スパニッシュ・オデッセイ

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主なヨーロッパの言語の2人称の敬称

2014-12-19 13:45:47 | スペイン語
  主なヨーロッパの言語の2人称の敬称についてまとめてみると、次のようになる。カッコ内は文法上の扱い。
 フランス語 :vous  (2人称複数) 2人称親称 tu
イタリア語 :Lei (3人称単数) 2人称親称 tu
 スペイン語 :usted (3人称単数) 2人称親称 tú
 ポルトガル語:vós (2人称複数)  2人称親称 tu、 você (3人称単数)
ポルトガル語の vós の用法はフランス語と同じである(vosと書くと、目的格になる)。ただし、ブラジルでは親称ではない、単なる2人称複数の vós の代わりに、vocês を使うのが普通とのこと(手元のポルトガル語辞典)。
 você は vossa mercê (スペイン語の vuestra merced に対応)からできた語で、語源的には usted に対応するが、現在のブラジルでは tu の代わりの親称になっていて、敬意はない。敬意を込めるには o Senhor(女性には a Senhora)‐それぞれ el Señor, la Señora に対応する‐というが、スペイン語にはこのような用法はない。    
ドイツ語  :Sie (3人称複数) 2人称親称 du
 英語    :you (2人称複数) 2人称親称 thou (現在は文語)
 英語の you は本来は複数形である。王侯貴族が自分のことを複数形の we (royal we といって、現在でも英国王が使っている。「朕」というような語感か)というのに対して、臣下がそれに呼応して複数形で答えたのが由来らしい。  
 
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