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グレイテスト・ショーマン あらすじと感想 #2

2018-04-07 17:39:06 | 映画+ドラマ
The Greatest Showman

Directed by Michael Gracey
Produced by Laurence Mark Peter Chernin Jenno Topping
Screenplay by Jenny Bicks Bill Condon
Story by Jenny Bicks
Music by John Debney Joseph Trapanese
2018 USA

続きです。

映画の内容やネタバレを含みますのでご注意ください。


ジェニーの公演は成功をおさめます。
上流が集まったアフターパーティに団員たちがやってきますが
バーナムは客たちの手前もあり彼らを追い払おうとします。

怒った髭女、レティ・ルッツが歌ったのが「This is me」です。


前半だけですけど意訳してみました。

I'm not a stranger to the dark
暗闇には慣れている
"Hide away, " they say
「隠れていろ」と言われた
"'Cause we don't want your broken parts"
「お前の壊れた部品など見たくないから」
I've learned to be ashamed of all my scars
自分の傷が恥ずかしいものだと思い知った。
"Run away, " they say
「どこかにいけ。」と言われた。
"No one will love you as you are"
「誰もありのままのお前など愛さない」
But I won't let them break me down to dust
だけど落ちぶれて朽ち果てたりはしない
I know that there's a place for us
私たちには居場所がある
For we are glorious
私たちが輝くために
When the sharpest words wanna cut me down
辛辣な言葉で私を打ちのめそうとしたら
I'm gonna send a flood, gonna drown them out
私は洪水を起こし彼らを溺れさせてやる
I am brave, I am bruised
私には勇気があるし傷もある
I am who I'm meant to be, this is me
私のあるべき姿、これが私。
Look out 'cause here I come
用心なさい、私の登場よ
And I'm marching on to the beat I drum
自分で叩くドラムに合わせて行進するの
I'm not scared to be seen
見られることを恐れたりしない
I make no apologies, this is me
謝ったりもしない、これが私なの。
Oh-oh-oh-oh
Oh-oh-oh-oh
Oh-oh-oh-oh
Oh-oh-oh-oh
Oh-oh-oh, oh-oh-oh, oh-oh-oh, oh, oh
Another round of bullets hits my skin
また私の肌に無数の弾丸が撃ち込まれる
Well, fire away 'cause today, I won't let the shame sink in
いいわ、好きなだけ撃ちなさい、もう恥ずかしさで落ち込んだりはしないから
We are bursting through the barricades
私たちはバリケードを打ち破り
And reaching for the sun (we are warriors)
太陽に手を伸ばす(私たちは戦士)
Yeah, that's what we've become
そう、それが私たちの姿
I won't let them break me down to dust
落ちぶれて朽ち果てたりはしない
I know that there's a place for us
私たちには居場所がある
For we are glorious!
私たちが輝くために
When the sharpest words wanna cut me down
辛辣な言葉で私を打ちのめそうとしたら
I'm gonna send a flood, gonna drown them out
私は洪水を起こし彼らを溺れさせてやる
I am brave, I am bruised
私には勇気があるし傷もある。
I am who I'm meant to be, this is me
私のあるべき姿、これが私。
Look out 'cause here I come
用心なさい、私の登場よ。
And I'm marching on to the beat I drum
自分で叩くドラムに合わせて行進するの
I'm not scared to be seen
見られることを恐れたりしない
I make no apologies, this is me
謝ったりもしない、これが私なの。


「見られることを恐れない、謝ったりしない」ってすごく好きです。
実際はなかなかこの境地にまで達せないんですけどね。
ただ攻撃的な人に関しては、
他人を攻撃することでしかアイデンティティを保てない人ってどこにでもいるから
そういう人に対しては向き合わないようにしています。

あとね、仕事を持つってすごく大事で、ワンコだって仕事をしているときはとても誇らしい表情をしています。
自分の居場所があると強いですね。彼らはやっと自我を持った、そんな印象でした。

映画に戻ります。

しばらくは順調でしたが彼女から寄せられる好意以上の感情に我に返るバーナムさん。

それを知った彼女は公演を中止してしまいしかもマスコミの目の前で当てつけるように
バーナムさんに別れにキスをするジェニー。


一方サーカスも次第に人気が落ちてきたところに放火されてしまいます。
逃げ遅れたアンを救おうと火の中に飛び込んだフィリップをさらに助けに行くバーナムさん。
アンは無事、フィリップもバーナムさんに助けられたものの意識不明の重体でした。

バーナムさんはサーカスを失い家も財産も失い、
ジェニーの事で愛想をつかしたチャリティは娘たちを連れて実家に帰ってしまいます。


何もかも失ったバーナムさんはパブでひとりお酒を飲んでいると団員たちがやってきます。
彼らにとってサーカスは唯一のホームでありみんなは家族だから再建するよう説得をします。
バーナムさんもやっと自分にとって本当に大切なものは何だったのかに気づきます。
自分と向き合った瞬間でした。

