呑んべぇ爺さん

呑んべぇ爺さん「音岳」の記録とつぶやき

フルート・リサイタル

2012年07月10日 | つぶやき

 バッハのフルートの名曲(「フルートとチェンバロのためのソナタ ロ短調BWV1030」、「フルートとチェンバロのためのソナタ 変ホ長調BWV1031」)の放映があると知って録画したものを聞いて驚きました。フルート奏者の「工藤重典」氏は名前は知っていましたが、今回初めて聞きました。全く期待していなかったので、良くなければ消去するつもりでした。

 楽器としてのフルートは倍音の入った音の深みからして金(ゴールド)のフルートに違いありません。「オーレル・ニコレ」が好きだった私には、脂ぎった感じで好きではなかった「ジャン=ピエール・ランパル」の演奏が思い出されました。でも、それより日本人らしい清楚さがちりばめられていました。期待以上でした。
 

 好きな「フルートと通奏低音ののためのソナタ ホ短調BWV1034」も同時に録れていました。気になる箇所(ミスタッチではなく、何故そういう風に演奏するのかという疑問の意味です)もありましたが、全般的に聴き応えがあり、演奏パフォーマンスも好ましく思えるので、残すことにしました。

 この演奏を聞きながら、若き頃を思い出しました。最近は殆ど吹いていないフルートですが、子供の頃の入院中にモーツァルトのピアノコンチェルトやフルート協奏曲を聞いて感動していましたが、母が小学生6年間の小遣いを貯めていてくれたものを、 中学の音楽の先生に紹介して頂いたフルートの先生にお願いして、当時3万円以下しか貯まっていなかったのですが、中古の「ムラマツ」を手に入れて頂きました。

 その後、その先生の紹介で京都市交響楽団のフルート奏者「鵜飼孝子」 氏に師事して練習を続けましたが、東京芸大に進学出来るほどの才能も無いのを自覚して、進路を「マクスウェルの電磁方程式」に美を感じていた電気工学か、仏教(インド)哲学(龍樹の中観論・世親の唯識論など)に傾倒しようかと悩んでいた頃を、まざまざ思い出しました。

  40代後半に再び山にのめり込んでからは、フルートやピアノは放ったらかしで、かなり前から吹いたり弾いたりはしていませんが、当時の音楽ソフト「ミュージ君・ミュージ郎」でチェンバロなどの伴奏をパソコンでさせて、バッハのフルートソナタや、モーツアルトのフルート四重奏曲などを楽しんでいた若き頃も思い出し、懐かしく思いました。 



2 コメント

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そうなんだ~ (obusa)
2012-07-11 11:51:04
私も観ていた?聴いていたが正解?聞き流していただけでしたが、音岳さんの若きウエイテルの悩みごと知りましたヨ~!(^^)!私の興味は氏の唇が現役時代交響楽団でフルートをやっていた私の旧友とそっくりになるものだと。楽器そのものは全くその価値は判りませんでした(@_@;)私もこれを読ませてもらって青春時代倉田百三や中村元、西田幾多郎等も私のバックボーンだったことが蘇りました<m(__)m>
そんなに (音岳)
2012-07-12 08:45:58
朝早くから見ておられたんですか!?
obusaさんとは、その内、こちらでゆっくり語りましょうネ。(^_-)-☆

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