ドジ男の自転車旅行

自転車の旅を写真付きで書きます。

2016年夏 北海道自転車旅行まとめ

2016-09-28 22:22:18 | 北海道
概要
2016年晩夏の北海道をほぼ3週間かけ、函館から最北端の宗谷岬まで北上して札幌まで戻る自転車旅行をしました。
もう少し時間があれば1周したかったのですが、休みが取れないので道北のみを目指す旅としました。今年は例年になく台風が北海道に上陸した年であり、北海道に着いた8月22日も台風が日高地方に上陸する日でした。台風や水害によって富良野、北見、網走、十勝等が被害を受け国道が通行止めとなったり鉄道が不通となったので北海道一周を計画しなくて良かったです。
函館から苫小牧までの最初の6日間はテニスをしたりホテルに泊まって観光する旅であり、最後の旭川から自宅までは自転車旅行というより旧友を訪ねたり動物園へ遊びに行く旅だったので本当に走ったのは苫小牧から旭川まで。その中でも、まる1日はバイクのタンデムツーリングで温泉旅行したので「ハードな自転車旅行だった」とは言えない贅沢な旅行だったと言えるでしょう。
パンクというトラブルと雨によって稚内からのルートは当初予定のオホーツク興部へ行くルートから内陸部の音威子府経由名寄に変更しましたが、その結果ライダーとの出会いがあり今までにない豊かな旅が出来たと思います。
1日15Km以上走った日は13日間。総走行距離は1052Kmで13日間の平均走行距離は78Km/日、最長走行距離は114.4Km/日でした。20日間の北海道で知人宅に泊めて頂いたのが7日間もあったから「キャンプ主体の旅」とはとても言えません。でもテントで寝るのは楽しかったし、ライダーハウスもいい経験の北海道でした。


各種データ
・期間:20日(2016/8/22~9/10)

・走行ルート
 ー自宅(電車輪行)-函館(大沼)
 ー大沼~苫小牧~札幌~石狩~留萌~天塩~稚内~浜頓別~音威子府~名寄~旭川(バス輪行)-札幌
 ー新千歳空港(飛行機輪行)-福岡空港(マイカー)自宅

・自転車データ
 ー総走行距離:1052Km
 ー稼働日(%):65%(1日15Km以上走行日)
 -平均走行距離:78Km/日
 
・天候
 -傾向:台風の影響による風が吹いたり曇りがちの日が多く、「曇り」としている日であっても霧雨が少しパラついたり、夜中に雨が降る日もあり常に 空を気にしていました。テントやライダーハウスに泊まって空を見ても星が見えたのは1日のみ。8月末から9月上旬はまだ暖かさが残っていて防寒具はさほど必要が無いのかも知れない。雨はかなり多いと思っておくのが良いと思います。(6月末から7月の時期と比べて)
 -滞在20日の内訳
  晴れ:9日
  曇り:5日
  雨 :6日

・宿泊データ
 -ホテル    :4泊
 -ユースホステル:2泊
 -ライダーハウス:4泊
 ーキャンプ   :3泊
 -知人宅    :7泊
★北海道のライダーハウスに初めて泊まりました。
  バイクでツーリングする人達の宿ですが自転車で行っても歓迎されました。部屋だけを貸す所、食事付きのRH。色んなタイプのRHがあり、仲間と会って情報交換できるのが良かった。
 



 ★北海道のキャンプ場は景色が良くてトイレやコンビニが近くにあるので便利です。稚内の北防波堤ドームはテントを張る人が多く居ますがトイレはありません。でも近くの海の駅にはコインランドリーやシャワーがあるので快適なキャンプ生活ができます。
 

 ★日本のユースホステルに久しぶりに泊まってみました。羽幌はスポーツ公園の中にありとても静かでした。塩狩のYHは国道とJRの線路の間の森の中にありました。駅で野宿する人やキャンプ場が整った北海道では高額な宿泊費に思えますが時には食事付きで泊まって周辺の情報をオーナーに聞くのもいいなあと思いました。
 

・経費
 -交通費:61,650円(台風の影響を受けない電車(新幹線)を使い、帰宅を早める為の飛行機を利用
        したので海外旅行並みの高額となってしまいました)
 -宿泊費:2058円/日(道南のホテル4泊を除くと、宿泊費は無料のキャンプと知人宅があったので
        この数字となります。)
 -日常経費:2,800円/日(うに丼や海鮮丼、ジンギスカンなど贅沢したかな?)

