ま、いいか

日々の徒然を思いつくままに。

「関越えの夜」「満つる月の如し」

2016-07-29 22:30:54 | 

 

「関越えの夜」   澤田瞳子    徳間書店    2014.2.28

 

澤田さんの作品を一通り読みたいと、

リクエストしたら在館中で、すぐに借りられた。

本には、この4月に購入した印があったが、

栞の紐を見ると、誰も読んだ跡がない。

最初に読めるって、何だか嬉しい。

 

東海道浮世がたり、の副題通りの連作。

東海道を行き交う人びとの悲喜こもごもを描く。

 

 

「満つる月の如し」   澤田瞳子     徳間書店     2012.3.31

 

仏師・定朝。

 

藤原氏が権勢を誇る平安時代。

仏像造りの礎を築いた稀代の仏像と、

彼を支えたひとりの僧侶の絆を描く。

 

御仏とはいったい、どこにおわすのかーー

 

若い定朝に甘楽丸は言う。

 

「御仏を信じられずば、御仏を信じる人々を見ればよいのじゃ。その者の向こうには必ず、御仏が見えてくるでなぁ 」 

 

小式部は言う。

 

「人は色々なところで、多くの選択をして生きていくのよ。どの道が正しかったなんて、臨終のときにならなきゃ分からないわ。だったら今、あなたが最もいいと思う道を行きなさい」

「もしそれが見つからないのなら、とにかく自分がしたいようにするの。仮に結果が悪かったとしても、自分で決めたことだもの、別の体験型道をいやいや行くよりも、ずっと納得できるはずだわ」

「万が一、選んだのが地獄への道だとしてもかまうものですか。人に決められた浄土への道より、そのほうがよっぽどましなはずよ」

 

そして定朝は……

 

「僕はこれまでいったい、なにを愚かに迷うていたのでしょう。真実の御仏の姿とは、人の裡にこそあるのですね」

 

その想いを写した

平等院の阿弥陀如来が完成した。

 

何度か拝顔した平等院の阿弥陀如来に

また、お会いしたくなった。

もちろん、大好きな、雲に乗った仏様たちにも。 

 

 

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「あの家に暮らす四人の女」

2016-07-27 10:33:53 | 

 

「あの家に暮らす四人の女」   三浦しをん  

   中央公論新社      2015.7.10

 

ずいぶん人気があって、ようやく廻ってきた。

私の後に待ってる人が、まだ二百人くらいいる。

 

 

佐知と鶴代が暮らす、杉並の古い家に

雪乃と多恵美が同居して1年以上……

敷地内の小屋?には、鶴代の生まれる前から

山田が住んでいる。

佐知は、幼くしていなくなった父を知らない。

 

他人と同居して雪乃が知ったのは、

家族とは本当にそれぞれだということだ。

ほかを深く知る機会がそんなにないため、自分が体験したことのある家族関係を「ふつう」だと思ってしまいがちだが、当然ながらできあがる家族の形も無数に存在するのだった。

「家族」という言葉に根拠なく安心を覚え、よその家も自分たちと同じように生活を営んでいるはずだと思っている。

定型や典型というものがない、それが家族だと悟った。

 

だよね。

 

どこにでもいるような、でも、ユニークな、

四人のキャラが生き生きしている。

 

 

 

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「孤狼の血」「珠玉の短編」

2016-07-26 17:33:13 | 

 

「孤狼の血」  柚月裕子    KADOKAWA     2015.8.27

 

「このミス」3位。

 

極道関係の警察小説は苦手だが、

この作品はわりとスンナリ読めた。

 

任侠道を全うしてる極道と、

ニュースなどで想像する「組」と

彼らの内部に突っ込み過ぎている刑事と、

その刑事のやり方に次第に馴染んでゆく

新米デカ。

 

会話の殆んどが、

舞台である広島・呉の方言であることも、

なかなかいい感じ。

 

こんな風な気骨のある刑事って、

現実にはいそうに思えないが、

私が知らないだけか……。

 

 

「珠玉の短編」   山田詠美    講談社    2016.6.21

 

以下にも山田詠美らしい作品がずらり。

 

思い込みの世界を掘り下げてるような……

 

ストーカーとか、

犯人の心理状態が歪んでいるとしか考えられない

昨今の事件を連想した。

 

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ポケモンgo

2016-07-22 22:13:13 | 日記

 

いたいた!

 

配信された数時間後の公園で、

スマホを見つめながら歩いていた若者たち。

 

ともに遊んでいた仲間の一人が、

あれは、ポケモンgoだな、と。

 

私は元より関心もなく、

ニュースではじめて存在を知ったくらいだが、

大流行を、改めて実感。

 

一人でPCやスマホに向かってゲームしてるよりは

外に出て、歩いて、

時に同好の人と出会って……

という方がいいのかと思うけれど、

 

政府が警告を発するほどの社会現象になるほど

ハマっている人が多いというのは

如何なものか。

 

そう思うこと自体、

世の中に乗り遅れているのかなぁ……

 

 

 

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何とも厄介な症状……

2016-07-21 19:41:28 | 老い・病気・社会保障

 

1年以上前に組織検査して、

生命には問題ないとの結果だったけど、

醜く目立つから

スカートもハーフパンツもはけない(悲)

 

原因不明で、治ると言える治療もなく、

この脚と付き合っていくしかない。

見た目の問題は、

この年齢だから仕方無いと諦めているが……

 

このところ、

滅法、痒い! 

テニスしてたりすると紛れる程度だけど、

じっとしてると、ひたすら気になる。

何よりキツいのが、

寝ついて少しすると、痒さで目覚めること!

 

少しならいいだろうと冷やしてみたら、

痒みは消えたが痛みが出てきた。

処方されている薬は朝晩塗っているし、

痒み止めという薬も飲んでるけど、

それ以外に、打つ手がない。


痛痒い状態が長く続くと、

すねに異物が張り付いたような感じになって、

その内、太ももあたりまでの脚全体が

ダルくて重くなる。

 

集中力欠如どころか、

何でもかんでも面倒になる。

 

どうにかならないものか~~。

 

 

 

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