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海外ドラマや映画の感想いろいろ書いてます。

イミテーション・ゲーム 感想 その2

2015-03-17 08:01:48 | イミテーションゲーム
ダラダラとまとまりのない感想ですみません。



以下、内容が含まれますのでご注意ください。



ベネディクトは本当に適役でした。
タイプキャストと言われていますが、いいじゃないですかー!
天才を演じれば右に出るものはいないんですよ。
人の気持ちがわからないKYな人物なのにベネさんが演じると人物が守ってあげたくなるような繊細な人になるんです。
これはすごい才能だと思いますよ。


吃音、本人も時々どもった話し方をしていますよね。
以前、ボニーさんも頭の回転が早くて言語が追いつけないとブログに書かれていましたが
ベネチューリングさんも頭の中ではいろいろな策や説があるのにうまく伝えられない、
言葉にすることが難しいようなそんな雰囲気がありました。

ベネディクトの切歯、これもボニーさんがチューリングに似せているとありましたが、
て、事は入れ歯?マウスピースとか?

ヒューを演じたマシュー・グードもステキでした。
実在のヒュー・アレグザンダーもハンサムさんだったらしいですね。


そして何よりこの方の存在感がすごかったです。
マーク・ストロングさん。さすがでした。


キーラもステキでしたよー。
チューリングさんがプロポーズをする場面もとても気に入りました。
ジョーンのミドルネーム、エリザベスなんですよ。
エリザベスについつい反応してしまう私と今回同行したごるちゃんは
ただのパイレーツオブカリビアン好きでした(笑)



クリストファーと出会い、過ごしたパブリックスクール時代、
若チューリングのアレックスくん、いかにも苛められそうなちょっと弱々しい雰囲気を醸し出して素晴らしかったです。
暗号でクリストファーに愛を伝えようとした日、休暇から学校に戻るはずのクリストファーの姿がなく、
校長先生に呼び出され彼が結核だった事、そして亡くなった事実を知りますが、
この時のチューリングが終始拗ねているように見えるのは、友達だったのに何も知らされていなかったからなのかなーと。

チューリングさんが生涯を通じてクリストファーのお母さんに手紙を送り続けるのですが、
今の自分がいるのはクリストファーのおかげなんだという気持ちが伝わってくるようでした。

ところで、アランくんがクリストファーに伝えようとしたI LOVE YOUの暗号、
私はこれが解けません・・・私に解けるぐらいの暗号じゃダメダメですもんね~。
と、言いつつ頭から離れません(負けず嫌い)


そしてエニグマの暗号解読という偉業。
チューリングさんがいなかったら英国は今頃ドイツだったかも、というのを見かけましたが、
欧州の主だったところはほぼナチスが侵略していて、フランスまで侵攻されていたので、
海に遮られていた英国は侵略こそされていませんでしたが空襲もされていたし、風前の灯だったんですよね。


当時英国は食糧不足に陥り米国が支援物資を送っていましたが、
輸送の途中で海に潜むUボートなどに襲われていたので物資が届きませんでした。

エニグマの解読によって、Uボートの位置も明確に知ることができ、
更にはドイツの作戦までも入手することができた事で、連合軍が優勢になりました。
連合軍の勝利を2年早めたどころか、勝利に導いたと言っても過言ではないですよね。


スパイの容疑でチューリングさんの事を調べていたスミス刑事が
結果的に同性愛発覚となってしまい思わぬ方向に進んでしまった時の表情が何とも複雑な表情でした。
取り調べの時にチューリングさんがスミス刑事に提案したのがイミテーション・ゲームでしたが
それはつまりチューリングテストなんでしょうね。

チューリングさんがなぜあまり有名ではなかった原因のひとつが
本人が論文を発表することにあまり興味がなく、マラソン選手としての活動の方に重視しいたらしいです。
こういった世界は論文を発表したモノ勝ちらしいですよ。


