世間レベルではかなり異端と評されるかも知れませんが、元原子炉設計者の2人のYouTubeを見ました。元東芝の原子炉格納容器設計者で工学博士の「後藤政志」氏と、経営コンサルタントで経済評論家の「大前研一」氏の見識は、テレビで解説している専門家(どこかの理論研究の教授達)と違って現場に近い感覚でした。政府の採用している専門家に間違いがなければ良いのですが。
福島第1原発で起こっている事象に対して、政府・東電が行っている発表に比べて、元原子炉の設計をした二人の見解は、はるかに説得力がありました。
「原子力資料情報室」が主催した「第2回 福島原発に関する原子力資料情報室 記者会見」は3月13日に見ましたが、早期の解説にも拘らず「後藤政志」氏の現状説明は解りやすく、説得力がありました。
大前研一氏は経営コンサルタントと思っていたのですが、昨年8月に担当課長が自殺した「原子炉容器内に炉内中継装置が落下し、抜けなくなっている問題」を起こしている高速増殖炉「もんじゅ」を日立製作所に在職時代に設計していた元技術者である事を知りました。(「もんじゅ」も大問題ですが・・・) 3月27日の「福島第一原発 現状と今後とるべき対応策 (大前研一ライブ580)」では、メルトダウンが起きているという指摘と、今後の原子力産業の体制にまで言及しているのは、結論は別としても、さすがだなと思いました。
なお、日立製作所の「日立原子力情報」から、元々あった、「サイトトップ>原子力をつくる日立の姿>ABWR原子力発電のしくみ>安心のための構造と設備>鉄筋コンクリート製格納容器」の内、「ABWR原子力発電のしくみ>安心のための構造と設備>鉄筋コンクリート製格納容器」以下が消えていました。以下はキャッシュからです。
【鉄筋コンクリート製格納容器は円筒形で、原子炉圧力容器を完全に取り込み、
厚さ2mの鉄筋コンクリートと漏洩防止のための厚さ6.4mmの鋼製ライナから
構成されていて、しっかりと放射能を閉じこめます。】