「フォトミステリー」 道尾秀介 ワニブックス 2023.7.1
写真から生まれた50のショートショート。
写真と本文に加え、表題にも、
ヘエェと頷いたり、エッと思ったり、ワケわかんないと訝ったり……
何とも言いがたいーー
「フォトミステリー」 道尾秀介 ワニブックス 2023.7.1
写真から生まれた50のショートショート。
写真と本文に加え、表題にも、
ヘエェと頷いたり、エッと思ったり、ワケわかんないと訝ったり……
何とも言いがたいーー
「前の家族」 青山七恵 小学館 2023.7.17
37歳・女性・独身・小説家の猪瀬藍は、中古マンションの購入を決断。
理想的な物件で始まった新しい生活に心踊る。
しかし、その先に思いもかけない展開が待ち受けていた。
マンション購入はその物件だけでなく、周りの環境まるごとが自分の世界になる……
『前の家族』の『前』って、主人公の人生にとっての『前』かと思っていたが、
そうか、『住居』の『前』だったのかーー
得たいの知れない奇妙な恐ろしさ……
ざわざわして、かなり読み飛ばしてしまった。
「星を編む」 凪良ゆう 講談社 2023.11.6
「汝、星のごとく」をまだ読んでいない。
が、すんなり読めた。
「春に翔ぶ」ーー
瀬戸内の島で出会った櫂た暁海。
二人を支える教師・北原は、過去に教え子の菜々と関わり……
「星を編む」ーー
才能という名の星を輝かせるために、魂を燃やす編集者たちの物語。
漫画原作者・作家となった櫂を担当した編集者二人が繋いだもの。
「波を渡る」ーー
花火のように煌めく時間を経て、暁海の人生は続いていく。
『汝、星のごとく』の先に描かれる、繋がる未来と新たな愛の形。
「クスノキの番人」 東野圭吾 実業之日本社 2020.3.25
「クスノキの女神」をリクエストしたが、手元に来るまでしばらくかかりそう……
ということで、「クスノキの番人」を読み返した。
たかが数年前なのに何となくしか覚えていない。
新鮮な感覚で読めた(笑)
生まれた時から父はおらず、小学生の時に母も亡くなり、貧しいながら祖母にどうにか育ててもらった玲斗。
「俺なんて、本来なら生まれるべきじゃなかった」
それに対し、千舟は、
「あなたの生き方に口出しはしません」
「ただ(略)、この世に生まれるべきではなかった人間などいません。どんな人間でも、生まれてきた理由があります」
「金春屋ゴメス 因果の刀」 西條奈加 新潮社 R5.8.1
ゴメスの3作目、文庫本。
サクサク読み進めた。
江戸国からの阿片流出事件について、日本から査察が入った。
団長は大御所議員の印西茂樹。
江戸城で評定が開かれる中、印西は秘密裡にゴメスに接触し、江戸国の開国と明け渡しを迫る。
印西の目的は江戸国深くに眠る白緑石で、この資源を元にロケット燃料を開発し暴利を貪る算段だ。
拒絶すれば江戸国は消滅ーー。
建国以来の危機に襲われる江戸国を守りきれるか。
「自己肯定感って、どうやったら身につくんでしょうね?」
「もちろん、子供を褒めて褒めて褒めちぎることね」
「サムライ文化が庶民に根付いたのは、明治以降と言われてます。つまり江戸時代には、庶民に広まってなかったことになりまーす」
「侍の時代が終わってから、侍文化が一般化したというのか?」