メキシコの女流作曲家“Consuelo Velázquez”(筆者がメキシコ・シティーに在住のころ、ご近所に住んでいたらしい)作曲の“Cachito”は生まれたばかりのわが子に対する愛情たっぷりの歌とのことである。「わが子」とははっきり言っていないが、“cachito”が「ひとかけら」の意味で、「分身」、さらには「息子」の意味に転化しているんだとか。ここまでは、ネットでも解説されている。しかし、これで終わっては、スペイン語のトリビアを期待されている読者に申し訳ない。
“cachito”は“cacho”に縮小辞の“-ito”がついた言葉であるので、もとの形の“cacho”に的を絞る。“cacho”には「一片」の意味のほかに、「ツノ」の意味もある。「ツノ」の意味だと“cachito”は「小さなツノ」ということになる。実は、筆者が覚えた“cacho”の最初の意味は「一片」ではなくて、「ツノ」の方だった。それで、何か心のうちに引っかかるものがあったのである。
“Cachito”は小さな角(ツノ)という意味にもなるが、修験道の開祖が飛鳥時代から奈良時代にかけての呪術者、「役小角(えんのおづぬ/ おづの / おつの)」だったことを思い出した。この人はスペイン語では“Sr. Cachito”(セニョール・カチート)といったところであろう。
【五流尊瀧院というところにある役小角像。ウィキペディアより拝借】
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