不倫の悦びと苦悩
わたしはいつも、恋愛を通して自分も相手も
成長していけたら・・・と考えてきました。
そして、何かを得ようとも思っていました。
でも、彼との長い不倫生活の果てに、
得られたものは、負の遺産ばかりでした。
世間のすべての不倫カップルがそうだとは
限らないとは思いますが、
わたしたちの場合は、
おたがいを傷つけあって
後々笑顔で思い出せるようなものではありませんでした。
おそらく今、会ったとしても、
お互い自分の残した
嫌なものを見ているような気持ちしか、
生まれてこないでしょう。
最初の頃のときめき。
彼のやさしさ。
いきいきとしたわたし。
何もかも、なくしてしまってからの別れ。
本当は、彼と和解したいと考えている自分がいます。
よりを戻すのではなく、ただ、醜い別れを修正したい。
・・・そんな甘い話は、ありませんよね。
by レンゲ
『不倫の悦びと苦悩』より
レンゲさんが本心から恋愛を通して成長したいのなら、ここで清水君と仲直りをする事こそ意味があることですよ。それ以外のことはすべて“逃げの行動”なんですよ。その事をレンゲさんは分かっている。でも、直面しない。なぜなのか。。。?
なぜですの?
人間は誰もが弱いものですよ。強がりを見せても、所詮、神様ではないんだから、弱みを持ってますよ。僕も。。。レンゲさんも。。。
それで。。。?
だから、誰でも甘えてしまう。どこかに甘えがある。。。
あたしはデンマンさんに甘えていると。。。?
違うのですか?
甘えているのではありませんわ。。。あたしは。。。あたしは。。。デンマンさんと一緒に暮らしたいのです。
だから、それが甘えだと言っているんですよ。
甘えではありません。あたしはマジですねん。
レンゲさん、すぐ上の手記をもう一度じっくりと読んでくださいよ。吉村さんと不倫して、結局破綻を迎える事になった。それから、数ヶ月がたって冷静になり、心が落ち着いてから書いたものが上の手記ですよね。レンゲさんが熟女になる時には、こういう文章が書けるんですよ。この時から、もう5年の月日が流れている。レンゲさんは恋愛を通して成長したいと、はっきりと書いている。でも、吉村さんと別れてからでも、もう両手の指では数え切れない恋愛を経験している。それなのに、一向に成長していない。なぜだと思いますか?
どうしてですの?
ついつい甘えて脇道にそれてしまう。清水君と二人して幸せな関係を育ててゆこうとする前に、“デンマンさんと一緒に暮らしたい”と言う甘えが頭をもたげてくる。このような甘えがあるので、レンゲさんは、いつまでたっても失敗から学ぶことができないんですよ。僕はそう思っています。
あたしはどうしたら良いのでしょうか?
僕に聞かなくても、頭のいいレンゲさんは分かっているんですよ。分かっているのにできない。
洋ちゃんはあたしの事を本当に愛しているのではありません。
。。。で、今まであれほど愛し合っていたのは、一体どういうことなんですか?
だから、その程度の愛だったんです。
その程度の愛って。。。サクラの咲いていた頃は、夜桜を見に毎晩のように荒川の土手に行き、きれいに咲いた夜桜を見ながら、車の中で愛し合ったんでしょう?それからアパートに戻ってすぐに寝るのかと思えば、もう一度愛し合う。でも、それで終わりじゃないんですよね。翌朝、すがすがしい気分で目覚めると、さらに求め合う。
デンマンさんは、どうしてご存知なんですの?
ご存知なんですのって。。。レンゲさんが僕に聞かせたんですよ。“ねっ。。。ねっ。。。デンマンさん、。。。聞いて、聞いて、。。。夕べは洋ちゃんと。。。” そう言って、どれほど愛し合ったのか僕にイヤと言うほど聞かせたでしょう?もう忘れてしまったのですか?
そんな事があったかしらぁ~?
とぼけないでくださいよ。。。んも~~ 僕の身にもなってくださいよ。 レンゲさんは午後6時頃、仕事が一段落してほっとした頃ですよ。でもね、バンクーバーは午前2時ですよ。僕は夜型人間だから、まだ起きている時もあるけれど、眠り始めた頃に電話で起こされる事も結構ありましたよ。。。それで何かと思えば、“ねっ。。。ねっ。。。デンマンさん、。。。聞いて、聞いて、。。。夕べは洋ちゃんと。。。”というわけですよ。
でも、デンマンさんだって“それで。。。それで。。。そんなことまでしたの?。。。それでどうだったの?。。。”そう言いながら、あたしに根掘り葉掘りいろいろと尋ねましたわ。
僕だって、そういう話が嫌いじゃないから。。。でもね、眠ったばかりの時に起こされるんですよ。常識と言うものがありますよ。バンクーバーは真夜中なんだから。。。
でも、デンマンさんは、いつでもおっしゃいましたわ。“僕は別に気にしていないよ。そういう話なら、いつでも聞いてあげるからね”。。。こう言いましたわ。
確かにそう言ったけれど。。。
だからあたし、デンマンさんに聞いてもらったのですわぁ。
とにかく、清水君と毎晩毎朝、愛し合っていたんですよ。まるで新婚さんのようでしたよ。僕に言わせてもらえば、ちょっと時期は早いけれど倦怠期が訪れたようなものですよ。もし結婚していれば、これほど早く離婚しないでしょう。まだ半年ですからね。
でも、洋ちゃんがあたしの事を本当に愛していないと言う事が分かったんです。
だから、そのこともレンゲさんが白と黒の世界で判断してしまったんですよ。もし結婚していたら、二人で愛を育ててゆこうとしますよ。でも、レンゲさんは、あれ程愛し合っていたのに清水君との生活にそれ程のこだわりを持っていない。清水君がちょっと浮気したぐらいで、見捨てられ感と迫害妄想で別れてしまう。それも僕には不思議な事ですよ。
今回もあたしが逃げの行動をとったとデンマンさんはおっしゃるのですか?
