明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 

  


東京にも雪が降りそうなことをいっている。2・26事件、戒厳令下の帝都東京を撮影すべく、雪を待っていたのは1年前である。結局思ったようには降ってくれず、昔撮影した雪を合成することになってしまったhttp://www.kimiaki.net/mishima-yukoku-a.htmいっそのこと、雪を求めて地方都市に、と風景を検索してみたが、せっかく事件の中心地まで歩いていけるところに住んでいるのだから、と思い直した。今年はなんとかしたいものである。 写真の最大の欠点は無い物は撮れないということである。せっかくイメージが頭の中にあるのに、その私が何故雪を待たなければならないのか。私が写真嫌いで手掛けるのが遅れたのは、このためである。しかしいずれ外出もままならなくなる事態にそなえ、あらゆる素材を撮影してストックしておくべきだ、と特にデジタルカメラを入手してから意識している。そして足腰も立たない老人になったころ、写真をやっていて良かった、と思うに違いない。ストックのおかげで、相変わらずの調子で制作を続けられるかもしれない。すくなくとも、空と海に関しては、ある程度用意はできている。そして頭の中のイメージが一番。本当のことなどどうだっていいのじゃ、などとあいも変わらずいっていられたら、と夢想しているのである。



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