電車の車窓からは大田区や目黒区の住宅街が見えます。
大井町線から見る東工大キャンパス付近の風景が最も心が落ち着きます。
不意に〝こんな家に住めたらなぁ〟と思えるような家を目にすることがあります。
いま東京で住みたいと思う家。それは…
古い洋館
大正ロマンの風情あふれるレンガ造りの古い洋館に憧れます。
多少、不気味な雰囲気があってもいい。
( ゾクゾク感があったほうが )
夏は涼しい木陰で、冬は薪の燃える暖炉の前でゆっくり本が読みたい。
本を読むには和式よりも洋式の方が良いと思います。
精読する時は椅子に座り机に向かった方が集中できます。
足もとが畳だとだめです。
(ごろんとすぐに横になってしまいます)
こんな柔らかい日差しの中で朝食とれたらならきっといい一日になりそうです。
もちろん住もうとする洋館にはこんな庭が必須です。
広くなくてもこじんまりでもいいのです。庭付きが大事です。
家の前にはこんなポストがひとつ。
(郵便局に無理を言っておいてもらいましょう)
愛用の万年筆で手紙をしたため毎日誰かに届けましょうか。
メールではなく紙とインクが大切です。
時間を贅沢に使うということです。
便利さというものが必ずしも時間を大切にしていると僕には思えません。
時間がゆっくりと流れているようなこんな古い洋館に住めたら…
帰りの電車の窓に広がる景色を見ながらそんな空想をしました。