ある記憶

遥か遠くにいってしまった記憶たち

親友と三角関係

2010-06-26 08:58:02 | 
親友がいて恋人がいて、もし親友が恋人とできちゃったら、僕はその親友を許せるだろうか。
普通は無理です。どんな理屈があったとしても瞬間、「絶交」でしょう。
そして僕は僕の彼女を一生許さないと思うかもしれません。
少なくとも少なからず時間が流れ去るまではこんな気持ちは変わらないでしょう。




とても有名な話なんですがザ・ビートルズの一員で今は亡きジョージ・ハリスンは、
最愛の妻パティがジョージの親友エリック・クラプトンと恋中になったことを知り、
苦しんだ末、パティをリリースしクラプトンと彼女との結婚さえ祝福しました。

そしてその後も親友としてギターセッションしたり変わらぬ交友を続けました。

昔はとても理解に苦しみました。
もともとモデル出身で可愛らしいパティ・ボイドを淫乱な小悪魔だと思いました。
ジョージを情けない男だと思いました。
そこまでするかクラプトン、お前もな~…

けれど、今はそうは思わなくなった。





昔むかしその昔、僕がC子と同棲していた頃、当時東京の神学校に通っていたその前の大学での友人が
僕のところに(いや彼女のアパートでした…)遊びに来たことがあります。
懐かしい話や積もる話をいっぱいし、楽しくお酒を飲みました。
お互い貧乏だったため泊めてやることにしました。
狭い6畳一間の部屋で僕とC子は普通に布団で一緒に、その友人は隅でひとりごろ寝でした。
何かとっても居心地の悪い「ざこね」でした。

友人はこの地のカトリック教会へ行ってみないかと前日からしきりに誘い、
僕は悪いがそれは勘弁してくれと断りました。
C子はなんでも興味を持つところがあり、「へぇ~」などと話しに聞き入っていました。
僕も実はどっちでもよかったのですが、C子がそんな風だから逆に態度を硬化させたのだと思います。
小さな嫉妬だったはずです。
翌朝、友人は再度僕らに教会で牧師の話を聞くことを勧めました。
僕は相変わらず「めんどうだからいいよ」などと乗り気でない姿勢をみせましたが、
C子は行ってみたいと言い出したため、僕は少しかっとなり、
「なら二人で行けばいいさ」と、
とても大人げない言葉を吐いてしまった…

そして二人は教会へ行き僕はひとりぼっち。そんな状況に我慢できず部屋のいろんなものに僕は当たり散らした。
その時、小さなテレビをひとつ壊してしまいました。

そんなことは絶対ないのに僕はジェラシーの虜になってしまったんです。


とても僕はジョージのようにはなれない人間ですね。
(多分、今も本質的には変わっていないと思います)


ジョージ・ハリスンの「マイ・スウィート・ロード」をどうぞ♪






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2 コメント

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ドラゴンさん、おはようございます (ポテト)
2010-06-26 09:38:25
お元気ですかあ?
今日は とってもいい記事で 感動しちゃいました。

感動する 内容 とは違うかもしれませんが
生のドラゴンさん キターヽ(^o^)丿 
でございます。

ドラゴンさん 嫉妬心って 湧き上がり 燃え上がり 理性ではとめようのない 不思議な感情でございますね。

独占欲 これがなければ 人類は消えてしまうわけで その付録の嫉妬心なのでしょうかあ‥‥
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ありがとう (dragon21)
2010-06-26 10:44:27
こんにちは、ポテトさん。

最近すっかり“筆無精”になってしまい、
更新ができていません。
と言っても読者もさほど多いとは思えないのです。
それでも皆さんに来て戴いた上、
優しいお言葉を戴けるのですから頑張らないといけませんね!

なるべく自分ネタがいいんですね。
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