・行き先を決めない旅
 60歳になって自転車を買いドイツのライン川を走って以来、最近は年2回の海外自転車旅行をしていましたが、全て出発前に決めたルートを走ってい ました。今回初めて現地でコースを決めて当初予定していなかった場所へ行きました。それが本当の旅の様な気がします。ガイドブックやネットで調べ るのもいいけど、例えば出会った自転車店のオヤジさんの勧めるルートを走ると予期しなかった出来事に会い旅が深いものになる。概略は決めておいて も、現地で体調や天候や会話の中で頂いた情報を元に旅をしていきたい。

・グルメ
 せっかく遠くへ行ったのなら、毎日同じコンビニ弁当やオニギリだけでなくて「その場所でしか食べれない物」を食べておきたい。
 今回の旅では日本語が通じるので当地の美味しい物を聞くことも出来る。食べて印象に残ったものは下の3つ。
 -ジンギスカン:9月5日の豊富温泉のジンギスカンが本当に旨かった。・・第15日音威子府(3)を参照ください。
 -うに丼:9月2日宗谷岬で食べたけど、感激するほど旨くはなかった。(2,900円)
 

 -長万部温泉ホテルの夕飯:8月23日、1泊8,000円で2食付き。この夕飯が食べきれないボリュームで蟹・海老つき。凄かった!







第20日 帰宅

2016-09-25 21:07:15 | 北海道
9月10日 

 札幌ー新千歳空港ー福岡空港ー自宅  

・天気  :曇りのち雨(北海道)、晴れ(福岡) 
・走行距離: 2.3Km/日、積算距離:1,052.4km、平均時速: ーkm/h
・登高  :max ーm、積算 ーm/d

福岡へは飛行機で帰ります。朝5時に起きました。天気予報では朝8時から雨が降ることになっていました。
使わせて頂いたマンションの部屋の戸締りや湯沸かし器の電源オフを何度も確認して7時45分にマンションを後にしました。
旅行中はマンションに置いてあったリュックに、この日は旅行中パニアバッグに収納していた荷物を詰め込んで担ぎました。パニアバッグはリムジンバス乗り場まで中身は空で走ります。パニアバッグは輪行時のブレーキ部分の保護をする為に自転車本体に布テープで止めます。フロントバッグとリュックを機内持ち込み荷物とします。


大通りでは「札幌オータムフェスト」の会場が出来ていました。昨夜のテレビのニュースでは台風や水害の影響でオータムフェストに出店を予定していたが来れなくなった団体があると報道されていました。道庁を通り札幌駅前の空港リムジンの乗り場には8時過ぎに着きました。






北洋銀行の前にバス停があり、隣りの読売北海道ビルとの間の通路でゆっくり自転車を分解する事ができます。
以前にもこの場所で自転車を組み立てている人が居たよと新聞を読んでいた人が話しかけてきたけど、それ以外は誰にも邪魔されずに輪行への準備が出来ました。自転車を分解・組立てするには最適の場所です。




バスの運転手は自転車のサイズには全く無頓着でした。(折り畳み自転車であるか否かを気にしていなかった)それより日本語を理解出来ない中国人が国内線のターミナルで降りるのか、それとも国際線のターミナルまで行くのかを気にしていました(降りるターミナルによってスーツケースを積む場所を分けていたから)。


新千歳空港にバスが着き、自転車をトランクから出して壁に立てかけたらドアの内側に台車が見えた。台車を取りに行って自転車を乗せたから自転車を担いで歩いた距離は2~3歩だけ。やっぱり列車よりバスは輪行にとても楽!台車に自転車を乗せて出発フロアへエレベーターで移動してチェックインカウンターで自転車を預けた。

11時55分に小雨に中を出発したANAの直行便で福岡空港に着いたのは午後2時40分。自転車を受け取り、迎えに来てくれた車に荷物を乗せて自宅に帰りました。
後日自転車を組み立てて試乗しましたが空輸によるトラブルはありませんでした。


第19日 札幌(連泊)

2016-09-25 20:30:23 | 北海道
9月9日 

 札幌 知人のマンション 

・天気  :曇り時々雨 
・走行距離: ーKm/日、積算距離:1,050.1km、平均時速: ーkm/h
・登高  :max ーm、積算 ーm/d

北海道旅行の予備日。旭川から岩見沢まで自走するか、又は晴れていれば美瑛へ行くことも考えていましたが昨日札幌に戻って来たので今日はテニスシューズなど不要となった物を宅急便で送る手配をします。
スーパーで買って冷蔵庫に入れておいたチーズや牛乳などとトーストで焼いた食パンの朝食。狸小路のアーケードは7丁目まで屋根があります。今回貸して頂いた知人のマンションは7丁目のアーケードにあるシンガポールレストランから入った場所なので雨が降っても濡れずに札幌駅まで歩いて行けます。




自転車はマンションに入れたまま、歩いて宅急便の営業所へ行ったり、札幌駅までの地下街を散策しました。


お昼は八百屋で買ったトマトとトウモロコシを食べました。


夕飯は8月28日予約客で満席だったマンションの近くのジンギスカンの店(五衛門)でジンギスカンを食べました。






第18日 札幌

2016-09-24 21:12:47 | 北海道
9月8日 

旭川ーバス輪行ー札幌 知人のマンション 

・天気  :曇り 
・走行距離: 12.2Km/日、積算距離:1,050.1km、平均時速: 11.8km/h
・登高  :max ーm、積算 ーm/d

先輩は毎朝5時に起きて5時半に朝食を食べるのが習慣だと言われていたので同じ時間に起きて朝食を頂きました。車庫にはジャガイモと玉ねぎが転がっており「菜園で野菜を育てている」と聞いたので庭に出てトマトや芽を出した大根を見せて頂きました。花も綺麗に咲いていました。




