投資被害における業者,特に,未登録で営業していた業者,しばしば倒産します。
被害者を,騙すだけ騙して,取れるだけ取って,自分たちの経営状況が悪くなったら,さっさと倒産(破産,自主廃業等)をして,逃げようとすることがあります。
普通の弁護士はこういう場合回収ができないと諦めるのでしょうが,我々先物被害救済弁護士は,このような悪者は許せないので,諦めず,何とか被害回復できないか考えます。
会社は,破産するとなくなってしまうので,逃げられてしまいますが,騙した張本人や代表者などの関与者に対する責任追及を行います。悪いことをしたのに,そう簡単には逃がしません。
私は,3度ほど,破産した会社の投資被害の被害回復事件を担当したことがあります。
3度とも,全額ではないですが,ある程度回収しています。
回収方法は,企業秘密です(笑)。
このような事件をやっていると,相手方個人と直接話をする機会が多く,以下で紹介するような会話になることがあります。
興味深い内容ですので少しご紹介します。
(守秘義務の関係上,事件の内容や依頼者に関する情報はかなり割愛させていただきますが,ご理解ください。)
10回の分割払いの訴訟上の和解をして被害金を回収していた会社がたった2回の支払いをしたところで突如破産して,現在,関与した従業員への強制執行を行っています(私としては,こんな和解したくなく判決を望んでいましたが,依頼者が強く和解を希望したので,和解をしました。)。
強制執行がうまくヒットして,その元社員からうちの事務所に電話がかかってきました。
その元社員いはく,「私は会社が破産する前に定年退職していますし,他の者と比べ歩合給を全然もらっていないのですが・・・」
私はその言葉を聞いて,相変わらず被害者のことを考えず,自分のことばかり言おうとしたので,ついブチギレてしまい,
「あなたは,あの商品がほとんど儲らず損をする危険なものだと知っていたでしょう。知らなかったとは言わせませんよ。」
元社員「・・・・」
私「○○さんがそんな危険なものであることを知らず,営業の人に儲かると思いこまされ,ノリノリになっているのを,あなたは見ていたでしょう。」
「あなたはそんな客を止めるべき立場にあったのに,それをあえて放置したでしょう。」
「あなたが○○さんを止めてさえいれば,○○さんは●●●●万円も損しなかったですよ。」
「あなたも営業の者たちと同罪ですよ。」
元社員「・・・○○さんには悪いことをしたと思っています・・・」
私「○○さんをはじめ被害者たちは,あなたたちによって老後のお金を失ってるんです。あなたも私の強制執行によって老後のお金をとられるかもしれません。かわいそうだと思わなくもないが,自分たちがしたことからすれば自業自得だし,被害者たちの気持ちが少しはわかったでしょう。」
元社員「・・・」
私「そういうわけで申し訳ないですが,強制執行はやめませんので,ご理解ください。」
また,別の事件では,破産した会社の元代表取締役から交渉したいと電話がかかってきてました。
私「なぜあなたは会社だけ破産させて,自分は破産しないのですか?本当はお金が残っているんでしょう?」
元代表取締役「いや,お金はありません。破産しないのは,この業界は世界が狭く,破産すると評判が悪くなり,この世界で再起しにくくなるからです。」
私は,またもブチギレしてしまい,「あなたはまだこの業界でやっていくつもりですか?」「せっかく法改正で,この仕事がしにくくなったのだし,人を損させて儲ける仕事じゃなくて,もっと人に喜んでもらう仕事をしなさいよ。」
元代表取締役「はあ・・・」
このようなことを言っても,被害者のお金は全額戻ってくるわけではないですし,加害者も改心してくれるとは限りません。
所詮は自己満足なんですが,被害者のことを考えたり,少しでもこのような被害を減らしたいという気持ちから,つい言ってしまいます。
被害者を,騙すだけ騙して,取れるだけ取って,自分たちの経営状況が悪くなったら,さっさと倒産(破産,自主廃業等)をして,逃げようとすることがあります。
普通の弁護士はこういう場合回収ができないと諦めるのでしょうが,我々先物被害救済弁護士は,このような悪者は許せないので,諦めず,何とか被害回復できないか考えます。
会社は,破産するとなくなってしまうので,逃げられてしまいますが,騙した張本人や代表者などの関与者に対する責任追及を行います。悪いことをしたのに,そう簡単には逃がしません。
私は,3度ほど,破産した会社の投資被害の被害回復事件を担当したことがあります。
3度とも,全額ではないですが,ある程度回収しています。
回収方法は,企業秘密です(笑)。
このような事件をやっていると,相手方個人と直接話をする機会が多く,以下で紹介するような会話になることがあります。
興味深い内容ですので少しご紹介します。
(守秘義務の関係上,事件の内容や依頼者に関する情報はかなり割愛させていただきますが,ご理解ください。)
10回の分割払いの訴訟上の和解をして被害金を回収していた会社がたった2回の支払いをしたところで突如破産して,現在,関与した従業員への強制執行を行っています(私としては,こんな和解したくなく判決を望んでいましたが,依頼者が強く和解を希望したので,和解をしました。)。
強制執行がうまくヒットして,その元社員からうちの事務所に電話がかかってきました。
その元社員いはく,「私は会社が破産する前に定年退職していますし,他の者と比べ歩合給を全然もらっていないのですが・・・」
私はその言葉を聞いて,相変わらず被害者のことを考えず,自分のことばかり言おうとしたので,ついブチギレてしまい,
「あなたは,あの商品がほとんど儲らず損をする危険なものだと知っていたでしょう。知らなかったとは言わせませんよ。」
元社員「・・・・」
私「○○さんがそんな危険なものであることを知らず,営業の人に儲かると思いこまされ,ノリノリになっているのを,あなたは見ていたでしょう。」
「あなたはそんな客を止めるべき立場にあったのに,それをあえて放置したでしょう。」
「あなたが○○さんを止めてさえいれば,○○さんは●●●●万円も損しなかったですよ。」
「あなたも営業の者たちと同罪ですよ。」
元社員「・・・○○さんには悪いことをしたと思っています・・・」
私「○○さんをはじめ被害者たちは,あなたたちによって老後のお金を失ってるんです。あなたも私の強制執行によって老後のお金をとられるかもしれません。かわいそうだと思わなくもないが,自分たちがしたことからすれば自業自得だし,被害者たちの気持ちが少しはわかったでしょう。」
元社員「・・・」
私「そういうわけで申し訳ないですが,強制執行はやめませんので,ご理解ください。」
また,別の事件では,破産した会社の元代表取締役から交渉したいと電話がかかってきてました。
私「なぜあなたは会社だけ破産させて,自分は破産しないのですか?本当はお金が残っているんでしょう?」
元代表取締役「いや,お金はありません。破産しないのは,この業界は世界が狭く,破産すると評判が悪くなり,この世界で再起しにくくなるからです。」
私は,またもブチギレしてしまい,「あなたはまだこの業界でやっていくつもりですか?」「せっかく法改正で,この仕事がしにくくなったのだし,人を損させて儲ける仕事じゃなくて,もっと人に喜んでもらう仕事をしなさいよ。」
元代表取締役「はあ・・・」
このようなことを言っても,被害者のお金は全額戻ってくるわけではないですし,加害者も改心してくれるとは限りません。
所詮は自己満足なんですが,被害者のことを考えたり,少しでもこのような被害を減らしたいという気持ちから,つい言ってしまいます。