ドジ男の自転車旅行

自転車の旅を写真付きで書きます。

第18日 バガン(広域の寺と漆器)

2018-02-18 23:04:42 | Myanmar (Inle Bagan) ミャンマーバックパック
2018年2月4日(日)晴れ21.8~32.1℃

Guesthouse-スラマニーダマヤンヂーーミン・ナン・トゥ村ーパヤートンズーダマヤズィカーローカナンダーバガンハウスー宿
走行距離:52Km 24,357歩 宿:連泊

ゲストハウスにある1日2,000チャットのレンタサイクルを借りて、地球の歩き方に載っている大型寺院巡りコース、ミン・ナン・トゥ村周辺コース、ニューバガン地区のお寺と漆器の工房を訪ねました。

朝8時半に出発しました。道路の横の広場を頭に荷物を乗せた人が話しながら悠然と歩いていました。ミャンマーの女性も男性も器用に頭に荷物を乗せてバランスよく歩ける様です。


メイン道路からアノーヤター通りに抜ける道で道路工事をしていましたが、機械でなく女性がザルに石や砂を入れて持ち、それを運んで所定の場所にばらまく人力による工事でした。




9時前にブルディに着きました。「数少ない登れる仏塔」と本には紹介されていますが、赤い看板にミャンマー語と英語で、「老朽化しているので旅行者が登ると壊れる危険性があるから立ち入らないでください」と警告文が書いてありました。


このコースは道が整備されていないため、ほとんどがダートコース。細い道が入り組んでいるので迷子にも注意と本に書いてあります。舗装はしていませんがデコボコが殆ど無くて走り易いです。車が通ると砂埃が舞いますが、時々馬車が通る程度で車は殆ど来ないから砂埃の心配もありません。地図が全く無ければ何処は目的のお寺か捜せないと思いますが、私の場合はGPSに行きたいお寺をウェイポイントとして登録しておいたので迷うこともありませんでした。




スラマニ寺院です。正面の像の横の回廊を進むと4方向全てに仏像が安置されています。






ダマヤンヂー寺院へ行く時、ヘルメットを被ったチャリダーの団体と一緒になりました。









団体には専門のガイドが付いていてドイツ語で説明していました。「何処から来たのか?」と質問するとスイスと答えた女性が凄く興味深々になり「どうして貴方はドイツ語が話せるのか?」と聞いてきたので「日本の医学、工学、音楽の大学生は2年間ドイツ語を習うが、ドイツの自転車旅行が好きだから特別熱心に勉強したんです」と答えました。ちょっとハナタカ!オリジナルの碑文やこれが建設当時のレンガと説明しているのが辛うじて理解できたが、何も無しで見学するよりプロのガイドの説明を聞きながらゆっくり見学するのはいいなあ・・と思いました。




10時過ぎ、ミン・ナン・トゥ村へ行くと日本語を話せるNyo Nyoさんが村を案内してくれました。


牛の餌となるトウモロコシの茎。乾燥してパリパリでした。


機織り。切換えに使う足のペダルは椰子殻を半分に割ったものが作業性が良いそうです。


食用油としてピーナツ油を使うがそれを絞る道具。


台所と食卓。


タナカを砥石で研いで作る様子。これを私の頬に塗ってもらいました。


糸を紡ぐお婆さんは91歳だそうです。


太い葉巻たばこの中はタバコの葉だけでなくて消えないように木屑を入れてある。


庭では砂の絵を売っている人が居ましたが、押し売りする気はなさそうでした。


ジャムを作る為に梅を干していましたが、そこにイタリア語を話す団体が入ってきました。私は客1人に対してガイドのNyoNyoさんが一人。マンツーマンで色んな話しが十分聞けました。チップとして3,000チャットを彼女に渡しました(ガイドブックにそれくらい渡そうと書いてあった)。
彼女は「これは自分へのチップか?糸紡ぎのお婆さんにチップは無いのか?」と言ったので、「自分はeバイクに乗るほどお金持ちでなく自転車で来たのだから出せない」と言うと「解った。皆で分けるよ」と言ってくれました。


