goo blog サービス終了のお知らせ 

花鳥風月・・・気ままな写真日記

ようこそ、どんこの小部屋へ。ゆっくりくつろいでください。
日常を出来得れば自然と融合したいと思っています。
 

柳川旅情(二) 御花(おはな)

2008-04-12 | 紀行
 平成20年4月12日(土)

 柳川には有名な「御花」(おはな)があります。御花は旧柳川藩主立花家の別邸です。江戸時代、この地域が「御花畠」と呼んでいたことに由来するとのこと。元禄十年(1697)頃、立花家四代鑑虎(あきとら)の時、別業(別邸)を営んで御茶屋と称し、亭名を集景と名付けたのが現在の御花に連なるものと考えられているとパンフには記されています。
 現在の建物、庭園の大部分は明治時代の終わり頃、十四代寛治(ともはる)によって新築されたもので、西洋館と大広間、庭園(松濤園)建造物群です。
 正門から西洋館と和館、庭園(松濤園)は昭和53年、国の名勝に指定されています。

 

 松濤園の全景です。仙台松島の景を模したとも言われ、園内には280本の松の古木があります。大部分は樹齢200年を超えるものだそうです。池には毎年10月頃から4月半ばまで約500羽の野鴨が集まるそうですが、この日は少ししかいませんでした。





 前日(3日)までは「柳川雛祭り・さげもんめぐり」が開かれて賑わっていたそうです。御花の御居間(おいま)にも豪華なさげもんや雛人形が飾られていました。
 「さげもん」とは「旧柳川藩時代に女の子が生まれた時、親戚、知人から贈られた着物のはぎれで、この子が一生幸せでありますようにと祈りを込めて、縁起のよい「鶴」「兎」「宝袋」「三番鼠」「這い人形」など一針一針縫い上げた手作りの布細工と鮮やかな七色の糸で巻いた柳川地方伝統の大まりを下げ輪の中央に、小まりと縫いぐるみを交互に下げ輪につりさげたものです。」(柳川観光協会HP)
 現在は料亭として使用されています。





 西洋館の一部です。



 館外には御花資料館「殿の倉」が藩主着用の甲冑等や姫君愛用の雛人形など貴重な品々が展示されています。本館とのセットで入場できます。



 次回は北原白秋生家を紹介する予定です。
コメント (32)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« オオソリハシシギ | トップ | オオソリハシシギ 飛翔 »
最新の画像もっと見る

32 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

コメント日が  古い順  |   新しい順
行った事があるような、ないような。。 (^-^ayura)
2008-04-12 08:09:27
多分何気なく見回ったのでしょう・・・随分昔に~
素晴らしい所ですね。

先日の柳川の紹介をされていた時、ツル味噌の事を書きましたが
舟下りの途中に赤いレンガ造りの建物があったようです・・・・

以前行ったところも、忘れてしまう・・・・
ちょっと危ない^-^ayuraですね

返信する
松・つるし雛人形 (縄文人)
2008-04-12 08:40:45
 新花、松濤園の松の様子、その鳥瞰的絵図、豪華なさげもんや雛人形を見せてもらいました。
うっとりさせられます。
ここに野カモが来る時は沢山飛来。
松に風の吹く音をききながら、カモ君たちもいいご身分です。住処としては最高の適地。

 雛人形。
九州方面はこの様な人形が多いようですね。momomamaさんにも見せてもらいました。
昔人が、子供に掛ける願い事の気持ちが伝わってきました。
布を集め、生地をつくろい、糸につるして一連の雛人形を作るわけですが、労力的、技術的、時間的その大変さがうかがえます。

 贈られた子供は、親の気構えを汲んで立派に成長してもらいたいものです。
返信する
可愛い飾り物!! (とん子)
2008-04-12 14:11:45
お祝いに贈られた着物の端切れでつくるんですか??

この『下げもん』
色とりどりで可愛いです。。伊豆のほうにもこのような飾り物ありますね??

色んな所に似たようなものはあるんですね!!
今は料亭??入りましたか??

さぞかし高級な食べ物が??味わいたいものですね!!
返信する
こんにちは♪ (kurara)
2008-04-12 14:29:15
明治を偲ばせる建物や庭園、子供の幸せな成長を願う親心、昔のお殿様の暮らしをかいま見ることが出来る調度品興味深く拝見いたしました
家に居ながら柳川に行ってきたようせす

下のオオソリハシシギ一列に並んで同じ方向を向いている面白いですね
下の下の柳川旅情、たっぷり浸らせていただきました
ありがとうございました
返信する
お久しぶりです(これしかない・・・) (クラッシック)
2008-04-12 16:33:15
仕事場がデパートと言う環境ですので、休みが不定期で、なかなか時間の取り方もいまだかって、自分のものになりません。

柳川ですか・・・。
久しく行っておりません。
こちらの邸宅には、代々のお姫様がレストラン(?)を経営されていらっしゃるのではなかったでしょうか?
素敵ですよね。

柳川といえば、うなぎですね
父は『若松屋』ファンでしたが、私は『本吉屋』のセイロが好きです。
今すぐにも食べに行きたくなりました
返信する
近いところは (どんこ)
2008-04-12 20:51:05
^-^ayuraさん

かえって行かないものですよね。でも何回行ってもまだ未踏の場所ばかりで柳川通を自称していたのに恥ずかしい限りです。

^-^ayuraさんは行動的な方だと思っていましたが、意外にうぶなところもあったのですね。
返信する
白秋 (どんこ)
2008-04-12 21:00:01
縄文人さん

ゆかりの地だけあって本当に心和む場所なのですよ。
九州へお越しの機会があればどんこが買ってでもご案内したいところです。

雛人形には歴史の重みを感じるものが多々あります。
精巧にしかも上品に作られているものを見るにつけても古人の技に脱帽しているどんこです。

いつも心温まるコメント、ありがとうございます。
返信する
料亭には (どんこ)
2008-04-12 21:07:27
とん子さん

こんばんは。入りませんでしたよ。目玉が飛び出すような値段でもないのですよ。もうおなかが結構いっぱいでした。

行動範囲の広いとん子さんですから、このような場所は珍しくはないですよね。
返信する
九州には (どんこ)
2008-04-12 21:17:50
kuraraさん

しっとりた風情のある名所がいろいろありますよ。今回はその一つです。味わっていただきありがとうございました。

鳥が同じ方向を向いているのは、まさかの時一斉に同じ方向に逃げるための本能的な習性だと思われます。

けなげなのですよね。

返信する
さげもん。。。 (momomama)
2008-04-12 21:20:11
色鮮やかで可愛いですね。

姉が手作りで作っていますが
這い這いの赤ちゃんがありました。
「這い人形」っていうんですね。

洋館はハイカラですね。
舞踏会とかありそうです。。。

お雛様の前のひな道具.....ミニチュア好きの私は
欲しくなります。。
返信する

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。

紀行」カテゴリの最新記事