そして、
Bombeは配色がきれいだなーとあらためて思いました。






電子機器などの配線の色なんでしょうけど、並べるとイイ感じですよね。
でも裏側はすごい。


こちらはエニグマ。


チューリングさんはわかりづらいユーモアの持ち主という人物でしたが
作中でもチューリングさんのジョークが何度か出てました。
わかりづらい、というよりも本気なのか冗談なのかの区別がわかりづらいのかも。
でも熊のジョークは良かったですね。
あ、クマと言えばテディベアは出てこなかったんです。ちょっと寂しいかも(笑)


映画の中でも度々三段論法が出てきていました。
映画に行く前に少しだけ原作を読んでいたらチューリングさんの手紙と
そこにあった三段論法について書かれていました。

Turing believes machines think
Turing lies with men
Therefore machines do not think

チューリングは機械が思考すると信じる。
チューリングは男と寝た。
故に機械は思考しない。

これはアリストテレスの三段論法を持ち出していたんだそうです。

ソクラテスは人間である。
全ての人間は死すべきものである。
ゆえにソクラテスは死すべきものである。

このあとソクラテスは毒人参によって処刑されていますが、
ふとソクラテスのWikiを読んだら、
当時の政治的背景による異分子の排除のために告発されていたと書かれていました。
ホッジスさんもチューリングさんの三段論法は彼の究極のブラックジョークだと言っていましたが、
ソクラテスは友人たちが逃亡を勧めるもそれを良しとせずに毒をあおったんですよね。
チューリングさんもジョーンに助けを求めることもせず、暗号解読の事も黙ったまま、
化学療法を受け入れて最後は自殺で幕を閉じてしまうし。・・・・考えすぎ?


英国が宣戦布告した時に「欧州の自由がナチスによって侵略されていく」というような表現が出てきましたが、
自由?は?てな感じでしたよ。
女性に学士を授与しないとか、同性愛者は投獄とか、何が自由なんだか、とひとりで怒ってました(笑)

連合軍を勝利に導いたのみならず、数学者として偉大な功績を残したまさに英国の英雄なのに
なぜあんな末路を迎えなければならないんでしょう。
取り調べを受けた時にMI6のメンジーズさんを呼べばよかったんですよ。
それがダメでもヒューさんとかジョーンとか、誰かに助けを求めればよかったのに。
今までずっとひとりでやってきたから、誰かに頼るとかそんな考えは浮かばなかったんでしょうかね。

解読に携わった人はみんな長い間誰にも言えなかったそうです。
新聞などで話題になっていても、自分も参加してたんだよ、英国の勝利に貢献したんだよって言いたかったでしょうね。
チューリングさんもたくさんの秘密を抱えたまま逝ってしまいました。


もちろん戦場で戦った兵士たちは何年もずっと死と隣り合わせの毎日で、
だからこそ帰国した時は英雄として迎えられます。
彼らは死と隣り合わせでもなく飢える事もなかったし、国家機密として他言できないのも理解できますが、
何、この扱い、何でこんな末路にならないといけないの、と。
ラストのベネディクトの演技が本当に素晴らしく、本人もマジ泣きしたらしいですが、
「僕にはクリストファーがいるから」
こんなセリフを聞かされると、悲しいやら悔しいやら、なんとも言えない感情が込み上げてきます。

死後恩赦が茶番だと言われていたのが何だかわかるような気がします。
こちらに恩赦のニュースとキャメロン首相の声明があります。
http://japanese.engadget.com/2013/12/24/59/

ダラダラと書いてしまいましたがこのあたりで終わりにします。
出来ればもう一度観たいですね。そして早くDVDが日本でも発売されますように。。。
早く出してくれないと思わずUK版をポチりそうなので。

最後に、以前載せていたムーアさんのスピーチとその他、TIGに関連した記事のリンクを貼ります。
人と違っていてもいい、という言葉で何だかガガちゃんの「Born This Way」の思い出しました。
肌の色が違っていても障害があってもゲイでもバイでも、それが自分なんだから受け入れよう、という歌です。


