呑んべぇ爺さん

呑んべぇ爺さん「音岳」の記録とつぶやき

久々のポリーニ

2012年04月16日 | つぶやき

【若き頃、衝撃を受けたエチュード集】

 たまたまBSプレミアムシアターで「マウリツィオ・ポリーニ」の懐かしい名前を見つけました。放送は深夜だったので録画しておいて、今朝、ブラームスのPコンチェルトを聴きました。若き頃、自分では、ツェルニー30番程度しか進んでいませんでしたが、ショパンは1番好きな作曲家だったので、その頃、これこそショパンと言われていた有名な「ウラディミール・ホロヴィッツ」や、なよなよで大嫌いな「サンソン・フランソワ」に比べてバランスの良い「アルトゥール・ルービンシュタイン」に傾倒していました。

 その頃ラジオから流れてきた「マウリツィオ・ポリーニ」の「エチュード」には目の前に稲妻が走る如きの衝撃的な感動で、レコードを買って何度も聞きまくった懐かしい「ポリーニ」なのです。

 完璧主義者のポリーニはその後暫く新しいジャケットは発売されず、ショパンの「Pコンチェルト・スケルツォ・プレリュード」やシューマンの「交響的練習曲」程度までは聞いてきましたが、繊細で透明で強靱なポリーニに向かないと、その後、興味ある演奏が無かったので、アシュケナージなどを聞くなどして遠ざかっていました。

 今回再び聞いて、やはりあの頃のショパンの印象が強かったので、重厚なブラームスには合わないとがっかりしました。それに加えてその頃の若い風貌しか印象が残っていなかったのですが、今は頭は髪が白くてはげていて、一気にお爺さんの風貌に変わっていたので驚きました。当たり前です。私より少し歳上なのですから当たり前なのです。逆に改めて私も同じように老いぼれているのだと気付かされました。



         【若き頃のポリーニ】                         【現在のポリーニ】



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