呑んべぇ爺さん

呑んべぇ爺さん「音岳」の記録とつぶやき

靴試し山行(4)-易老渡から便ケ島へ戻る

2008年05月08日 | 南アルプス
今日も天気は持ち、明日夕方まで持ちそうだ。今日どこに向かうかは、「易老岳」に着いてから考える事にする。靴は中敷を抜いて初日と同じ靴下1.5足だけにして5時過ぎに出発する。朝の小屋内の気温は7℃で暖かかったので、雪も締まり方が緩い。出発後、小屋分岐地点に向かわず直接、雪渓を「茶臼岳」に向かう。 今日も、霞んでいて富士山は見えない。風は弱まってきていた。仁田池付近の木道も殆んど雪に隠れている。「喜望峰 . . . 本文を読む

靴試し山行(3)-茶臼小屋

2008年05月07日 | 南アルプス
【お花畑に雪解け水で現れた一時的な池(後方は「茶臼岳」)】 今日も天気が良さそうだ。ゴローの靴は足指部分を切り取った中敷を入れて履き、すっかり明るい5:15に出発する。「南岳」に向かっている途中、聖方面を振り返ると霞(かすみ)がかかってピンボケ状態だ。 今朝の小屋中の気温は昨日より3℃も高い6℃だった。でも外では霜柱もしっかり伸びていてキックステップは効かない状態なので、今日もアイゼンを着ける . . . 本文を読む

靴試し山行(2)-聖岳往復

2008年05月06日 | 南アルプス
今日は、ゴローの靴に昨日の靴下1.5足に加えてクッション性中敷を入れて試してみようと思う。先を急ぐ2人が一足先に出発する。こちらはゆっくり朝のコーヒーを飲んでから出発する。今日は雲一つ無く一日天気が良さそうだ。 連休前半のトレースがばっちりついていて楽だ。「小聖岳」に着くと雪渓を登っている先行の2人が遠くに見える。さすがガイドの方は良いピッチで登っているのが良くわかる。 私は「聖岳」への本格的な登 . . . 本文を読む

靴試し山行(1)-聖平小屋

2008年05月05日 | 南アルプス
朝明るくなった、4時半過ぎに出発する。ゴローの靴が調子悪い場合に備えて、アプローチ用にトレイルシューズを持って来たが、最初の雪が出るまでトレイルシューズで行く事にする。ゴローの靴は3.3kgと結構重い。 1週間の食料・燃料を持っても25kgだけれどこの靴を担ぐと正月や3月の時程の重さになる。「西沢渡」への道は相変わらず土砂崩壊で道が寸断されているが、3月の時より通過者が増えたので踏み跡がしっかりし . . . 本文を読む

靴試し山行(出発)-便ケ島へ

2008年05月04日 | 南アルプス
【便ケ島でポツンと1台のティット号】 どこで、ゴローの靴を試そうかと思ったが、雪があればいいやと余り考えず、手近で準備・調査の要らない相変わらずの「聖岳」方面に軟弱にも決めてしまう。今回はきままな気分である。 今朝出発して、のんびり便ケ島まで来る。途中、渓流釣りの車が何台か道端に停まっていた。易老渡の駐車場で10台程車が停まっていたので、便ケ島も何台か停まっているかなと思って着いたら、1台も停 . . . 本文を読む

南岳で打止め

2008年03月23日 | 南アルプス
 今朝は薄曇りだけれど未だ天気は持ってくれている。今日、下山する事と天気を考えると、昼前には引き返さないとだめなので、11:00を引き返すタイムリミットに設定する。ザックを「聖平」の分岐標識地点にデポしてサブザックで「上河内岳」方面に登り始める。 昨日の2人のトレースがあるので楽だ。しかし、まだ1時間も登っていない最初の小さなピークに着くと、トレースはそこで終わっていた。樹林帯の中で少し先は見える . . . 本文を読む

小聖岳で打止め

2008年03月22日 | 南アルプス
 静かな朝が明けて、テントをたたんでから出発する。昨日自分で付けたトレース(踏み跡)は順調に登れた。その先の2人のトレースは雪山はどこでも登れるとばかりに強引につけられて、藪コギ状態が続いて登りにくく、深みにはまってもがきまくった跡も多かった。 トレースの最後は「薊平」手前の夏道トラバースルートをキチンと高巻きしていて、上から「薊平」が見えた。遠くに「南岳」から稜線が「上河内岳」・「茶臼岳」・「易 . . . 本文を読む