「私は16歳の時に自殺をしようとしました。
自分はとても奇妙で他人と相容れない違和感を感じ孤立しているように思ったからです。
しかし今、私はここに立っています。
他人と相容れない違和感やどこに行ってもなじめないと感じる子供のためにこの瞬間があるのだと思います。
変わっていてもいいんです。他人と違っていてもいいんです。
ありのままで生きていくことで成し遂げられるものがあるのだと私は約束します。
将来、あなたがステージに上がった時にはこのメッセージを同じように感じている人のために伝えてあげてください。」

When I was 16 years old I tried to kill myself because
I felt weird and I felt different and I felt like I did not belong.
And now I'm standing here. I would like for this moment to be for that
kid out there who feels like she's weird or she's different or she doesn't fit in anywhere.
Yes you do. I promise you do. You do. Stay weird. Stay different.
And then when it's your turn and you are standing on the stage,
please pass the same message to the next person who comes along.

チューリングさんの書いた手紙の和訳です。
チューリングさんの手紙

ボニー・マクバードさんのブログ
THE IMITATION GAME - Genius at Play その1
THE IMITATION GAME - Genius at Play その2
THE IMITATION GAME - Genius at Play その3

昨年のBFI London Film Festivalの時の記者会見を訳してくださったMistyさんの記事です。
ロンドン映画祭 記者会見 その1
ロンドン映画祭 記者会見 その2

同じくロンドンでのレッドカーペットのまとめ
閑話 BFI London Film Festival その4


本当にまとまりの無い長文ですみませんでした。
どさくさに紛れて宣伝!
ヨーロッパ戦線のドラマはBand of brothers が面白いですよ~

10 コメント

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一言では… (佳音)
2015-03-17 20:18:46
渾身の感想ですね。さすがdicoさんです^^
この映画についてはほんと一言では表せなくて、私も感想を一度UPしたものの、「そうだ、あれも言いたかった…」と思ってどんどん長くなってしまいました。

「ベネさんが演じると、守ってあげたくなるような繊細な人物になる」ということに激しく同感です。
表情や仕草がかわいらしいんですよね。そのおかげで、クスッと笑えるところもあって、重いだけの物語にならずにすんでいます。

ベネさんはこの役のために入れ歯を入れたと聞きました。そのままのベネさんでじゅうぶん…と思ったけど、ご本人のこだわりなんでしょうね。

映画の三段論法のくだりは印象的でした。
チューリングの手紙の三段論法、自嘲的な感じを受けましたが、ブラックジョークなわけですね。
取調室のシーン、ムーアさんがベネさんの演技を絶賛してましたね。淡々と語っているけれど、チューリングの胸の内を考えると切なくて><

逮捕された時、誰の助けも借りなかった彼ですが、人と関わるのが苦手な人って、助けを請うってことも苦手なんでしょうね。
きっと助けたいと思ってくれた人も大勢いたと思いますが…

私が一番泣いたシーンは、ラスト、みんなで書類を火に投げ込んでいるところです。
前のシーンで暗い部屋に去って行くチューリングと、みんなと肩を組んで満足げにしている彼があまりに対照的で…;;
しかもこの時に流れるテーマ曲が美しすぎて…
ラストをこのシーンにしたところ、素晴らしいと思いました。

前にもお知らせしましたが、私が観たのはオンライン試写会で、自宅のPCだったんです。
期限内は何回でも観られるので3回観ちゃいました。で、そのたびに涙…;;
チケットも持ってるので、地元県に来たら劇場にも観に行きます^^

話は変わりますが、今朝たまたまめざまし観てたらベネさんが!いつもはZIPを観てるのに(笑)ベネアンテナが働いたんですね、きっと(笑)
エディくんと二人の特集でしたが、なかなかいい内容でした。ご覧になりましたか?



