もとポッポやの写真とつぶやき

うつ病と闘うカメラマン。現在過去撮影した鉄道写真を中心にその他写真をアップしています。

当たり前の事

2016-01-17 10:33:18 | バス写真


撮影、JRバス東北十和田湖休屋、みずうみ号三菱MS86系

昨日今日とセンター試験受験の方大変お疲れ様です。また、先刻のスキーツアーバスの乗客の方々のご冥福を心からお祈り申し上げますm(_ _)m

小泉政権での道路旅客運送法の改正に伴うバス事故の多さが目立つ今日この頃、またしても大惨事が起きてしまいました。以前は許可制だったものが届け出制になったせいでもあるのですが…。

各メディアの報道を見ているとまあ、元運送業に携わった人間からすると呆れるばかり…。バス会社については、基は警備会社。2年前から貸し切りバス事業を始める。現代ではまあ珍しくはありませんが、安全対策についてあまりにもずさんこのブログでも何度も記述していますが、「安全は作るもの」です!動く物を人間が扱っている以上…。
さて、気になった点は

1.バスの運行管理
乗務員点呼は鉄道では運転当直、バスタクシーでは運行管理者が行う。この会社では、社長が行っていたらしいが、当日は点呼をせず部下がめくら判!(社長不在で気を使ったとか?病気か?)
また、運転手を2人付けているのはいいが、行路を臨機応変で変えていいものか?(途中での何らかの理由による変更は運行管理者へ連絡する規則なはず)挙句の果てに、運転手は12mフルサイズバス運転の経験はなく研修も2か月で長距離を乗せるのはどうか?(同乗の運転手は何をしていたのか?)

2.碓氷バイパスでの走行
理由はどうであれ、「天下の剣と言われている碓氷峠」を走行するのであれば、エンジンブレーキ及び排気ブレーキを峠が終わるまで多用していたはずだが運転手が死亡のためよく解らないが、事故現場で1回ガードレールにぶつかっているのでシフトチェンジが早すぎるか適切でなかったか?道路標識には50㎞/h制限だが衝撃から言ってそれ以上は出ていたはず。フットブレーキはその場で使っていない。(ブレーキ痕が残っていない)スタットレスタイヤが新品同様。
もう一つの標識には5%下り(24度くらいの傾斜)現場に立って見渡せば急坂と見えるが車からではそんなに感じない(経験上)雪凍結はないというが、霜の可能性はある。

3.乗客のシートベルト着用
現在の道交法では高速バスなどシートベルト着用を義務付けているが、死亡した乗客の大半が着用していない。衝撃の度合いにもよるが、投げ出されたり頭部付近の外傷が大半になることは防げたはず。

4.ツアー会社の責任
安全に務めたというが、バス会社選定にあたってどれほど都内の業者に足を運んで、リサーチしたのか?今回のバス会社は「国交省から2日前に処分」を受けている!

以上が私個人の見解です。結局は人災が招いたように思える今回の事故。やはり、何でもそうであるが「当たり前のことを当たり前に行うことの大切さ」が露見したように思います。私自身が運送業に携わっていただけにこの事柄の大事さは今もって頭からは消えない…。しかし、人間である以上一昨年私が事故に遭遇したように完璧ではないのだから…。

写真は、数年前に十和田湖へ観光に行った時の撮影した、今回の事故車と同型のバス。 



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