寒山拾得展で制作した大きいプリントより最新作はさらに大きく、それに合わせて一部、再プリントをしたい。私の作品の90パーセント以上が縦位置で、新作も全て縦なので、並べられるよう再構成している。今のところ候補は『慧可断臂図』『虎溪三笑図』『四睡図』。古来から描かれてきた禅画のモチーフである。陰影のある新作に対して陰影のないフィクション部門といったところか。陰影がないと、それぞれのオブジェが影響し合わないので切り貼りしての再構成が容易である。 蝦蟇仙人、鉄拐仙人、琴高仙人も考えないではないが、新作が半僧坊以外は実在した人間なので、それより目立っても。七福神のイメージである布袋尊は、実は実在した禅僧だそうだが、これも好きに造形しているので、ちょっと目立ち過ぎる気がする。