返信する
Re.一言では… (dico)
2015-03-17 21:35:43
佳音さん
こんばんは!
早速ありがとうございます。

いやいや、もう本当にダラダラと書いてしまいました。
やっぱりコレクティブは去年からずっと追いかけていて、やっと観れた分思い入れが強いんでしょうね。

やっぱり入れ歯なんですね。
この方は拘りがすごいから、些細なディテールのさえ力を抜かないんですね。
そのうち、ロバート・デ・ニーロみたく髪の毛を抜いたりしちゃうのかしら。やめてー。

ムーアさん、あの場面を絶賛していましたね。
長いテイクでほとんど動かないシーンは難しいらしいですね。

ラストの燃やしている場面、私もあそこで号泣でした。
史実の映画はだいたい最後に後日談がくるので覚悟はしていたのですが、
あの場面を持ってくるとは!やられましたよ(涙)
あの場面のチューリングさん、本当に良い表情なだけに悲しいです。

オンライン試写会っていいですねー。3回も観られるなんて羨ましいです。
私もあと1回は観たいです。
チケット持ってるんですか!さすが!
佳音さんのところでも上映するといいですね。ぜひ大きい画面で堪能していただきたいです。

めざましは見ていないのですが、スクショはいっぱい見ました(笑)
相変わらず浴衣姿も出てきたんですね。
ZIPはベネさん好きですからね~。まさかのめざましでしたが、アンテナ凄すぎます!
返信する
有難うございます。 (Yam Yam)
2015-03-18 19:12:41
今晩は!
流石の超特急での感想拝見していたのですが すぐにお礼を言う時間が無く遅れ
ましたが、有難うございました。

予習が行き届いていたdicoさんならではの観方、感想だろうと思えます。
私は多分来週行きますが、混んでたんですね? 大丈夫かしら?

内容、テーマも重い物だし 私はdicoさんの様に事前の勉強が十分でないので
ちゃんと思いを理解できるかしら・・・何だか軽い気持ちでは観られない様な気も
しています。
でも、兎に角観に行きます。 そしてdicoさんの感想も踏まえながら考えてみますね。

ところで、昨日朝のめざましの件なんですが、私も全く知らなかったのですよ。
朝友人から留守電に「今出てるよ~~」と入っていたのに、留守電に気付かづ
見逃しました。 結構詳しく放送していた様ですね。
私の友人はやっと顔と名前を認識出来る様になって(私の啓蒙運動の成果!)、
人気の程が理解出来たと言ってました(凄い進歩です)。
でも、これから日本でもブレークするだろうと言われていたそうですが、それは違う
だろう・・・と。 既に、とっくにブレークしていたし、今残念ながらちょっとね(涙)なのに。
それは兎も角、映画を見る事が先決ですね。

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Re.有難うございます。 (dico)
2015-03-18 23:07:16
Yam Yam さん
こんばんは!

いえいえ、とんでもないですよー。
中途半端に予習なんてしないほうがいいと実感しました(笑)
あまり事前知に知識を入れない方が楽しめるかと思いますよ。
特にBombeで解読する部分はかなり脚色しているようなので、逆に、え?は?でした。
きちんと理解していればそんな事もないんでしょうけど(苦笑)

14日はTOHOの日なのでものすごく混んでいましたが、今はどうなんでしょうね。
とにかく、ベネディクトの演技がとても良かったので、何も考えずに堪能してください。
きっと良い感想が出てくると思います。

めざまし、あら、Yam Yamさんも見逃したんですか。
でもお知らせしてくれるなんて啓蒙活動の効果が出てきましたね~
え?これからブレーク?それはちょっと・・・どうなんですか!情報遅すぎですね(笑)

そうです、まずは映画を観ないと始まりませんよ!
私もせめてもう1回は観たいです。
頑張ってくださいね。Good luckです~。
返信する
ここは真面目に… (Misty)
2015-03-20 23:13:12
ふたたびこんばんは!
私も14日に見に行ったら、初めて満員の映画館を見ましたよ!この勢いで、なるべく上映館が増えてほしいですね~

確かにかなり脚色されてるのでしょうが、3つの時代を行き来するのに分かりやすいということや、ジョ―ンさんの役回りを大きくしたことで、理解者がいることの大切さもよくわかるし、いい 脚色だなと思いました。脚色賞も納得です。(ところで、グレアムさんのスピーチ、原文ももちろん素晴らしいのですが、dicoさんの訳が、とっても素敵で心に残りましたよ!)

