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ホロウ・クラウン ヘンリー4世 1/2

2016-06-06 07:31:28 | The Hollow Crown
いよいよHuluでホロウクラウンS2「ヘンリー6世」の配信が始まりましたが、
ヘンリー5世すらもうすっかり忘れている私なので誰が誰だかあれ?な状態でした。
これはイカンと思い、そういえば感想もリチャード2世で終わってたなと思い出し、
ちょっとおさらいをすることにしました。


こちらはリチャード2世の感想です。
ホロウ・クラウン リチャード二世

前回はローリーさんが演じていたヘンリー4世は今回ジェレミー・アイアンズが演じています。
エピソードごとに演じる役者さんが変わるのも私が混乱してしまう一因なんですよね。
ただでさえ、名前が覚えられないのに顔も変わるとか難しすぎます。

今回もキャストがとってもゴージャスでした。

ヘンリー4世・・・ジェレミー・アイアンズ
フォルスタッフ・・・サイモン・ラッセル・ビール
ハル王子・・・トム・ヒドルストン
クイックリー夫人・・・ジュリー・ウォルターズ
ノーサンバランド伯ヘンリー・パーシー・・・アラン・アームストロング
ヘンリー・パーシー(ノーサンバランド伯の息子、通称ホットスパー)・・・ジョー・アームストロング
※このパーシー親子は実の親子なんですね。
パーシー夫人・・・ミシェル・ドッカリー

ほかにもいろいろいろいろです。

舞台のセリフ回しをドラマで演じるってすごく難しそうです。
英国の役者さんはみんな上手いわけですよね。

それにしてもトムヒがね、とにかく王子なんですよ。なんというかVery Princeとでも言うのでしょうか。
みんなが王子様扱いする気持ちがよくわかります。
スマートだし品があるし身のこなしはきれいだし、何か世の中不公平だわ。

それではざっくりとあらすじと感想です。

The Hollow Crown:Henry IV
Based on Henry IV, Part1 Henry IV, Part 2 by William Shakespeare
Screenplay by Richard Eyre
Directed by Richard Eyre

Jeremy Irons as Henry IV
Simon Russell Beale as Falstaff
Tom Hiddleston as Prince Hal
Julie Walters as Mistress Quickly
Alun Armstrong as Earl of Northumberland
Joe Armstrong as Hotspur
Michelle Dockery as Lady Percy

リチャード2世を廃位させて王位についたヘンリー4世ですが、戦乱は絶えませんでした。
さらに世継ぎのハル王子の放蕩っぷりに頭を悩ます毎日。
ヘンリー・パーシーの息子、ホットスパー活躍を聞くたびに彼が息子だったらなあ、とちょっと現実逃避しちゃっています。


スコットランド軍を打ち破ったホットスパーは捕虜を引き渡す代わりにウェールズ軍の人質になっている
義理の弟のモーティマーの身代金を要求しますが、王はこれを拒否。
勇敢でハル王子よりも王にふさわしく見えるホットスパーに王は恐れていました。
リチャード2世から王位を奪った事で自分も同じように奪われるのではないかという疑念でした。

一方、ハル王子はいつも老騎士フォルスタッフたちとつるんで居酒屋に入り浸ったり遊びまくっていますが
彼に言わせると、不良息子が突然立派な王様になれば期待されてなかった分喜ばれるというズルい演出を狙っているんだそうですよ。
劇中でハル王子は「毎日がホリデーだったらありがたみがない、めったにないからうれしいんだ。」と言っています。
だから素行の悪さも計画のうちで、意表をついて挽回するためにやってると。


そんなハル王子に、王はめったに姿を見せないからこそ姿を現した時にありがたみが増すんだと父王が言っていました。
どちらの考え方も間違っていないと思いますがただ、ハル王子は今のところ職務放棄しちゃってるのがね。
みんな国のために頑張ってるのに、王子ったら。

ある日、酒場にいたハル王子のもとにお城の使者がやってきます。
ノーサンバランド伯の兄弟でホットスパーの叔父、ウスター伯が姿を消したと、
それはすなわち、内戦が始まるという知らせでした。
モーティマーがリチャード2世から正当な王位継承者を言われていた事を知ったホットスパーは、
ヘンリー4世を王位につけた恩も忘れたかのように冷遇するヘンリー4世に不満を爆発させ、
ウスター伯たちと共謀し、反旗を翻しました。