村の人口は600名。村の井戸ポンプは日本の援助で出来た(写真)と話してくれました。


11時、レイミャナー寺院群。白いお寺は目立ちます。




お寺が多すぎて何処へ行ったか解らなくなるほどだから、看板を一緒に撮ると忘れません。パヤートンズー寺院です。壁画が有名でLEDライトで照らしながらガイドの人が客に詳細説明していましたが、撮影禁止だったので写真はありません。




この寺の木陰の駐輪場に居た陽気なYuYuさんはミンナントゥ村に住んでいて、村を案内してくれたNyoNyoさんの従姉妹でした。NyoNyoさんは25歳で子供が一人居ると教えてくれました。「今度奥さんを連れてまた来てね」と彼女は日本語が話せないので英語で親しく話しかけてくれました。


11時40分、次はダマヤズィカ・パヤーへ行きました。五角形で回廊が建屋の外にあり、塔が5ヵ所に建っています。






団体の女性が私を見ながら韓国人だろうか?中国人だろうか?と話していたので「ジャパンガラバーデー」と言うと「ああ日本人なんだ」と嬉しそうに去って行きました。少しでもミャンマー語は話せた方がいい。



12時半、ニューバガンの南端にあるローカナンダー・パヤーへ行きました。金色の仏塔は工事中で印象的なシルエットは見えませんでした。
でもイラワジ川が綺麗でした。





ニューバガンにある漆器の工房バガンハウスを訪れました。女性が出て来て「案内します」と漆器の製作工程を説明してくれました。


一番驚いたのは生地を作る工程でした。丸い形状の物は全て旋盤で木を削るのでなく柔らかい竹を輪状にして積み上げて作っていた事です。
四角いお盆の様なもののみチーク材の杢を使いますが、幅7mm程、厚さが0.4mm程の竹材に上手く切り口を設けて輪を作って重ねて作り漆を塗ってから削ることで平面を出していたことにびっくりしました。








7層に塗って削って乾かす工程をサンプルと写真で説明されました。




これがその現場。


細かい模様を彫る女性が暗くて不安定な場所なのに正確に刻んでいるのも凄いことだと思わずには居られませんでした。




白い模様が卵の殻であることも驚きです。


ショールームには昔日本に伝えられた道具の様に豪華な物がありました。


40ドルのお椀を買わないで、4ドルの安い小物入れをお土産に1個買いました。


3時前に一旦宿に戻りましたが、お土産のパンツを買う為にシュエサンドー・パヤーまで行きました。再会を約束したモモさんは不在でしたが、娘さんからパンツを買いました。


宿に戻る途中で象が周囲の壁に居る塔が気になっていたので立ち寄って覗いてみるとリラックスした2体の像がありました。観光案内に出ていない塔でも面白い発見があります。




夕飯は宿から一番近いShwe Moeレストランで焼き飯(2,500チャット)を食べました。


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2 コメント

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興味はモノづくり (Jim)
2018-02-20 17:55:25
出自は争えないもの。どうして、どうやってコレが出来るの?ていう興味、ドジ男さんも隠せないですね。
ミヤンマーのお寺、いろんな形があるのに感心です。日本の場合、複雑なようでも、お寺の屋根はコレ、門はコレ、〇重の搭はこのカタチ…と基本形は類似してるんですが…。ミヤンマーの場合パゴダにしても一様じゃない。たぶんそれぞれに固有の由来、建築動機があると思います。研究趣味の人には楽しいテーマでしょうね?
バガンの魅力 (ドジ男)
2018-02-20 22:08:28
色は金、白、レンガ色。周辺国の影響。建てられた時代。2千以上の塔堂伽藍がこの地区にあるのだから特異な地域と言えます。学者でも研究家でもありませんが、見飽きることは無いですね。

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