明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



80年代だったか90年代だかに、女性のセルフヌードが流行ったことがあった。眉間にレンズを当てる念写が理想、と考えていたが、外側にレンズを向ける限り、比喩的表現にしかならないと考えていたので、自分にレンズを向ける女性達には共感を感じていた。それに男性がレンズを外側に向けハンティングするイメージが生理的に少々苦手で、好きな写真家はどうしても女性になる。中でも当時、もっとも好きだったのが、年上のひとシンディ・シャーマンだった。 何年か前にサンディエゴ写真美術館のデボラ・クロチコさんに作品を見てもらったとき、何か質問は?聞きたいことはただ一つ。私のようなアプローチをしている人が他に居ますか?だったが、紙に書いてくれたのがシンディ・シャーマンだった。全然違うじゃないか?と思ったが、その後、陰影のない手法により〝念写“に拍車がかかった今頃になって、デボラさんの慧眼に感服しているのであった。

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