呑んべぇ爺さん

呑んべぇ爺さん「音岳」の記録とつぶやき

BC → C1(3回目)

2009年04月30日 | マナスル
 今日も朝から天気が良い。今日からC4まで行って1泊する最後の高所順応の出発日です。今回でC1まで4回目になりますので、かって知ったる道と気楽です。  8時過ぎに出発しますが、あちこち岩が露出してきています。ダワロープ上部のフィックスロープ用スノーバーがかなり露出して、スノーバーのセットのやり直しをしてから再出発します。  暫くしますと、横に広がった集団が降りて来ます。近付いてみると一昨日C3付近 . . . 本文を読む

BC17日目

2009年04月29日 | マナスル
 今朝も快晴ですが昨日と同じ様な天気のパターンです。この3~4日は暖かい日が続いています。辺りは、雪解けで白一色から、地肌の黒さが目立ってきました。雪の中に埋もれていた水の流れが少し見え始めてきました。  一晩中、すぐ上のMさんのテントから咳が聞こえて来て辛そうでした。気管の調子が悪そうです。ブログさんもそうでしたが、高所に上がってから症状を治すのは難しいようです。それでも、KK隊は高所順応のため . . . 本文を読む

BC16日目(酸素ボンベの講習会)

2009年04月28日 | マナスル
 今朝も快晴ですが午後から曇りでガスります。しかし夜中は晴れました。  午前中は隊長によって酸素ボンベの講習会が開かれました。私は登頂が最優先なので無酸素登頂へのこだわりはありません。調子が良ければ無酸素も考えようか程度しか思っていませんので、この講習会は重要です。ボンベ(シリンダー)はロシアのポイスク社製のものでした。  最初の注意点は、流量調整のレギュレータをボンベに接続する場合、ネジの切り込 . . . 本文を読む

BC15日目(KK隊プジャ)

2009年04月27日 | マナスル
 今朝も快晴です。天気が良いので何隊かアタックに向けてC2に向けて進んでいる豆粒が見えます。足指に違和感を感じます。昨日、手足の指が寒さで痛みましたが、今朝になっても左足指の先端が時々痛むのです。大した痛みでもなかったので放っていましたが、靴下を脱いで見ると見た目は何の変化もありません。しかし、指先は全く感覚がありません。  凍傷だと皮膚の色が黒くなったりする筈ですが、色の変化は無いし、肌の弾力も . . . 本文を読む

C2 → C3 (1回目:タッチ)→ BC

2009年04月26日 | マナスル
 今日も快晴です。朝5;30の外気温は―14℃。起床する頃でも未だ脈拍が高く、落ち着いていないようです。出発で手間どって7時過ぎに出発します。振り返ると今までのようにナイケピークは見上げる程もなく、同じ高度に近付いて来ています。  今日も先頭がダワです。快調に後を付いていきます。C3へはC2までと違って斜度は緩く、ゆっくり一定のリズムで登るだけです。ノースコル手前の斜面にテントが小さく見え始める頃 . . . 本文を読む

C1 → C2(2回目)

2009年04月25日 | マナスル
 朝は快晴。夜半から風が強くなりましたが、日の出とともに風が収まって来ました。今回は、順応が進んだのか朝の脈拍は前回の100以上と比べて落ち着いて来ています。真に順応しているかを見るのは呼吸で左右されるSPO2より、脈拍の方がはるかに実態を表していると感じます。  7時過ぎにC1を出発します。C2へクレバス帯の通過でユマールの登行は相変わらず苦しくてゼイゼイですが、2回目なので少し慣れてきました。 . . . 本文を読む

BC → C1(2回目)

2009年04月24日 | マナスル
 朝は快晴。今日からC1~C2~C3(タッチ)~BCの2泊3日の行程です。7時半に出発します。ブログさんは、昨日登っているので休養のため1日遅れで出発し、C2(タッチ)まででBCに帰還する予定です。C1までの道のりは今回が3回目になりますので知った道です。ブログさんが昨日出会った雪崩箇所もデブリは薄く、踏み跡もあるので楽に通過します。  黒岩が見える頃、遠くに3人の人影が見えました。その内近付いて . . . 本文を読む

