ドンドンこにしの備忘録

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「謀殺の構図」 本能寺の変異聞 山田 遼 読了!

2015年11月15日 20時52分58秒 | 作家 や行
謀殺の構図 本能寺の変異聞 文芸社文庫 2015.11.15読了
山田 遼 (著)

諸説、様々な解釈が入り乱れる歴史の闇を貫くものは何か……。事件は突発事件か、用意周到な謀略か……。首謀者はいるのか……。恩恵を受けたのは果たして誰か……。常に織田軍団の中枢にいた腹心の部下、光秀が、突然、叛逆に踏み切ったのは何故か。単なる私怨や感情問題で片付けるのは無理だ。複雑に入り組んだ背景があったに違いない。数多い「本能寺もの」に一石を投ずる!



本能寺ものは好きでかなり読んでいる。
どうして本能寺の変なんてものが起こったのか不思議でならない私としては、
本能寺ものに「誰か私にどうして起こったのか教えてよ」って思って読み始める。
本書はその答えはいちお出してくれている。
(こういうのはネタバレしないように書くのは難しい)
そういう理由なら納得できると思ったのだが…。
が、しかしである。
これだけ、大掛かりな陣営がからみ、
それをまとめて静々と計画を緻密に進めるとなると、
そちらの方が今度は至難の業。
大雑把な筋書き的には、その通り進むだろうが
計画が大掛かり過ぎて、どこかで必ず、破綻すると思う。
かかわっている人間が多ければ多いほど、秘密も漏洩しやすいものだからだ。
当時、天下人であった信長が独自に強力な情報網を持っていただろうし、
寝返る人間も、出てこようというものだ。

まあ、その辺はとりあえず置いといて、
この小説、小説として面白くない(ぼそっ)。…5点。