ドンドンこにしの備忘録

個人的な備忘録です。他意はありません。

「黒い春 」 山田 宗樹 読了!

2014年02月21日 21時35分46秒 | 作家 や行
「黒い春 」 [幻冬舎文庫] 山田 宗樹 (著)  2014.2.21読了 。

覚醒剤中毒死を疑われ監察医務院に運び込まれた遺体から未知の黒色胞子が発見された。そして翌年の五月、口から黒い粉を撤き散らしながら絶命する黒手病の犠牲者が全国各地で続出。対応策を発見できない厚生省だったが、一人の歴史研究家に辿り着き解決の端緒を掴む。そして人類の命運を賭けた闘いが始まった―。傑作エンタテインメント巨編。


ウイルスパニック小説なんだろうなぁと思って読みはじめ、知らぬうちに伝奇謎解きものに、はたまた夫婦をめぐる愛情、勇気や友情のヒューマンものに。でもやっぱりこの小説の肝は後半の主題、愛するものを失いそうになっているとき、愛する者との別れが確実に近づいてくるとき、人はどのように生きていったらいいのか? そんな時に、前向きにひたむきに時間と運命に立ち向かえる強さがほしいと思えました。…8点。

ただ、ストーリー的には尻切れトンボなんだよなぁ。どうなるんだろうなぁ、ここから。