ドンドンこにしの備忘録

個人的な備忘録です。他意はありません。

「明日の記憶」 荻原 浩 読了!

2014年06月26日 22時45分04秒 | 作家 あ行
「明日の記憶」[光文社文庫] 荻原 浩 (著)  2014.6.20読了 。

広告代理店営業部長の佐伯は、齢五十にして若年性アルツハイマーと診断された。仕事では重要な案件を抱え、一人娘は結婚を間近に控えていた。銀婚式をすませた妻との穏やかな思い出さえも、病は残酷に奪い去っていく。けれども彼を取り巻くいくつもの深い愛は、失われゆく記憶を、はるか明日に甦らせるだろう!山本周五郎賞受賞の感動長編、待望の文庫化。
第18回(2005年) 山本周五郎賞受賞


進行する若年性アルツハイマーの怖さが、悲しさが、ひしひしと伝わってくる。まあ、実際に患った人が書いているわけではないので、想像の域を脱しはしないが。でも、この主人公は恵まれていると思ったね、あんなにいい奥さんがいて、支えてくれて。今流行の独居老人(中年)がこうなったらと思うと、切実に背筋が凍りつくね。独居でアルツハイマー。なにすっかわかんないもんね。それをところどころ憶えていたりしたら…。早く病が進行して何一つわからなくなりたいとさえ思うよきっと…8点。