朝7時前に出勤される先輩をお見送りし、私も旭川駅に向けて出発しました。


健康ランドの受付に「昨日失くしたアームカバーが遺失物として届いていないか」?確認してもらったら幸いなことに届いており返却して頂いた。今回の旅で紛失した物はゼロ。良かった。


木々がもう紅葉し始めていました。


輪行で札幌へ行くには十分過ぎる時間があるので駅前の駐輪場(無料)に自転車を置き、荷物を駅構内のコインロッカーに押し込んでバスで旭山動物園へ行きました。9時半開園ですが30分前に着きました。


9時半から11時まで園内を散策しました。旭山動物園はテレビで見たことがありましたが行くのは初めて。確かに動物がよく見える工夫がされていました。










12時イオンモールのフードコートで昼食後、中央バスのターミナルへ行き、札幌行きのバスが出る場所で自転車を輪行用に分解しました。
料金が安くて本数が多く、輪行する場合に担ぎ歩く距離が短いバスはJRの列車より便利です。輪行袋に入れた自転車を移動させる距離は僅か2~3メートルです。(バスの運賃は2,060円、JR北海道の特急は自由席で4,290円です)




運転手は全く嫌な顔をせず、自転車をトランク積んでくれました。13:00のバスで札幌へ。




札幌駅のバスターミナルでもバスから降ろした自転車をその場で組み立てたので担いで歩く距離は1メートル。バス輪行は有り難い。
最終日に空港へ行く手段もJR北海道のエアーポートライナーでなくリムジンバスを使う事にしたいので、中央バスの営業所へ自転車を乗せてくれるのか問合せに行った。リムジンバスは「折り畳み自転車を乗せる」との回答でした。Panasonicの自転車はフレームがネジで2つに分解出来ると説明したら「OKです」とお墨付きをくれました。駅前のリムジンバス乗り場を確認し、大通りのテレビ塔を越えて午後4時15分に狸小路の知人のマンションに戻りました。






第17日 旭川

2016-09-23 21:46:54 | 北海道
9月7日 

塩狩ー比布ー旭川 知人宅 

・天気  :曇りのち雨 
・走行距離: 42.1Km/日、積算距離:1,037.9km、平均時速: 14.6km/h
・登高  :max 259m、積算 149m/d

7時半、朝食は一人だけでした。


オーナーの合田さんがこの場所にユースホステルを建てた記録が写真入りでノートに纏められて部屋に置いてあった。2012年2月に大阪からご主人の故郷和寒に移り住み、紋別の天然木218本の皮剥き、加工をして2013年開業したと書いてあった。奥様は北海道の訛りがなくて関西訛り。聞いてみると河内長野の人。旅の話、ユースホステルへの思い、子育てなどのお話しを伺った。生活としては不安定になったそうだが、夢を実現させるパワーは素晴らしい。


旭川までの距離は短いので慌てて出発する必要はない。塩狩駅周辺をのんびり散策しました。






11:15、旭川に向けてユースホステルを出発しました。


黒い雨を降らせる雲が右前方にあり降る前に旭川駅まで行こうとダッシュしました。


イオンモールの駐輪場に自転車を置いていると雨が降ってきました。




旭川から札幌へ輪行するには荷物が多すぎるのでテント等キャンプ用品を宅急便で送ってしまおうと思いネットで調べるとイオンモール内に宅急便の営業所がある事が解っていました。お土産も同梱したいので先ず営業所で段ボールが販売されているのか確認した後、駐輪場に戻ってパニアバッグの一つを外してお土産と一緒に営業所に持ち込みました。自宅への発送手配を済ませても雨が止まないのでフードコートで北海道へ来て初めてのラーメンを食べました。六花亭のおはぎが季節限定と書いてあったのでデザートに1個。


今日、訪問する先輩Gさんは私が大学を卒業して就職した会社の茨城にある工場の試作課に居られた、同じ大阪出身の人で猪苗代へスキーに連れて行ってkくださったり、お世話になった人です。今年72歳ですが現在も現役として仕事をされているので、夕方まで健康ランドで時間潰しをして電話連絡を待つ約束になっていました。4時まで雨が降り続けたのでイオンモールで雨宿りしていましたが雨が止んだので駅前で写真を撮ってから健康ランドへ移動しました。




汗臭い体で訪問するのは失礼なので時間的には十分余裕がありませんでしたが、温泉に入りました。脱衣籠に入れたはずのアームカバーを紛失してしまいました。仕事が終わる5時半頃に電話を頂き自宅に伺いました。せっかく温泉に入ったのに、雨が降ってきて訪問した時は濡れてしまったので、到着後またお風呂に入ってさっぱりしました。奥様の美味しい料理を腹いっぱい食べ歓談しました。娘さんはJICAでエクアドルに行きスペイン語が話せ、今はタイで教育関係の仕事をされる素晴らしい人。その人が使っていた部屋で休ませて頂きました。