ドンドンこにしの備忘録

個人的な備忘録です。他意はありません。

「ボトルネック」 米澤穂信 読了!

2015年12月01日 16時40分22秒 | 作家 や行
ボトルネック (新潮文庫) 2015.12.01読了。
米澤 穂信 (著)

亡くなった恋人を追悼するため東尋坊を訪れていたぼくは、何かに誘われるように断崖から墜落した……はずだった。ところが気がつくと見慣れた金沢の街にいる。不可解な思いで自宅へ戻ったぼくを迎えたのは、見知らぬ「姉」。もしやここでは、ぼくは「生まれなかった」人間なのか。世界のすべてと折り合えず、自分に対して臆病。そんな「若さ」の影を描き切る、青春ミステリの金字塔。



自分が生きていた世界と、自分が存在せず、そして生まれなかったはずの姉が生まれていた世界。
その二つの世界を否応なく体験しなくてはならなくなった主人公。
姉の世界の方は、自分がいた世界よりも、周りの人々は幸せになり、環境も改善され、良い事ばかりが目に付く主人公。
そして二つの世界の差は、主人公が生まれていたか、姉が生まれていたか、それしかないのだと悟り、落ち込む主人公。ってお話。
おっさんぐらいになると、そんなことじゃ、落ち込まねーよ。
響きませんし。動じません。
ラストも好きじゃないし。
だいたい、青春ミステリーとか学園ミステリーとかあたったことないんだよ(最初から読むなよ)。…5点。