喜びより頭を下げたヨコタケ。明日への若き炎(ほむら)。

 ヨコタケの胸中は我々が思う以上に複雑だった。昨日の今日、ましてや騎乗停止の馬と、有馬快勝の馬が兄弟という因果のインパクト。GPを締めくくった喜びより、未熟な自分を戒めた。それは明日を見つめている人間のスタンスだ。
　本来なら積極策も有り得たエフフォーリアだが、序盤から世を忍ぶような静かなレース。むしろクロノジェネシスの方が前。ヨコタケは細心の注意を払ったような騎乗。ルメも面食らったか。人気の2頭はこの世の生き様を凝縮したような戦い。それにしてもエフフォーリアの剛健な強さは立派だ。ダービーは正直云って完璧なレースではなく、勝ち運がなかったことは明白。誤解を恐れず云うなら、もう一度あの条件でやれば、エフフォーリアが勝った可能性は高い。むしろあれでシャフリヤールにハナ差というのは凄い。実質負け知らずという評価も無理ではない筈。エピファネイアXハーツクライ。剛健な強さは説得力を持ってくるね。　クロノジェネシスは無念の一言だが、ルメの騎乗によって、緻密なレースはできたが、持ち味の奔放さは発揮できなかった。GPのラストランというのをルメも意識しすぎたかな。小さなサイド話として、最後を飾れなかった斉藤崇師。阪神の最終、この日の最後のレースをエルカスティージョで勝つ。厩舎所属で凱旋門にも行った団野大成でだ。急にレベルダウンの話で失礼。　ディープボンドは頑張ったな。内を走っていたが、直線向いて少し持ち出してからの脚は凄みあった。そしてステラヴェローチェ。ゲート開いて少し遅れた。ウッ、ミルコはスタート下手だった、と思い出した(笑)。それでもあとは大きな不利もなく、現状の力は出し切ったか。決して弱かない。阪神大賞典→天皇賞でGⅠ制覇の報を待ちたい。
　明日も競馬がある。大井にとっては邪魔だよなァ(笑)。まして今日前売をする。ホープフル…ルメ様到頭最後になっちゃったよ。コマンドライン、どうだろうね。サウジは決して高い点はつけられないレースだった。キラーアビリティはヨコタケ。返す刀で…あるかな。サトノの意地も不気味だし、ジャスティンもこれだけ持ち馬が増えてくれば、大仕事やる馬が出てもね。武ちゃんで話題になりそうなアスクワイルドモア。ま、明日からは競輪もあるしね(笑)。