フォーストビバーク

2008年03月21日 | 南アルプス
【不時露営】  朝6時前に、軽ワゴン車から、熊避けの鈴を「チリーン・チリーン」と鳴らしながら釣り道具を持った中高年の男性1人が出発して行った。こちらも既に明るい6時過ぎに出発する。空は未だすっきりせず、曇っていて近くの山の頂きも雲に覆われて見えない。 「西沢渡」に向かって最初の木橋「滝の沢橋」を渡るとすぐに土砂崩壊で山道が寸断されている。土砂はまだ安定していたので、寸又川左岸林道の時程の難しさは . . . 本文を読む

便ヶ島に向かう

2008年03月20日 | 南アルプス
【便ヶ島で、ポツンと1台のティット号】 昨夜は遠州豊田パーキングエリアでゆっくりアルコールを飲んで車中泊をしたが、夜中は風雨が強く車が揺すられて何度か目が覚めた。朝、念のためアルコールが残っていないか、アルコール検知器で確認したが7時間経っていたので0.0mg/lだった。 雨は未だ続いているのでゆっくり便ヶ島に向かう事にする。R152は途中、工事中もあって迂回路を行かされ、「兵越峠」越えもあっ . . . 本文を読む

聖岳敗退

2008年01月01日 | 南アルプス
【Google Earth による軌跡】 夜中にトイレで外に出ると積雪はずいぶん増えており、風も相変わらず強い。今日も沈殿になるかなと思う。全員朝4時起床で今日も、四国の3人組は様子を見ながら聖岳にアタックに出発するそうな。風雪は相変わらずで、積雪は小屋付近では腰まで来ている。 四国のリーダーもさすがにアタックはどうかなと、偵察に出かける。直ぐに帰ってきて仲間に報告している。その結果を老カップ . . . 本文を読む

聖平小屋で沈殿

2007年12月31日 | 南アルプス
 早朝ラジオを聴いていると、岐阜県中濃地方に大雪警報が出た。80cm程降るようだし名古屋などの太平洋側の平地でも積る程強い寒気団だそうな。それに、槍平で雪崩で遭難があったとの一報を聞く。秋の中崎尾根の偵察がうまく行っておれば、私も渦中の槍平に入っていただろうなと思いながら聞く。そういえば昔、槍平の小屋が雪崩で飛ばされて今の所に移ったと読んだ覚えがある。 3人パーティの彼らは一昨日タクシーで便ケ島に . . . 本文を読む

聖岳に向けて

2007年12月30日 | 南アルプス
【昨日、「便ケ島」に到着した時のティット号】  昨日朝出発して、15時前に便ケ島に到着するまで雪が全く無く、拍子抜けだった。先着にランドクルーザータイプの車が1台あったが、既に出発した後なのか、空だった。聖光小屋からは煙が立っていたので管理人さんが居るようだ。 まだ早いので、どこか途中でテントでも張ろうかとも思ったが、今夜はゆっくり寝ようと思って、ザックの最終整理や、寝る準備をしていると、ハイエ . . . 本文を読む

南アルプスのリベンジ(2日目:茶臼岳)

2007年10月14日 | 南アルプス
google earth による軌跡  夜中に起きた時は、辺りがガスで覆われて、雲の中状態だったが、朝3時過ぎに起きると満天の星で、朝の早い間に行動するのが正解だ。外気温は2℃に下がっていた。パルスオキシメーターでSpO2を測ると93に下がっている。寝ている間に更に悪くなったのだろう。しかしこの程度では何の自覚も無い。脈拍は80に下がっていた。  皆に明日は早発ちすると宣言してあったので、ガサガ . . . 本文を読む

南アルプスのリベンジ(1日目:聖岳)

2007年10月13日 | 南アルプス
【易老渡駐車場スタートの右回りの軌跡】(GPSデータはこちら)  この夏、南アルプス縦走で一番残念だったのは、前半の聖岳辺りまで雨やガスで視界が全く得られず、通過しただけでしか無かったことだった。こんな山を登ったのだと自分の目で確かめたいと、ずっともやもやしていた。秋の良い季節になって来たし、週末の天気はまずまずのようなので、思い切って聖岳に向かって出かける。小屋泊まりのつもりだがテントも持参し . . . 本文を読む

南アルプス縦走を振り返って

2007年09月15日 | 南アルプス
【南アルプス縦走トラック記録】 (GPSデータはこちら)  この1ヶ月は山から降りて、暑さで体が慣れず死んでいたので、ダラダラ何もしなかった。最近ようやく朝夕が涼しくなってきたので少し復活する。夏に涼しい山に行くのは良いが、今年は記録的な猛暑が続いた事もあるが、下界に降りた後の暑さを覚悟しなければならないのを痛感した。今回の山行で気付いた事を、今後のために書き記しておく。  最初の「寸又川左岸林 . . . 本文を読む