ドンドンこにしの備忘録

個人的な備忘録です。他意はありません。

「無銭優雅」山田詠美 読了!

2018年08月27日 14時36分49秒 | 作家 や行
無銭優雅 (幻冬舎文庫) 2018.8.24読了。
山田 詠美 (著)

友人と花屋を経営する斎藤慈雨と、古い日本家屋にひとり棲みの予備校講師・北村栄。お金をかけなくとも、二人で共有する時間は、“世にも簡素な天国”になる。「心中する前の心持ちで、つき合っていかないか?」。人生の後半に始めた恋に勤しむ二人は今、死という代物に、世界で一番身勝手な価値を与えている―。恋愛小説の新たなる金字塔。



おもしろかった!
最初は、これはなんなんだ? と思った。そして、途中で投げ出すんだろうなぁとも思った。
ただの中年バカップルののろけばなしなのだ。あり得ない!だろ、こんなん、と思っていたが、そのありえないのが逆にリアルに思えてくるから不思議。
しかし、そんな話で、一冊本を読ませてしまうのだから、この作家さんはホントにうまいんだろうなぁ。最後にちょっとした波乱はあるものの、それ以外は坦々と日々の他愛のないやり取りが続くのだから。…7点。