実在の人物だから行く末までは変えられないし、やはりチューリングさんに起こったことは 、とても不当だと思いました。Γ自分達が正しい」と信じるマジョリティの傲慢さの犠牲者ですね。私は、ジョ―ンが訪ねて来た時、クロスワードさえできなくなっていたのは、薬物“療法”のせいかと思うと、なんとも言えず悲しくなりました。

でも、戦時中のエピソードの数々は、ジョ―ンの存在で物事がいい方向へ向いていくワクワク感があって楽しかったです。プロポーズはもう、可愛すぎでしょうー!

本当に、この役はベネさんだからこそ、こんなに魅力的になったとも思います。できればもう一度映画館で見たいな~と思います。歯のこととか、全然気が付かなかったので、そういうのもチェックしながら…

あ、それからΓBorn This Way」、以前たまたまテレビで見ていいな~と思ったのに、忘れてました。改めて聞いてみたいなと思います。

感想と、チューリングさんの手紙をはじめとした周辺情報まとめ、お疲れ様でした!おかげで次回はより深く映画を味わえるかな…と思います。
返信する
Re.ここは真面目に… (dico)
2015-03-21 01:11:47
Misty さん
毎度です♪
切り替えできましたか(笑)

西の方も毎回満席だったようですね。
最近の映画館は全部指定席なので、それはとても楽なのですが立ち見ができないんですよね。

脚色、本当にそう思いますよね。
すごくわかりやすくて、でも言いたいことが伝わってきましたよ。
訳、わーー、本当ですか?(感涙)今月イチの嬉しさです~

ラストのジョーンが訪ねてくる場面でのクロスワードは本当にやり切れないですね。
でも、クロスワードをやれば落ち着くって、ジョーンがチューリングさん事を
すごく理解しているんだなーと、とても救われました。
ジョーンの存在がこのストーリーに感情移入しやすくしている感じですね。

そうそう、この役はベネさんの本領発揮ですよ。
プロポーズの場面も可愛かったですねー。
私もせめてもう一度映画館で観たいと思っています。

Born This Way、ぜひぜひー。
私はこの曲でガガちゃんに惚れましたよ~

いえいえ、こちらこそ読んでいただけて嬉しいです。
原作を読破したら、またあらためて書きたいと思っているのですが、いつになる事か・・・
上巻読破も怪しいです。
返信する
遅ればせながら. (Yam Yam)
2015-04-04 14:06:59
こんにちは!
ぎっくり腰の具合は如何ですか?
休養が大切だからPCダメですよって言ったのにせっせと更新していらっしゃる
んだから、もーダメですよう。
無理しないで下さいね。 ぶり返しますよ(脅し!)。

ところで、遅くなってしまったのですがTIGに関して、改めてdicoさんの記事を読み替え
させて頂き深い考察感じ入りましたよ。
私も予想ではもっと重く難解な作品なのではないかと構えて観たのですが、思ったより
解りやすく描かれていたと思います。
何の予備知識もなくてもある程度理解出来る作りになっていたので 私の友人も
面白かったと評していました。
それにしても、チューリングは何て切ないんでしょうね。
何時もジャケットのポケットに両手を入れて猫背気味に歩く姿を見ただけでも、孤独な人
を寄せ付けない頑なな姿勢が表れていましたけど(Benedictの表現は凄いです)人に
理解されない天才の孤独と、人に言えない性癖とで心を閉ざしていたのではないかと
思いました。

