ある記憶

遥か遠くにいってしまった記憶たち

牛は自分の孤独をちゃんと知ってゐる  

2010-01-09 11:44:25 | 
そう。新年は高村光太郎の詩を刻みこむことにしよう。
いくつかの詩人と同じように僕の心の心底にある小さな泉の一つです。
高村光太郎。「道程」は僕の道徳。
その中から。



牛は急ぐことをしない
牛は力いっぱい地面を頼って行く
自分を載せている自然の力を信じきって行く
ひと足 ひと足 牛は自分の力を味わって行く
ふみ出す足は必然だ

雲にものらない
雨をも呼ばない
水の上をも泳がない
堅い大地に蹄をつけて
牛は平凡な大地を行く
やくざな架空の地面にだまされない
ひとをうらやましいとも思わない
牛は自分の孤独をちゃんと知ってゐる  ……


『牛』(抜粋) “道程”より




そして『道程』全文。


僕の前に
道はない
僕の後ろに
道は出来る


ああ
自然よ
父よ


僕を
一人立ちさせた
広大な父よ

僕から目を離さないで
守る事をせよ

常に
父の気魄を僕に充たせよ

この遠い 道程のため

この遠い 道程のため




少し寝ました。徹夜明けです。
少し浮ついた気持ちを引き締めねばと思いました。
やはりもう新しい年が始まったのだもの。


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2 コメント

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そろそろ (亜衣)
2010-01-09 20:10:35
お正月気分は
もうオシマイですね

・・昨日デパートに「バレンタインコーナー」
ができていました。
これをみると、春の訪れ~を感じます。
あっ、でもまた“義理~”をどこまでとしようか
悩まなければならない

そうやって月日がまた過ぎて行くのです~

浮ついた気持ちは、一掃しなければいけない事ですが
それを丹念にふるいにかけて、残ったちょっぴりの楽しい気分は大切に保管しておきたいと思います。
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時の移ろい (dragon21)
2010-01-09 23:34:15
こんばんは、亜衣さん。

今度はバレンタインですか…
毎度毎度のことですが黙っていてもカレンダーが進んでいくんですね。

季節の風物詩とも言えるのですがなんせ〝義理〟ですから。

そんな時の移ろいも受け身ではなく楽しみとして利用セねば損ですね。
考え方一つですかね。
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