スパニッシュ・オデッセイ

スペイン語のトリビア
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マカロニ・ウェスタン『星空の用心棒』を見る

2017-07-28 16:53:00 | スペイン語
 
 最近は暑さのせいもあって、午前中仕事をして家で昼食を摂った後、昼寝をする習慣がついている。
 1980年ごろのコスタリカの個人経営の店は長い昼休みがあったものだ。1985年ごろパプア・ニューギニアに在住のころは授業が午前中で終わるので、用事のない午後は昼寝をしたものである。
 昼寝はスペイン語では、ご存知のように siesta という。
 株式会社日立ソリューションズ・クリエイトによると、「語源は6番目(スペイン語では sexto、女性形は sexta)の時刻を意味するラテン語のhoramsextam。正午から午後3時にあたるこの時刻はもっとも日差しの強い時間で,中世の教会,修道院では昼の祈りの時間であった。」となっている。
 日本ではこの時間帯はかつて「九つ」から「八つ」と呼ばれていた(3時の「おやつ」が「八つ」に由来することは有名である)。
 正午が九つで、2時間ごとに一つずつ減っていき、四つまで続く。その次は深夜の12時になるが、また九つに戻る。詳細は「Yahoo 知恵袋」をご覧いただきたい。時刻を知らせるお寺の鐘は「捨て鐘」というのを3回鳴らしてから、時の数だけ鳴らす。九つなら、3回+9回で12回鳴らすわけである。
 ちなみに、この当時は不定時法が使われていて、季節に関わらず、夜明けが六つ、日暮れも六つである。つまり、現在の夏の昼間の1時間は夜の時間より長くなり、冬はその反対になる。詳しくは「お江戸の科学」をご覧いただきたい。
 さて、siesta ということばはあのエルビス・プレスリーの映画『アカプルコの海』(Fun in Acapulco)の同名の主題歌(You Tube より)にも出てくる。
 ♪♪ This is no time for siesta. This is time for fun♪♪
 というフレーズが忘れられない。映画では、この曲のほかに“Bossa Nova Baby”(同 You Tube より)という大ヒット曲も歌われる。
 メキシコ在住のころ、当然エルビスの聖地巡礼としてアカプルコを訪れている。ともかく、この映画は『ブルー・ハワイ』と並ぶ、筆者の最も好きなエルビス映画である。
というわけで、その日も昼寝をするつもりでソファーに寝転んだが、あまり眠くならない。テレビの番組欄を見ると、ジュリアーノ・ジェンマ主演のマカロニ・ウェスタン『星空の用心棒』をやっているので、つけてみた。1967年の作品だが、その当時は高校3年生で、そんな映画を見ている暇はない。
 
 ジュリアーノ・ジェンマ、クリント・イーストウッド等、マカロニ・ウェスタンの俳優はなんとなく知ってはいたが。
 ところで、日本では「マカロニ」ウェスタンというが、アメリカでは「スパゲッティ」ウェスタンということは後で知った。何で日本では「マカロニ」と呼ばれるようになったかは、ウィキペディア「マカロニ・ウェスタン」をご覧いただきたい。
 ちなみに、コスタリカでもスパゲッティはよく食べられている。イタリア語では spaghetti とつづるが、スペイン語では espagueti とつづる。発音はほとんど同じだが、スペイン語の場合、対応する英語やイタリア語などの st,sp, str, spr 等の二重・三重子音で始まる語の前には母音[e]がつくので、「エスパゲティ」となる。
 ほかには英語の stereo が estéreo になる例がある。この言葉はラジオのコマーシャルか何かでよく聞いた。
 「マカロニ」はスペイン語では macarrón だが、通常、複数形で macarrones という。
 と、ここまでが前置きで、次回に続く。

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