実在のジョーンは実際にはどのような役割を果たしたのかは分かりませんが、彼を
唯一理解した人だったのに、彼女の女性としての幸せを考えた上敢えて遠ざけた
チューリングの心と 結局は彼にはクリストファーだけだったんだなあと胸が痛くなり
ましたね。

それから去年から何度も言っていた”リンゴ”の件ですが(覚えていらっしゃらないと
思いますが)、私の理解では - 初めの頃青酸カリ事件があり 中盤に仲間に
リンゴを配るシーンのこの2点で、チューリングが毒入りリンゴで自殺したと言う
(言われている?)点を暗に示唆しているのではないかと勝手に納得しました。
(思い込み?)

書き足りない程の思いは山ほどあるのですが、取りあえず少しだけガス抜きさせて
頂きました。やはりUK版DVD欲しいかも。
もしかしたら又続くかもです。
返信する
Re.遅ればせながら (dico)
2015-04-04 16:06:25
Yam Yam さん
こんにちは。
ご心配ありがとうございます~
さすがに昨日、一昨日とPCはお休みしてたんです。
と、言っても更新を欠かさないってちょっと病気ですね(笑)
でも最近は中2日にしてるんですよ(どうでもいい情報です)

そしてTIGの感想もありがとうございます。
本当にベネディクトの表現力は素晴らしいですよね。
あらためてチューリングさんの孤独と、クリストファーの存在の大きさに涙しました。

リンゴの件、そうなんです、私も同じことを思いました。
冒頭の事件とリンゴを配る場面がラストを示唆しているんだろうと思います。
削除シーンにリンゴを齧って横たわっている場面がありましたが、
ボニーさんのブログの中で、ベネディクトがこの件に関してはひとつの解釈だと言っていたように、
ほんのりと匂わせるだけに留めたのも良かったと思います。
原作ではチューリングさんは子供の頃読んだ白雪姫がずっと印象に残っていたそうですよ。

ぜひぜひ続きお待ちしております~
私ももう一度映画を観てからまた語りたいんですけど、腰に優しくないので断念しています。
UK版DVDは私も何とか思いとどまっていますが、やっぱりほしいですね。

そうそう、今腰の関係で止まっていますがFringeのファイナルをやっと見始めましたよ。
やっぱり嵌ってしまいますね。これもそのうち書きたいなーと、
そんな事ばかりなので書きたいネタがてんこ盛りで追いつきません。
返信する
いまさらですが (マラカイト)
2015-06-22 00:08:54
昨日、田舎にも映画イミテーションゲームが上映されました。
そして、今日行ってきました。
一日2回しか上映されないのですが、午後5時からの日曜日ということもあってか人は少なく・・・
でも、ポストカードもらってきました。

ラストのチューリングがひとりぼっちになってからの部分は、こぼれる涙をぬぐいながら観ていました。
dicoさんやみなさんの映画の感想を読みながらしばらく映画の余韻に浸れそうです。
感想とかは・・・忘れたころ・・・いや冷静になってから書こうかなとかね。

最後に、りんご王国からみてイギリスのリンゴはク○まずそうでした。
返信する
Re.いまさらですが (dico)
2015-06-22 22:58:07
マラカイトさん
こんばんは!わー、やっとご覧になられたんですね!良かったです。
ポストカードもらったんですか。そういえば私の時は品切れだったのか何にもなかったんです。

ラストは本当に泣けますよね。
私も映画館ではなかったら多分号泣していました。
感想は熱いうちに一度書いておくのもいいかもですよ。
で、落ち着いたらもう一度書くとか・・・と、背中を押してみる(笑)

りんごー(笑)
そうですよね、マラカイトさんのところはりんご王国ですもんね。
イギリスのりんごはちょっと痩せすぎなのかしら。
私もりんご王国でりんご食べてみたいです。
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