メキシコはさすがにアメリカの隣で、チップ社会である。床屋でも、散髪してもらった後は、店に料金を払うのだが、それとは別に理髪師にもチップを渡していた。
スーパーで買い物した後はレジ袋に詰めるのだが、メキシコでは子供が袋詰めをしてくれる。チップは日本円にして1円かそこらでしかないのだが、1日仕事をすると結構な額になるのだろう。袋詰めなどは自分でできるのだが、雇用創出ということで気持ちよくやってもらった。これらの子供たちが泥棒になるよりはずっとましである。
メキシコ・シティで信号待ちをしているときに、さっと勝手に窓ガラスをふいてくれたりするが、やはり嫌な顔をしないでチップを渡すのが常識のようである。ぼろい車に乗っている人はこの限りではないが。窓を拭く少年の代わりに、交差点で火吹き男もよく目にした。ガソリンを口に含んで吐き出し、火をつけるのである。危ない仕事だが、このようにしてチップを稼がざるを得ない人もいる。
女房殿はゴミ収集人にもチップを要求されたと言って憤慨していたが、コスタリカではありえないことだそうだ。
メキシコでは何らかの形でチップを稼いでいる人たちがいるので、物乞いはあまり目にしなかった。ペルーではあまり物乞いは見なかったが、当時、爆弾騒ぎが日常茶飯事だったので、安心して物乞いできなかったかもしれない。
コスタリカは日本同様、チップを気にしなくても済むのがいい。また、ペルーやメキシコほど貧富の差が大きくなく、これら両国より貧乏人のレベルが高いと思うのだが、逆に物乞いはいた。子供には小銭をやったことはないが、年寄りには喜捨したことはある。「神様の祝福がありますように」(Diós le bendiga) というような礼を言われたことが記憶に残っている。
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メキシコでは何らかの形でチップを稼いでいる人たちがいるので、物乞いはあまり目にしなかった。ペルーではあまり物乞いは見なかったが、当時、爆弾騒ぎが日常茶飯事だったので、安心して物乞いできなかったかもしれない。
コスタリカは日本同様、チップを気にしなくても済むのがいい。また、ペルーやメキシコほど貧富の差が大きくなく、これら両国より貧乏人のレベルが高いと思うのだが、逆に物乞いはいた。子供には小銭をやったことはないが、年寄りには喜捨したことはある。「神様の祝福がありますように」(Diós le bendiga) というような礼を言われたことが記憶に残っている。
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