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海外ドラマや映画の感想いろいろ書いてます。

ア・ヒュー・グッドメン

2013-08-30 12:16:07 | 映画 ミステリー・サスペンス
原題:A Few Good Men


久しぶりにアメリカ映画です。
監督:ロブライナー
脚本:アーロン・ソーキン
1992年に公開されました。

もう20年前になるんですね。
この映画は法廷もの、しかも軍事法廷ですがやっぱり法廷は面白いです。
しかしこの映画は何といっても出演者が豪華なんですよ。
ストーリーを追いながら出演者のご紹介もしますね。

以下、ネタバレを含みますのでご注意ください。


監督のロブ・ライナーは「スタンドバイミー」の監督さんです。
キューバにあるグアンタナモ米海軍基地で海兵隊員ウィリアム・T・サンティアゴ一等兵が殺害されるところから
ストーリーは始まります。
被疑者は同じ部隊のハロルド・W・ドーソン上等兵とローデン・ダウニー1等兵。
その弁護士に立候補するのが、海軍法務総監部内部調査課所属法務官のジョアン・ギャロウェイ少佐@デミ・ムーア。

若い!可愛い!この時は30歳くらい?しかしこんな若い女性が少佐とは。。。

しかし、師団は弁護士は海軍法務総監部所属のダニエル・キャフィ中尉@トム・クルーズを指名しジョーは弁護団として
彼をサポートするよう命じられます。

「7月4日に生まれて」のあとくらいのトム・クルーズ。私はもう少し年とったほうが好きです。
若いころのトムはあまり好きじゃなかったです。

野球が大好きという典型的アメリカンな設定なのでこんなシーンも出てきますが、
こうして見るとちょっとチャーリー・シーンに似てる?

キャフィの同僚、サム・ワインバーグ中尉@ケヴィン・ポラックも加わりまずは3人でキューバに行きます。


少し過去に戻り、
キューバのグアンタナモ米海軍基地では、司令官のネイサン・R・ジェセップ大佐@ジャック・ニコルソンと、
副司令官のマシュー・アンドリュー・マーキンソン中佐@J・T・ウォルシュ、そしてサンティアゴの上官、
ジョナサン・ケンドリック中尉@キーファー・サザーランドがサンティアゴの処遇について話し合いがされています。

ジャック・ニコルソン。この人はいつみてもジャック・ニコルソンだなーって(笑)相変わらず迫力あります。

J・T・ウォルシュ。すごく好きな俳優さんでしたがこの6年後に亡くなってしまいました。残念です。

ご存じ、ジャック・バウアー(笑)この頃はまだ若干チンピラ顔が抜けていないですね。
私はこの方が出演された映画はスタンドバイミーしか観ていなかったので「24」を最初に観たときはびっくりしました。
あのチンピラが、捜査官になってる!!って。失礼ですよね。

今回の事件の発端はサンディエゴが転属したいと様々な方面に手紙を出したことから始まります。
訓練についていけず小隊にも馴染めなかったのが理由でした。
そしてもし転属が叶うなら基地の中でおきた発砲事件について話す準備があると書き添えてありました。
その手紙をみた大佐はサンディエゴに「コードR」をケンドリック中尉に命じます。

「コードR」とはひとりの劣等兵をみんなでしごく、ぶっちゃけ集団リンチの事です。
表向きはやってはいけないのですが、暗黙の了解としてコードネームになっているようです。
マーキンソン中佐はサンディエゴは発砲事件の密告をすることで皆から責められることを理由に
「転属させるべき」と反対しますが大佐は鍛えなおすと言って譲りませんでした。

命令を受けたドーソンとダウニーは夜中にサンディエゴの部屋に行き口に布を押し込みテープで止め
更に手足も縛り拘束しますが、その時に死亡します。
サンディエゴが死んでしまい殺人事件になってしまったので、二人に罪を被せコードRの命令の隠匿をします。


そしてこのコードRが発令されたかどうかが裁判の焦点となります。

キューバに到着しサンディエゴの部屋を調査し大佐にも話を聞きます。
海兵隊は危険な場所に最初に乗り込むことも多く、キューバのグアンタナモ米海軍基地でも最前線になるわけなので
俺たちがいつも危険を顧みずアメリカを守っているという意識は相当なものがあり、キャフィたちは海軍所属なので
それを理由にかなり嫌味なことを言われたりします。

このあと、マーキンソン中佐は行方不明になります。

検察側はジャック・ロス大尉@ケヴィン・ベーコン。海兵隊です。

若いなー。20年前の映画なのでみんな若いのは当たり前なんだけど。

証人がほとんどいないし、ジェセップ大佐は大物だったりするので裁判は不利に進んでいきます。
そんな中、行方不明だったマーキンソン中佐がキャフィの前にこっそり姿を現したので証人として法廷に出るよう
頼みましたが、中佐は自殺をしてしまいます。

ほとんど八方塞がりだったので投げやりになったりもするキャフィですが、気を取り直し作戦を練ります。
ジェセップ大佐を証人として召喚し、本人の口からコードRを発令したと言わせることにします。
無謀にも思えた作戦でしたがキャフィはジェセップ大佐の性格をうまく利用しコードRを認めるよう誘導します。

この大佐とキャフィの法廷での戦いはかなり見ごたえがあります。


今までも数多く造られてきたテーマの映画ですが、法廷ものなのでなかなか面白いです。
ジェセップ大佐に「上官の命令は絶対だし、これが守られないと他の隊員たちが大勢死ぬことになる」というセリフがありました。
確かにその通りで組織は指揮系統が乱れてしまえばそれは終わりを意味します。
それに対しキャフィは「それは戦闘時の事で、今回は平常時だ。平常時は人間として従えない命令かどうかの判断をするのが当たり前だ」と言います。
命令を下す側は能力も重要だけど人格が伴わなければダメだってことでしょうね。どんな組織にも言える事ですが。

最後になりますが、
タイトルの「A Few Good Men」は「少数の精鋭な男たち」の意味になるそうです。





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