酔漢庵【ゑゐどれあん】~エロケンの酔いどれ日記~

へっぽこプログラマーのつれづれなる日記です。

この子には……

2010-04-17 18:29:24 | 歌は世につれ世は歌につれ
 自分はまだ子供がいないのでわかりませんが、若いときに苦労した経験のある親は子供には自分と同じような苦労をさせたくないと思うようです。そう感じるのは、たぶん子供が若いときの自分と同じことをしようとしているのが手に取るようにわかるからなのでしょう。

 藤圭子の圭子の夢は夜ひらく、中村あゆみ - 翼の折れたエンジェル、尾崎豊のI LOVE YOUを続けて聴いていると、そんなふうに子供のことを心配している母親、その娘、娘の恋人のこんな物語が思い浮かんできました。そして、その結末がどうなったのかは自分でもわかりません。

 ある女性が、中学を卒業したあと、家を飛び出して大好きだった男性と暮らしはじめました。二人は男性は夢をかなえるためにいろいろな苦労をしました。しばらく女性は男性の子供を身ごもります。でも、男性の夢はかなうことなく二人はわかれてしまいました。女性はその後シングルマザーになって一人娘を育ててきました。

 高校三年生の娘は、高校を卒業したあと家を出て好きな男性と二人で暮らそうとしています。相手の男性にはかなえたい夢があるようですが、かなえるのは難しそうです。自分の若いときに苦労してきた女性は娘が男性と生活することを反対します。

 娘は母親が苦労して自分を育ててくれたことがわかっているので、彼と二人で生活することを母親に認めてほしいと思っています。でも、なかなか認めてもらえなくてとまどっています。そのせいか、彼に言われることも耳に入らないことがあります。

 彼は彼女と一緒に生活したいと思っています。でも、自分の夢がかなうかどうかはわかりません。彼女に苦労をさせることになります。一緒に生活をして彼女を幸せにしてあげれるかどうか自信がありません。それでも、彼女にはそんな不安は見せないようにしています。