BC11日目

2009年04月23日 | マナスル
 朝から快晴です。今日も休養です。BCでは朝8時頃からナイケピーク側の山腹で10分おきにもなるかと思う程頻繁に雪崩が発生して轟音が響き渡っていました。その後天気が良くて日差しが強く、気温も上がってきましたので、ギャルゼンは洗面器の湯で頭を洗っていました。我々もテントの周囲の雪かきや、シュラフ・マットなどを干したりします。  ブログさんはC1までの高所順応ができていませんので今日、ダワとC1までの順 . . . 本文を読む

BC10日目(食料補給ヘリ)

2009年04月22日 | マナスル
今朝はどんよりした天気です。今日は再び、ヘリコプターが飛来しました。おかげで今回もカトマンズから鶏肉や新鮮な野菜を入手できました。サマ村で住民がヤクの角で刺されて大怪我をしたそうで、たまたまBCにタムセルク国際隊の中にBCまでのトレッキングに来ていた外科医が居ましたので、緊急手術をするために呼ばれたようです。誰かの不幸が、我々の食卓を潤す事になるので、有り難い事ですが複雑な気持ちです。 古老さんは . . . 本文を読む

C1 → C2(1回目:タッチ) → BC

2009年04月21日 | マナスル
 起床する頃でも未だ脈拍が高く、順応が落ち着いていないようです。朝食はカレーうどんなどを作って、6時半頃に ゆっくり出発します。少し登ってから最初にトラバースルートに入ります。途中、上部がセラック帯でセラックが崩壊し易い箇所の下を通過します。  ここは雪崩れ多発地帯でもあります。トラバース後は、直登するルートに変わります。斜度はきつく45度程ありそうです。ここには我が隊のシェルパが設置した固定ザイ . . . 本文を読む

BC → C1(1回目)

2009年04月20日 | マナスル
 今日も朝から快晴。今日は珍しく大ピナクルに雪煙は上がっていません。絶好のアタック日和かもしれません。しかし今 日、BCを出発していては多分遅すぎるだろうし、仮に順応できていたとして、4日前に出発していれば良い訳ですが、16日・17日の前夜から朝までの降雪の後に出発するのは雪崩の危険性が高くてとても出発できなかったでしょう。難しいものです。  8時にブログさんを除いてギャルゼンを先頭にBCを出発し . . . 本文を読む

BC7日目(ブログさんサマへ)

2009年04月19日 | マナスル
 今日も朝から快晴です。ブログさんは今日も体調が良くないようで昨夜から一緒に食事も取れません。明らかに高山病の症状なので、サマまで降りて2日間休養するよう隊長からの指示が出ます。  また、サマでの衛星電話で日本の全国連盟事務所に現在の隊の状況を報告するよう指示もでました。ダワに付き添ってもらって1300m下ります。朝食後、隊長は近くまで見送りに出ました。これで、ブログさんによるブログ発信ができてい . . . 本文を読む

BC → ナイケ・コル(タッチ) → BC

2009年04月18日 | マナスル
 本日は朝からすっきりした快晴ですが、大ピナクルには相変わらず雪煙が上がっていて、高所での強風が衰えそうにありません。今日からは、日焼け止め乳液と日焼け止めリップクリームを顔はもとより、首筋、耳たぶまでしっかり塗りこみます。はげた所をいつでも塗り重ねできるようパンツのポケットに入れます。そして今日からストックを取り出して使い始めます。  今日の到達点でデポするから、使わない重い物を持って行くよう隊 . . . 本文を読む

BC5日目(食料補給ヘリ)

2009年04月17日 | マナスル
 断続的な降雪は続いて、朝の新雪は50cm程もあります。夜中に何回かシェルパが順番に見回って、テントの雪かきをしてくれました。テントの中から「ダンネバ」と声をかけるだけです。日本でなら自分でやることですが、有り難い事です。  ネパールでの生活も1ヶ月近くになるので、簡単でよく使うネパール語の単語の、ナマステ(お早う・今日は・今晩わ・さようなら)、プギョ(お腹が一杯でもう要らないと断る)、タトパニ( . . . 本文を読む

BC4日目(ドームテント潰れ)

2009年04月16日 | マナスル
 昨夜から雪が降り続き、朝まで積雪は約20cmとなったので、予定していたC1(5750m)への順応活動は中止となりました。風邪は相変わらずです。苦しさや熱は全くありませんが軽い咳が続いています。行動に全く支障はありません。  ふとスペイン隊の方を見ると人が集っています。最初気付かなかったのですが、スペイン隊のドームテントの姿が見えません。どうしたのだろうとシェルパたちが駆けつけると、テントが降った . . . 本文を読む