心筋梗塞や脳卒中、窒息や入浴時、熱中症や運動中など、
突然、心臓や呼吸が止まってしまうことがある。
もちろん予防が大切だが、いざそうなったらどうするか。
脳は、心臓が止まると15秒以内に意識がなくなり、
3~4分以上そのままの状態が続くと回復が困難となる。
所謂、脳死状態になるのだ。
心臓が止まっている間、
心肺蘇生によって脳や心臓に血液を送り続けることが
AEDの効果を高めるとともに、
心臓の動きが戻った後に後遺症を残さないためにも重要。
命が助かる可能性は時間とともに減っていくが、
そばに居合わせた人が心肺蘇生を行った場合には、
その減りかたがずいぶん緩やかになる。
ということで、救命講習。
これまで何度か受講して自覚したのは、
倒れた人に駆けつけた場合の手順などを
あまり忘れない内に再受講した方が良いということ。
万が一、そんな場面に出くわしたとき、
駆けつけることはできても、周囲の人に指示したりするには勇気が要る。
実際に声を出して何度も練習することで、ようやく身に付くと思う。
で、救命処置の流れはーー
周囲の安全確認
↓
傷病者への呼び掛け
↓
反応がないときは、大声で応援を呼ぶ。
119番通報・AED依頼、通信指令員の指示に従う。
↓
呼吸確認。
普段通りの呼吸があれば、様子見しながら応援・救急隊を待つ。
呼吸がないときは胸骨圧迫開始。
胸骨圧迫30回と人工呼吸2回の組み合わせ。
吐血、吐物があれば、人工呼吸は省く。
↓
AED装着。
AEDの指示に従う。
周囲に離れるよう呼び掛ける。
電気ショックが必要でなければ胸骨圧迫から再開。
電気ショックが必要な時は、ショック後直ちに胸骨圧迫から再開。
救急隊に引き継ぐまで、
または普段通りの呼吸や仕草が認められるまで続ける。
他にも、様々な応急処置や搬送方法などを教わった。
滅多に出くわすことがないだろうが、備えあれば憂いなし。
一般市民もできることで救われる命がある。
もっともっと普及してほしいものだ。