ここが潮時だと感じた王子はお城に戻ろうとしますが、
どうせ怒られるならここで予行練習していけということになり寸劇が始まります。

始めはフォルスタッフが父王を演じていましたが、
役を交代してハル王子を父王を、フォルスタッフがハル王子を演じます。
ハル王子を演じるフォルスタッフが申し開きをする中で
「フォルスタッフを追い出さないで、王子の仲間を追放しないで」と言います。
それを聞いた父王演じるハル王子がすごく泣きそうな表情をするんです。
そして「追放するよ」と答えるんです。
この後に起こる事を思うと、とても切なくなる場面です。


さて、お城に戻った王子は父王の怒りに触れますが、王子は何があってもヘンリー・パーシーを倒すと誓い、
その誓いを信じることにした王はハル王子に軍の指揮権を与えます。
何だかんだ言ってもお父さんは長男に甘いんですね。


戦いを前にハル王子はフォルスタッフを始め仲間たちを兵士として雇います。

ところで、ホットスパー、かなり乱暴で単細胞なのですが何となく憎めない男で私は結構好きなんです。
メアリー、違った、パーシー夫人と。


兵士として雇った農民たちを連れて戦場に向かうフォルスタッフ。
名誉を重んじるのが英国の騎士であり、彼も騎士ですが名誉について自問自答します。
「名誉とは何だ。もし刺されたら名誉が傷をなおしてくれるのか。死んでしまったら名誉など無意味だ。」
騎士にあるまじき考えかもしれませんが、すごく現実的ですよね。


フォルスタッフという人物。
大酒飲みで女好きで臆病で狡猾だがウィットに恵まれ時として深遠な警句を吐く憎めない人物として
上演当時から現代にいたるまで人気があるとウィキに書かれていました。


一方、ホットスパーの陣は父のノーサンバランド伯が病で倒れ参戦できず、軍もまとまりを欠いてしまいます。
そんな時、王の使者がやってきて王からの和解の勧告を伝えます。
ホットスパーは今までの不満を捲し立てますが、最終的には検討するから明日まで待って、と返事をします。

こうして書くとただ不満言いたいだけの構ってちゃんみたいですね。

続きます。

2 コメント

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まとめをありがとうございます! (Misty)
2016-06-07 21:39:04
こんばんは。
私は今ちょうどホロウクラウンS1があと1話のところなのですが、パーシーの辺りとか、関係がちょっとよく分かってなかったので(結局全く予習なしで見てしまってます)、dicoさんの記事のおかげで整理できました。そしてパーシー親子がホントの親子とは、びっくりでした。

トムヒは、ホントに“生まれながらの王子さま”が、嵌まりすぎるほど嵌まってますよね~放蕩息子しててもカリスマ性があって、現実逃避(笑)してたお父さんがあっさり説得されても何だか分かる気がします。Γヘンリー 5世」では別人のように真面目で勇敢な王になってますが、あの超ポジティブシンキングとか人を説得・鼓舞する弁舌は、放蕩息子時代に色んな経験をして身につけた部分もあるのかも…とか思ったりもしました。

ホットスパーも、直情型でなかなか魅力的なキャラだと思いました。パーシー夫人も、ちょっとワイルドな感じでお似合い夫婦な気がしました。全体的にキャスティング、素晴らしいですね。ジェレミー・アイアンズのヘンリー4世も渋くて良かったです。こういうのを見ると、やっぱりBBCってすごい…と思います。Γリチャード三世」も楽しみですね~
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Re.まとめをありがとうございます! (dico)
2016-06-07 23:18:31
Mistyさん
こんばんは~
え、本当ですか?少しでもお役に立てたのならとても嬉しいです。
関係とか本当に難しいですよね。
私も初回は予習なしで観て、そのままS2に突入したら見事に置いていかれました(笑)
なので慌てて復習しちゃっています。
パーシー親子、そうなんですよ。ラストネームが同じなので、あら?と調べてみたら親子でした。

確かに、ヘンリー5世の強さも優しさも弁舌も放蕩時代に培ったものなんでしょうね。
民衆の気持ちが分かる良い王様になったのも納得できますね。
トムヒは本当に適役でした。ホント、何なんでしょうね。
完璧すぎてついていけません(笑)
007の候補になっているようですがちょっと見てみたい気もします。

ホットスパー、ですよねー、魅力ありますよね。役者さんの力もありそうですけど。
そうなんです、パーシー夫人のワイルドさがすごくお似合いでしたよね。
ジェレミー・アイアンズ、渋さもあって本当にステキでした。
いやいや、ホントにねー、やはり世界のBBCだけありますよね。
Huluも着々と配信していっているようですし、リチャード3世も楽しみすぎます!
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