「かに座」(英 Cancer 西 Cáncer)。Cancer には「癌」という意味もあるので、こんな縁起でもない姓はないだろうと予測した。
ところが、実在するのである。“Historia Apellidos”によると、スペインでのランキングは8925位。少ないが、超レアというほどではない。世界的な分布を見ると、絶対数でも人口比でもスペインに多い。家紋もあった。
【“Plusesmas.com”より】
カニではなく、イヌが描かれているのはどうしてだろうか。
次は「しし座」(Leo 英西共通)。ありそうな気がしたが、意外なことに見つからない。Leo は個人名としてなら使われている。有名人には江崎玲於奈博士やローマ教皇もいる。
「ライオン」を表すスペイン語の普通名詞は león だが、これはオスのライオンで、メスのライオンは leona となる。 同様に、個人名 Leo も男子専用で、女性は Leona にしなければならない。というわけで、江崎玲於奈博士は国外においては「レオ・エサキ」(Leo Esaki)の名で知られるとのこと(ウィキペディア「江崎玲於奈」より)。
さて、Leo 姓は見つからなかったが、León ならある。こちらはスペインでは56位にランクインしている(“Historia Apellidos”)。わりとよくある姓である。中国系コスタリカ人にこの姓を名乗る人が結構いるようだが、おそらく「梁」さん(広東語で Leong)が改名したものだろう。
León さんは絶対数ではメキシコ、人口比ではグアムに多い。
【某 León 家の紋章。ほかに何種類もあるが、ライオンのポーズは大体こんなものである。興味のある方は“Yahoo! Español”をご覧いただきたい。 】
「ライオン」姓については「ライオンさん」で取り上げているので、詳細についてはそちらをご覧いただきたい。
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さて、Leo 姓は見つからなかったが、León ならある。こちらはスペインでは56位にランクインしている(“Historia Apellidos”)。わりとよくある姓である。中国系コスタリカ人にこの姓を名乗る人が結構いるようだが、おそらく「梁」さん(広東語で Leong)が改名したものだろう。
León さんは絶対数ではメキシコ、人口比ではグアムに多い。
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