今も思い出す2000年のラジオたんぱ杯2才S。本命はクロフネ。そしてアグネスタキオンとジャングルポケット。ここではタキオンの超次元的な強さに総毛だった。ジャンポケもスタミナを感じさせる最後のひと伸び。クロフネも時計を含めそれなりの脚は使っていた。素晴らしき3頭であった。 翌年タキオンは無敗のまま早期の引退。ジャンポケは念願のダービー馬になり、クロフネは芝でもダートでもレコードを作り、芝でもダートでもG1を勝った。さらにミレニアムの世界ダートのクラフィシケーションで、二千m前後のNO.1のレートを獲得。つまり世界がクロフネを認めたのである。 とにかく能力といい、個性といい、カッチョイイ3頭だった。 月日は流れ、種牡馬として再び争っている彼ら。 タキオンは呪われたような今クラシック世代。昨春の時点で評判の高かったアドマイヤテンカ、アグネスエナジーはデビューに至らず。大物振りをレースで発揮したダイワカンパニー、ミステリアスライト、ヴェルザンディは何とも惜しまれる蹉跌に見舞われた。 キャプテントゥーレが弥生賞に出走の予定だが、タキオンファンにとっては辛いクラシックになるかな。おっとレインボーペガサスが出たね。 その点好調なのがクロフネ産駒。ポルトフィーノ、オディール、ブラックシェル、マゼランと強力な布陣。 果たして課題のもうひと押しが成るか、大いに注目される。 そしてジャンポケも最優秀2才牝馬になったトールポピーと、デビュー2連勝で俄然期待が高まるファビラスボーイがいる。 勿論シンクリやダンスの仔らも頑張っているが、あの3頭の仔が走ると、いつもあのミレニアム暮れの阪神決戦を思い出してしまうのだ。 そして、それはとっても素敵な心の宝物なのである。
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