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明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



陰影を削除することにより、構図その他自由になった。しかし光と影の芸術といわれる写真から、質感描写を手放したことになる。しかしその質感も、私が粘土で作った物であり、私がそうする分にはどうということはない。横尾忠則さんが寒山拾得に関してインタビューで〝彼等を描くためには日本の古典絵画の手法を導入するしかない”といわれていた。 以前葛飾北斎のテレビドラマで、西洋画を見た北斎が「見たまんま描いていやがる。」ドラマ内のセリフではあったが、日本人の頭に在るイメージは、見たまんま描いていては描けない、ということだろうと思った。その北斎はそこから西洋絵画の手法を取り入れたが、時はすでに遅く、その件に関しては中途半端に終わった。あと十年あれば、と死んでいったが、目標を持つと、こういう死に方になりがちである。なので先の目標は立てないことに決めた。



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