呑んべぇ爺さん

呑んべぇ爺さん「音岳」の記録とつぶやき

ゲストハウス → 避難小屋 → ラルキャ・ラ → ビムタン(ロッジ泊)

2009年05月26日 | マナスル

 朝、小屋の外は一面の銀世界になっており、小雪が続いています。6時過ぎに小雪の中でゲストハウスを出発します。最初は谷道を進みます。行けども行けども目先が変わらない同じような谷道を通ります。

 次第に風も強くなって来ます。それまで、折りたたみ傘で登りましたが、尾根筋に出ると途端に、時々耐風姿勢を取らなければならない程の猛吹雪になります。

 私は、腰下はパンツ1枚なので吹雪で濡れた膝を中心に凍えそうになります。雨具を持って来ていなかったので、吹雪の中必死でダウンのインナー上下にパタゴニアのフーディニ・フルジップを着てしのぎました。

 暫く進むと10時前に予定していなかったゲストハウスに似た小屋が現れました。ゲストハウスより新しくてきれいでした。ここで態勢を立て直すために少し休憩します。

 この先、少しづつ風が弱まり、登り易くなったので黙々と登ります。広い峠状の所に着いても、ラルキャ・ラの目印は現れません。何度もアップダウンを繰り返して、12時半頃にやっとタルチョがたなびき、付近に壊れかけた石室のあるラルキャ・ラに着きました。

 この先の下りも積雪量は40~50cm程あり、稜線なら良いのですがトラバースでは雪が崩れないかヒヤヒヤの所も出て来ます。ポンカー湖が見え始める と、ビムタンに近付いたのだろうと期待し始めます。

 高度が下がるにつれて積雪が少なくなり、湖付近に降りる頃ようやく雪ともオサラバできて、思ったより厳 しい峠越えもようやく終わったなとホッとしました。後は延々の下りを我慢して17時前にビムタンに着きました。

 もうこれから先は、厳しい所が無い のでホッとしました。ビムタンでは気さくな住民が出迎えてくれました。宿泊場所は母屋の裏にあるロッジでしたが、相変わらず石積みで布で風をさえぎる工夫 はしていますが殆ど効果なく、風がスースーします。インナーダウンジャケット上下は離せません。

 このビムタン(3710m)に着いて、暫くすると コックのパダムとビーバース君が、目が痛いと訴え始めます。どうやら雪目にやられたようです。BCの高度まで多くの経験を持つパダムでさえ、今日の吹雪の 中でサングラスを外すミスを犯したようです。2人とも涙がボロボロで目が真っ赤に充血しています。私の持っている点眼目薬とシップと眼帯を提供しました。 彼らがダウンしたら我々の食事が危うくなります。

【朝のゲストハウス】

【谷筋を登り続ける】

【谷筋を登り続ける】

【ゲストハウスに似た小屋が現れ、態勢を立て直す】

【ゲストハウスより新しくてきれいな小屋】

【何度も、もうラルキャ・ラに着くのではと思って裏切られる】

【やっとラルキャ・ラ】

【今度は長い下りに入る】

【ポンカー湖が見える】

【ようやく雪が無くなってきた】

【ビムタンはこの谷に沿って左に巻いて行く】

【下れども下れども・・・・】

【やっとビムタンの緑が遠くに見え始める】

【やっとビムタンに着く】
【ビムタンには何軒かのロッジがある】

【夕食はダルバート】



コメントを投稿