明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



朝6時。酔っ払いの電話で起こされる。T千穂に行ったらシャッターが閉まっていたという。何故閉まっている、と女将さんの携帯にも電話したらしい。今が夕方の6時だと思い込んでいる。こういう人は以前もう一人いた。こちらは早朝のつもりでゴルフクラブを持って出かけ、夕方と判ってK本に飲みに来た。最近見かけないから多分死んでいるだろう。さぞかし良く燃えたに違いない。 昨晩、天井が金属板で、ただでさえ音が響く店で、一人大きな声で喋りまくる男がいた。男がタバコを吸いに店外にでると、とたんにシンとし、店の客ががホッとするのが判る。よほどだだっ広い所の育ちなのであろう。窓から手を伸ばすと隣家に届くような東京の下町育ちには考えられない。地震があった前後に外でよろけていたが、脚を捻ったように見えたので本日メールしてみると、親切な警官が家まで送ってくれたという。自転車は買い換えないで済んだかもしれない。 前述の酔っ払いは、結局朝から再び飲み始め、日中フラフラと。.帰れといっても帰らず。しかしアルコールで麻痺しているだけで体力があるわけではないので最後はガス欠。急激に落ち込んでしまった。 こういう方々は日々の醜態を覚えていないから平気で生活している。泥酔時の映像を素面の時に椅子に固定し無理やり見せたら面白いだろう。その際、舌は噛めないようにしないとならない。 昔の子供はこういうオジサン等と目を合わせてはいけない、とうるさくいわれたものであるが、気持ち悪いほど子供を街で見かけないのは幸いである。私は酔っ払いの他に、犬と子供と自転車に乗るオバサンとも積極的に目は合わせない。犬は一度目が合っただけで、旧知の仲のような顔で二ヶ月付きまとわれた経験があるし、子供は私が子供時分に大人がどう見えていたか覚えてい過ぎて嫌である。自転車のオバサンは見ている方向に突き進む傾向がある。

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