ドジ男の自転車旅行

自転車の旅を写真付きで書きます。

大宰府ポタリング

2023-07-03 19:57:25 | 自転車
2023年7月2日(晴れ)27-30℃ 大宰府ポタリング
飯塚―200号―出雲―65号―米ノ山峠―大宰府天満宮―米ノ山峠―飯塚
走行距離57Km、登坂累計808m、平均時速13.5Km/h、最高時速47.4Km/h

私が住んでいる飯塚は、福岡県の内陸部にあり、博多駅から車で約40キロに位置する盆地です。北に向かって流れる遠賀川に沿って響灘の芦屋へ行くには山越えの必要はありませんが、それ以外の方向へは峠を越える必要があります。西の博多へは国道201号線の八木山峠(227m)、東の田川へは国道201号線の烏尾峠(126m)、南の朝倉までの国道322号線の八丁峠は標高が゙525mもあります。その他に南方面の日田へ抜ける国道211号線の嘉麻峠は標高が499mであり、南西の大宰府へは県道65号線の米ノ山峠は349メートルあります。
リタイヤ後は自転車旅行をしたいと思い、2007年11月にランドナータイプの自転車を購入して、その頃はまだ働いていましたが、休日にはそれらの全ての峠を走りました。特別にトレーニングをしていた訳ではなかったけれど、峠を越えて100キロほど走っても少し疲れる程度で何の問題もなく元気いっぱいでした。
それから16年。もうすぐ77歳の誕生日を迎える今になっても「自転車に乗って海外を走ってみたい」と思い続けていますが、運動不足により体力、特に足腰が弱っていると自覚する様になりました。
横浜にお住まいの自転車仲間であるJimさんは私より年上ですが近々スペインの巡礼路を走る計画をお持ちで、足慣らしとして今年になって三浦半島一周100キロを2回も走られています。フランクフルトの空港で知り合った野洲の長谷川さんも私より高齢ですが毎月400キロを今でも走るそうです。また、Facebookに「Bicycle Travellers」というグループの投稿があり、70歳を超えて80歳代のサイクリストがヨーロッパやオーストラリアを走っている写真と記事を見ることが出来ます。

これではイカン!と思い2023年7月2日に2階の部屋の持ち上げたまま3ヶ月も放置してあったロードバイクのTREKを降ろして米ノ山を越えて大宰府まで走りました。

昨日は山口・九州に線状降水帯が発生して大雨が降りましたが、前線が南下して2日は終日晴れの予報で気温は30℃まで上がると聞いたので脱水症状にならない様に水筒にお茶を入れてそれを飲み干した時はコンビニか自販機の飲料を買う為の小銭を持ち、万一天候不良や体調不良があった時には無理せずに輪行して帰ろうと輪行バッグをサドルに縛り付けて出発しました。

6年前の今日はドナウ川の自転車道をカミさんと走っていた事など忘れてしまう程自転車で走ることがなくなってしまっていたので、交通量が多い国道200号線から県道に入ってホッとしました。但し、自分が超える前方の米ノ山峠付近に雲があり、雨具の用意をして来なかったので「嫌だなあ」「でも気温が高いから濡れても大丈夫だろう」と止って写真を撮りました。いよいよ峠越えだという気持ちの準備もしたかった。


何回も走った道だから峠までの景色が記憶にあり、茜スキー場、砕石場を走るのは今までと同じでしたが、昨日の雨が山から染み出て道路を冠水し、車が通ると水しぶきが1メートル以上飛ぶ場所が数ヵ所あって、「帰る時にここを走る時はスリップが怖いし濡れるのは嫌だなあ」と思いつつ、車が撥ねる水しぶきを避けながらゆっくり走りました。
今まで清流と思っていた川は水嵩を増しで濁流となっており、ゴーゴー音を立てていましたが、危険という感じはなかった。シャクナゲ園まで来ると峠はもうすぐですが、一休みして水分補給しました。紫陽花が咲いている時期に今まで通らなかったのか、ここに紫陽花があることを今日初めて知りました。


峠直前の右側に乗馬クラブがあり、大宰府側には標識はありませんが後ろを振り返ると「飯塚」と書かれた看板が立っています。


飯塚側からここまで8つの大きなカーブがあるのかカーブ番号を書いた標識がありました。


峠を越えると大宰府側の道が南斜面になるので乾いており、しかも、勾配が緩やかで急カーブが少ないので走り易くダウンヒルが楽しめました。

大宰府に着くと休日ですが観光客が少なく感じました。コロナで減った外国人が増えており、この日は韓国語より中国語を話す人が多いようでした。御神牛の置物に長蛇の列が出来るのが一般的ですが、ここも人が少なかった。


大宰府天満宮の楼門の前に風鈴が吊るされ、絵馬堂に抜ける通路には七夕飾りがありました。


参道には多くの梅が枝餅の店が並んでいますが、いつも同じ「きくち」の梅が枝餅を食べた後、コンビニでオニギリなどを食べ終わりRide with GPSをオンして帰路につきました。


県道から国道に入る前から脚の筋肉がピクピク痙攣しそうになってきたのでリハビリ気分で無理せずにゆっくり国道200号線を走りました。家まで残り7キロほどの地点から国道を離れて車が少ない裏道を慎重に走りました。いよいよ家まであと500メートルまで来ると、上り坂があるので、元気なら漕いで上がるのですが、無理せずに押し歩きしようと自転車を下りた瞬間に大腿四頭筋が痙攣して全く動けなくなってしまいました。足を5センチでいいから動かそうとしても硬直して全く動けないので、ハンドルを握ったまま待つ事しか出来なかった。時間的には1~2分、「困った」と思いながら我慢して立っていたら少し動ける様になり、足1を5センチ、次に10センチ前に出して歩き始めて、やっと坂を登りきることが出来、最後の300メートルは自転車に乗って家に帰り着きました。
恐ろしい経験でした。こんな事では海外自転車旅行なんてとんでもない。Jimさんや長谷川さんを見習って普段から自転車に乗るべきだなあと反省した大宰府ポタリングでした。