明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



4時にトイレに起きると、母がすでに出かけるカタチになっている。本日白内障の手術の検査に出かけるのが楽しみらしい。私は構わず寝ると、病院に行くのは今日じゃなく、明日じゃないか、と言い出した。今日だよ。書類を引っ張り出し見せる。もうこれで目が覚めてしまった。9時になるのを待って二人でT屋で朝定食。今日はもう寝不足だ、と母のお喋りの相手をT屋のかみさんにまかせてビ一ルにチュ一ハイ。肝硬変にて溜まった腹水を抜きに入院する主人のHさんを見送る。ちょっと早かったがタクシ一で近所の某医大病院へ。話には訊いていたが広くて新しくてガランとしていて気持ちが良い。さらに女性職員が全員美人に見える。これはいけない。家に閉じこもって怪談噺なんぞ創作する男とずっと向かい合っていたせいであろう。 そういえば処女出版の写真原稿の入稿を終えた日もこうだったし、4キロ四方誰も住まない廃村で男3人焼き物をやっていて、たまに東京に帰ってくると同じ現象が起こった。いやその前の二十歳で岐阜の山に居た時は、同じ工場で働く金歯むき出したオバさんが次第に可愛く見えて来る、という怪奇現象を経験した。たまには粘土ベラ捨て街へ出よう。

アートスケープ 展評『深川の人形作家 石塚公昭の世界』

HP



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