そうですよ。いつもの事ですよ。それ以外に説明のしようがないでしょう?他に理由があるのですか?
ありますわ。
一体、何ですか?
あたし。。。あたし。。。洋ちゃんとはイケないんです。
また、その話を蒸し返すのですかぁ~?
だってぇ。。。デンマンさんが理由を尋ねるからですわぁ~。
その事については、これまでに、もう何度もレンゲさんに話したでしょう。まだこだわっているのですか?
だってぇ~。。。あたしにとっては。。。、とっても大切なことですわぁ~。
分かりますよ。それは理解できるけれど、レンゲさんはこだわりすぎますよ。
いけませんか?
イク事だけにこだわる必要はないですよ。イケない女性はたくさん居るんだから。その人たちがすべてが不幸なわけではないですよ。早い話が100メートルを10秒を切る人が居ますよ。でもね、誰もが100メートルを9秒台で走る必要はないんですよ。9秒で走ろうが、10秒で走ろうが11秒で走ろうが、全く走れなくても、人生を幸せに送ることはできるんですよ。
分かりますわ。でも、その例え話はちょっとおかしいと思いますわ。
おかしくありませんよ。レンゲさんは100メートルを9秒台で走らないと幸せにはなれない、と言っているんですよ。清水君とでは100メートルを9秒台で走れないので、清水君と別れると言っているようなものですよ。
だってぇ、100メートルを9秒で走りたい人には重要なことでしょう?
オリンピックに出て100メートルに優勝したい人にとっては確かに重要かも知れませんよ。でも、レンゲさんはオリンピックに出たいわけではないでしょう?
もちろんですわ。オリンピックなど全く関心がありませんもの。
だから、100メートルを9秒で走る必要もないでしょう?
でも、あたしは愛し合っている人とイキたいんです。
誰も、清水君とイってはダメだと言ってないでしょう。。。? イケばいいじゃないですか?
でも。。。でも。。。デンマンさんがおっしゃるように、そう簡単にイケる訳ではありませんわ。だから、あたし。。。バンクーバーまでデンマンさんに会いに行ったのですわ。
僕に会っても仕方ないでしょう?レンゲさんは清水君とイキたいんだから。。。
あたしは別に洋ちゃんとイクことにこだわっているわけではありません。愛する人とイクことにこだわっているのですわぁ~。
レンゲさんは、ここで、また問題をすり替えようとしていますよ。この話を続けてゆくと僕とレンゲさんは不倫しなければならなくなってしまいます。そうなると、“阿部定事件”になってしまうんですよ。それが、見え見えだから、止めましょうね、と僕は何度も言っているんですよ。
分かりましたわ。。。デンマンさんは、やっぱりあたしを愛していないのですわ。
だから、そのように短絡的に判断してしまう事が白と黒の世界だと言うのですよ。このページのトップに載せたレンゲさん手記の中に書いてある世界です。その世界から抜け出さない限り、レンゲさんは恋愛を通して成長できませんよ。
デンマンさんは、いつだって、あたしとは、ある距離を置いて、じっと観察しているだけで。。。あたしを暖かく抱きしめてくれるような事はありませんわ。
。。。そ。。。それは。。。それは無理ですよ。僕はカナダのバンクーバーに居る。レンゲさんは埼玉県の熊谷に居る。僕とレンゲさんはこうしてウェブカムを通して、太平洋を挟んで会話しているんですからね。。。でも、僕の気持ちは、いつだってレンゲさんを優しく抱きしめていますよ。うへへへ。。。
デンマンさんは、ベッドの中と、あたしの詩や手記や日記を読んでいる時だけは優しいのですわ。あたしが近づきすぎると、冷たく突き放すのですわ。。。いつもそうでしたわぁ~。
レンゲさん、この記事を読む人に誤解を与えるような事を言ってもらっては困りますよ。
あたしが誤解を与えるようなことを言いましたかぁ?
ベットの中で優しい。。。そんな事を言ったら、この記事を初めて読む人は僕とレンゲさんが不倫しているのではないかと誤解してしまう人も居ますよ。
でも、どのように誤解されようが、あたしはバンクーバーでデンマンさんに抱かれて眠りましたわ。
ちょっと。。。ちょっと。。。レンゲさん、。。。その事は言わないようにしようねって、僕があれほど頼んだではないですかああああ~~忘れてしまったんですかあああ?
覚えていますわぁ~。
だったら、どうしてこのような時に言ってしまうんですか?
あたしが思っていることを言うことぐらいデンマンさんはご存知ですよね?
だからぁ~~、言わないようにしようねって、レンゲさんに、あれほど念を押したんですよ。。。んも~~。。。
【ここだけの話しですけれどねぇ~、レンゲさんは清水君が浮気をしたことに、まだこだわっているんですよね。吉村さんとの不幸な不倫以来、レンゲさんが成長しているとは僕には思えないんですよ。。。とにかく、レンゲさんの話はますます面白くなりますからね。これまでの話を読みたい人はリンクを貼っておきましたから、ぜひ読んでくださいね。】
レンゲさんの愉快で面白い、そして悩み多い日々は
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■ 『レンゲさんのこれまでの話を読みたい人のために。。。』
■ 『レンゲさんの愛と心のエデン』
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■ 『女探偵ふじこが試みたレンゲさんの素行調査』
■ 『“愛の正体” と “レンゲのテーマ”』
■ 『不倫の悦びと苦悩』
■ 『レンゲさんのように苦境から立ち上がった女 ー グロリア・スタイナム』
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