弁護士NOBIのぶろぐ

マチ弁が暇なときに,情報提供等行います。(兵庫県川西市の弁護士井上伸のブログです。)

司法修習とは

2005年04月27日 | ④司法修習について
以下は,私が適当に書いた定義です。
正しくは,
http://courtdomino2.courts.go.jp/kenshujo.nsf*
で調べてみてください。

【司法修習】
法曹(裁判官,検察官,弁護士など)としていずれの道をえ選ぶこともできるように,法律実務についての一定水準の知識と技能,さらには,法曹としての職業意識と倫理感を身につけることを目的としたものです。

【司法研修所】
司法修習や裁判官の研修を行う施設です。最高裁の下に所属するお役所のひとつです。埼玉県和光市にあります。

【修習科目】
民事裁判,刑事裁判,検察,民事弁護,刑事弁護があります。
略して,民裁,刑裁,検察,民弁,刑弁といいます。あと,民事共通(民裁と民弁の合同講義)や刑事共通(刑裁,検察,刑弁の合同講義)が少しあったり,ほんの少しですが,選択科目や特別講義があったりします。

【クラス】
我々第59期司法修習生(H17年度採用)は,全体で丁度1500人いて,1クラス75人の20クラスあります。
 
【教官】
基本的に各クラス各教科1人ずつの担任がいます。つまり,民裁,刑裁,検察,民弁,刑弁の5人の教官が,クラスの担任になります。
ちなみに,民裁は主に民事裁判をやっていた現役の裁判官が,刑裁は主に刑事裁判をやっていた現役裁判官が,検察は現役検察官,民弁・刑弁は現役弁護士がなります。
裁判教官・検察教官は,教官になっている間は,それぞれ元の職務は行わず,基本的に司法研修所に毎日出勤しているそうです。司法試験の考査委員を兼任している教官も多いです。
弁護教官は,現役バリバリの弁護士が兼業でやってます。基本的に講義のある日のみきているそうです。

【いずみ寮】
司法研修所内にある司法修習生のための寮(前期修習,後期修習中に遠方の修習地の人が入寮します。
定員が600人から700人のため,大半の修習生が入寮できなくなりました。入寮手続を怠ったりすると入れません(申込期限厳守)。仕方なく,和光市付近でマンスリーマンションを借りたり,自宅(通所に2時間近くかかる人もいるとか)や下宿から通っている修習生も多数います。

【前期修習】
修習生のなったばかりの4月から6月までの約3ヶ月間,実務修習に行くための最低限の基礎を教える修習です。

【実務修習】
修習生が約1年間各地方に配属され,その地方の裁判所,検察庁,弁護士事務所内で,その実務を実地で学びます。順番は人それぞれですが,民裁3ヶ月,刑裁3ヶ月,検察3ヶ月,弁護3ヶ月実務修習をします。

【後期修習】
実務修習終了後,司法研修所の卒業試験である通称2回試験(正式名称知りません)を受けるための準備をするための試験です。

【二回試験】
司法修習の卒業試験,受かると晴れて法曹,つまり裁判官,検察官,弁護士になる資格を与えられます。
法曹になるための一定水準に達しているかを測ります。ほとんど落ちないが,去年(57期)は約1200人中約40人落ちました。といっても追試があります。追試になると確か約3ヶ月法曹実務家になるのが遅れます。また,そもそも追試も受けれない人や追試も落ちた場合もあるそうですが(実際いるそうですが),その人たちがどうなるかは,よくわかりません。こわいですね。

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