。

たった3年で、唐の長安に並ぶ新都を奈良にーーこれは朝廷一の実力者・藤原不比等からの発達の命だった。

失敗すれば阿倍家も没落しかねない難事業だが、白村江の戦い以来冷遇されてきた一族再興のため、船人は無理を承知で惹き付けることにする。

一方朝廷では、遷都推進派と反対派の対立が激化。

遷都妨害の黒幕は誰か……。

 

そうか、阿倍比羅夫の子供たちが平城京造営に関わっていたのか。

比羅夫が水軍の拠点としていた一帯を阿倍野と呼ぶようになったとか。

 

行基、吉備真備、阿倍仲麻呂など馴染みの名前が♪

チラッとだけど稗田阿礼も登場。

 

 

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「風とにわか雨と花」「紙コップのオリオン」

2018-11-23 00:02:48 | 

 

「風とにわか雨と花」 小路幸也 キノブックス 2017.5.26

 

僕・天水(あまみ)が9歳、風花が12歳になった四月に

お父さんとお母さんはリコンした。

どうしてかって訊いたら

「今は説明してもわからないと思うので、言わない」ってお母さんは言ったーー


専業作家を目指す父、仕事に復帰した母、小学生の姉と弟。

夏休み、子どもたちは海辺の町で暮らす父と過ごすことにした。

 

父は娘に言う。

自分の我が儘でリコンしたのだと。そして続ける。

「我儘を貫き通すってことは、その我儘の結果でおこったことに対して、何もかも自分で責任を取るってことなんだ」

「なにに責任を取ったの?」

「お金だ。お前たちが大人になるまでの間にかかるお金(略)」

「気持ちは?」

「気持ちには、責任はとれないんだ」

「気持ちは、心だ。そして心には形がない。形のないものは直せない。心に思うことには、形のないものには誰も責任を取ることはできない。(略)それが、我儘っていうものだからだ。だから、その代わりに、我儘以外の心を全部お母さんや風花や天水にあげることにしている」

「それは、なに?」

「真心だ」


それぞれのスタンス、言葉で4人の思いが語られる。


寂しいけど、嬉しい。

悲しいけど、楽しい。

 

そんな風に思う母・恵里佳。

専門的&好きな仕事に復帰したことで、気持ちにもゆとりが感じられる。

 

お話としては心地好かったけど、

現実だと、こんなリコンはレア物だろうな……

 


「紙コップのオリオン」 市川朔久子 講談社 2013.8.19


中学2年生の橘論里は、実母と継父、妹の有里と暮らしている。

ある日、学校から帰ると、母親が書き置きを残していなくなっていた。

一方、学校では、創立20周年記念行事の実行委員をやることに。

記念行事は、論里が思い付いたキャンドルナイト。


実行委員になったのも、何か提案することになったのも、

たまたま落とした消しゴムを拾おうとして、何気に手が上がってしまったから、

というのが、いかにもありそうで面白かった。


母は、一見お気楽そうに旅を続け、旅先で働いたりしている。

母や父や妹、ともに実行委員となったクラスメートや先輩たち……

論里は人と人との「つながり」を考えはじめる。

 

父の姉、みのりさんが言う。

「迷惑かけずに存在できるものなんか、どこにもないのよ」

「素直に『助けて』って言える人間のほうが、ほんとは強いの」

 

 

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