その時に歌う曲が「From now on」です。

I saw the sun begin to dim
太陽が翳り始め
And felt that winter wind
冬の風を感じた
Blow cold
冷たい風が吹く
A man learns who is there for him
自分に寄り添っていてくれてたのは誰だったのかやっと気づいた
When the glitter fades and the walls won't hold
輝きが失せ壁が崩れ、
'Cause from then, rubble
瓦礫の中から
One remains
残ったもの
Can only be what's true
それだけが真実になる
If all was lost
すべてを失ったとしても
There's more I gained
それ以上に得たものがある
'Cause it led me back
僕は戻るから
To you
あなたのもとに
From now on
これからは
These eyes will not be blinded by the lights
輝きに目がくらむことはない
From now on
これからは
What's waited till tomorrow starts tonight
明日に引き伸ばしていたものを今夜始めよう
Tonight
今夜だ
Let this promise in me start
まずは約束をさせてくれ
Like an anthem in my heart
心に響く賛歌のように
From now on
これからは
From now on
これからは
I drank champagne with kings and queens
王や妃とシャンパンを飲んだ
The politicians praised my name
政治家は私の名を讃えた
But those are someone else's dreams
だがそれは他の誰かの夢だ
The pitfalls of the man I became
それには落とし穴がある
For years and years
何年もの間
I chased their cheers
喝采を追い求めていた
The crazy speed of always needing more
狂ったようなスピードで走り続けた
But when I stop
だけど足を止めた時
And see you here
そこにあなたがいた
I remember who all this was for
すべては誰のためだったのかを思い出したんだ
And from now on
これからは
These eyes will not be blinded by the lights
輝きに目がくらむことはない
From now on
これからは
What's waited till tomorrow starts tonight
明日に引き伸ばしていたものを今夜始めよう
It starts tonight
今夜始めるんだ。
And let this promise in me start
まずは約束をさせてくれ
Like an anthem in my heart
心に響く賛歌のように
From now on
これからは
From now on
From now on
And we will come back home
家に帰ろう
And we will come back home
家に帰ろう
Home, again!
もう一度、家に!

ワークショップセッションでこの2曲を歌っている様子がYoutubeにありますが
本番じゃないので自由にセッションしているのがとても良いんです。
エキシビションな感じですね。

映画『グレイテスト・ショーマン』「From Now On」特別映像

「This Is Me」ワークショップセッションの様子

This Is Me (from The Greatest Showman Soundtrack) [Official Audio]

From Now On (from The Greatest Showman Soundtrack) [Official Audio]



回復したフィリップが自分の貯金から費用を出すと言いました。
建物は買えませんでしたが大きなテントでサーカスが復活し、
バーナムさんは再びチャリティを迎えにいきます。


サーカスに再び活気が戻るとバーナムはフィリップに帽子を譲ります。


そして今度は家族を大切にしながらゆっくりと歩いていきます。


ラスト、バーナムさんは大きな象に乗って娘ちゃんたちの前に現れますが、
もしかしたらゆっくりと歩いていこう、という気持ちが込められてるとか?

ここでおしまい。

まーとにかくヒューさんがさすがヒューさんなんですよ。(語彙が・・・)
なんてたってトニー賞ですからね。

ところでゼンデイヤもほぼスタントなしで頑張っていたそうです。
もちろん彼女に限らず皆さんすごいパフォーマンスでした。

ララランドでライアン・ゴズリングがピアノを弾く場面、あれもご本人なんですよ。
ただ弾いているだけじゃないんですよ。プロ並みに弾いてるんです。
特訓したらしいですが、並みの努力じゃ成しえないですよ。

アメリカはやっぱりエンターテイメントの国なんだとあらためて思いました。


一方、実在のバーナム氏を少し検索してみると「バーナム効果」という言葉が目につきました。
氏が言ったとされる「we've got something for everyone"(誰にでも当てはまる要点というものがある)に因んで
つけられた心理学の現象だそうです。
占いやセールスなどにも使われる手法で、
自分の性格や心境をよくわかってくれていると勘違いし相手を信用していまうという、あるある手法です。

バーナム氏の伝記についてはきちんと読んでいないので言及しませんが
映画でも口だけで相手を信用させてしまう場面がありました。
それは天性のものだと思いますが詐欺師だと言われる所以でもあるのかもしれません。

今は医学的にも様々な病気が解明され治療が行われているので
外見的な差別や偏見はかなり減ったと思いますがこの時代は誰もが「無知」だった事も
彼らを「奇形」と呼び遠ざけ目をそむける原因ではないでしょうか。

バーナムはそんな「奇形=フリーク」と呼ばれる彼らを利用していたかもしれませんが
彼らもまたバーナムを利用していたと思うし、
それこそが共存していく、という事なんだと私は思います。

誰でも仕事を持っているし仕事があるからこそ生きている実感が湧いますよね。
会社で働くだけが仕事じゃないですよ、主婦だって同じ事です。
仕事イコール役目です。
だからバーナムは隠れて生きてきた彼らに仕事を与えたことはすごく大きいと思うんです。

障がいがあろうとなかろうと男だろうと女だろうとみんなそれぞれできることをやればいいと思います。
そうしてお互いを認め合っていければそれこそが平等な生き方なんだと私は思っています。
実際のバーナム氏がどうだったのかはわかりませんがこの映画に限って言えばそんな印象を持ちました。



偉そうな事ばかり書いてしまいました。
すみません。て、やっぱり謝ってしまう私でした・・・・

長くなりましたがこれで終わります。
次はいよいよインフィニティウォーですね。
最近はあまりに辛そうな内容に観たくないような気にもなってきましたが、
でもとりあえずは、映画部ー、アッセンブル!